前回の話






時間は夜の22時くらい。


状態の変わらない娘…




娘は体力の限界なのか、うつらうつらと寝ては起きてを繰り返していました。



しかし起きた瞬間から

「苦しい…苦しよ…息が…」


と繰り返している状態でした…



看護師さんは

「少しでも寝れるようなら、大丈夫そうです。


また何かあれば呼んで下さい。」


と居なくなってしまいました。




起きた瞬間から、今にも息が止まってしまうのではないかという恐怖…




耐えられず娘が起きると、ナースコールを押していました。



あまり覚えてないですが、7〜8回は押したかもしれません…




その度、看護師さんは酸素濃度を見て


「お母さん、


数値は正常だから、体の中には酸素が回ってるので大丈夫です。」



そう言って帰ってしまいました。







深夜一時すぎ…


苦しさはどんどん酷くなり、息の吸い方も何かおかしい…



娘の唇の色が真っ白でした。


慌ててナースコールを押しました。




するといつも来てくれた看護師さんではなく、とても若い看護師さんがきました。



私はたまらず


「こんなに苦しくなるのは今までなかったし、何かおかしくないですか…?


唇の色も真っ白だし…


何か検査とかしてもらえないですか?」




そう言うと若い看護師さんは

「ちょっと待ってて下さい。」


と言い、いつもの看護師さんを呼んできました。




検査をして欲しいと同じ事を言いましたが、また酸素濃度が正常だから大丈夫。



体制を変えたり、呼吸法をしていました…



そして娘がうつらうつらすると

「朝になったら主治医がきますからね。」


と帰ってしまいました。




またすぐ起きてしまうよ…



何もしてもらえない…


まさか…朝までこのまま?



こんなに苦しんでいる娘を、私は朝までずっと見ているだけなの…?




そのとき脳裏に浮かびました。





こんなの生き地獄だ…