赤ちゃんの病気が判明し、毎日何をするにも気が進まず何も手に付かない状態でした。
何をしていても常に不安が押し寄せてきて、気づいたら涙を流す日々でした。
もうすぐ30週を迎えるのに、産むしかないのに羊水検査を受ける必要があるのか?
病気が分かっただけでもこんなにキツイのに、さらにもっと不安要素が増えていったら、どんな気持ちで出産に臨むのか?
上の子と同じように愛せるだろうか、
親や親せきは可愛がってくれるか・・・
私の何が原因でこうなったんだろう、私が何かしたことへの罰なのかな、私のせいで赤ちゃんも周りも苦しめている・・・
そんな思いが毎日ぐるぐる回っていました。
不安になって泣き終わった後は、強くならなきゃと、少し前向きになったり、とにかく浮き沈みが激しかったです。
主人と話し合いを重ね、羊水検査を受けることに決めました。
その理由は、産まれてくる赤ちゃんの情報を少しでも多く知っておくことで、出産を万全の状態にして、何かあった時のためにサポートしてあげられる状態にしておくことが、今の私たち親にできることではないかという結論が出たからです。
主人は、お腹に針を刺して、結果を知って、痛い思いをして産むのは私だから、私の気持ちを尊重する。もしやっぱりできないとなればそれでもいいんだよ、と言ってくれました。
大きなケガや病気をしたことがなく、病院も嫌いで入通院もあまりしたことがなかった私ですが、そういってくれる主人のためにも、赤ちゃんのためにも、覚悟を決めて臨もうという気持ちになっていきました。
それでもまた不安になっては泣いて、の繰り返しでしたが・・・
そんな時は、泣いている私を見てお兄ちゃんが声をかけてくれました。
「ママ、赤ちゃん元気だよ。お腹動いてる。だから泣かないよ」と、よく励ましてくれました。
親にも一度、不安で泣きながら聞きました。
もし赤ちゃんに病気や障がいがあっても、可愛がってくれる?と・・・
「当たり前やん!手がかかる子ほど可愛くなるよ。お兄ちゃんより可愛がってしまうかもよ!」と言ってくれた言葉に救われました。
主人の両親も、「どんな子でも私たちは可愛がるよ」と連絡してくれたそうです。
みんなが赤ちゃんを待っている。
お兄ちゃんも三歳になったばかりなのに毎日笑わせようとしてくれて、励まそうと小さいながらに私のために頑張ってくれている。
そのとき、たまたまネットで見つけた記事から、今の自分に、またお兄ちゃんとお腹の赤ちゃんに読みたい絵本を見つけました。
『たいせつなあなたへーあなたがうまれるまでのこと』 です。
この絵本には、赤ちゃんを授かってから産まれてきてくれるまでの間、親のワクワクした気持ちを穏やかに表現されています。
その中の1ページで、私自身の気持ちにマッチしていたので、お兄ちゃんとお腹の赤ちゃんに何度も読み聞かせていた箇所があります。
「たいせつな かわいい わたしの あかちゃん
わすれないで
かあさんは どんなことが あっても あなたが だいすき
かあさんは どんなことが あっても あなたの かあさん
ずっと しぬまで あなたを だきしめたいと おもう」
これを自分自身に言い聞かせていたのかもしれません。
この子の母親は私しかいない。どんな子でも私の子。何があっても私の子なんだ、と、この絵本を読むと少し前向きになれました。
そうして羊水穿刺、検査の日を迎えます。