隣室を出て、主人と赤ちゃんの元へ。

 

二人して赤ちゃんを見ながら号泣した。

 

泣いて泣いて、でも何もできない無力さが嫌になった。

 

助からないかもしれない。

 

もしかしたら、このままお別れになってしまうかもしれない。

 

この子に何かしてあげられること・・・

 

私は、

「一刻も早く名前をつけよう。できるだけ早く届け出をして、戸籍に入れよう。赤ちゃんがうちの家族だっていうことを、早くなにか証明として残そう。」

と言い、主人も泣きながら頷いていた。

 

名前の候補は二つあった。

 

目の前の赤ちゃんを見て、それでも生きようとすごく頑張っている姿を見て、

 

「名前は、廣人(ひろと)にしよう。

将来の可能性が広がりますように、

大きく広く育ってくれますように・・・」

 

候補にあった名前の一つ。自然と、廣人という名前がこの子に合っていると二人で話して決まった。

願いを込めて、廣人と名付けた。

 

廣人、また明日会いに来るね。

 

それまで頑張るんだよ。