入院していた娘の大部屋は歳の近い女の子が4人いました。
娘は4つ年上のなぎちゃん(仮名)と仲良くなりました。
私から見てもとてもしっかりしていて、優しくて
娘も
「なぎちゃんがお姉ちゃんだったら良かったのにな…」
と良く言っていました。
外見を気にして、塞ぎ込んでいた娘に声を掛けてくれて、トランプやゲームをしてくれました。
なぎちゃんは辛い治療をしている様でしたが
「娘ちゃーん!一緒にいこっ」
と娘は乗り気ではなかった院内学級も誘ってくれて、一緒に行ってくれていました。
なぎちゃんのおかげで娘はだんだんと明るくなり、笑顔も増えていきました。
入院から5ヶ月程…
コロナの第1波が終わり、退院の話になり準備に入ります。
病院から在宅酸素用の機器を契約して、自宅に設置。
移動用の酸素ボンベも運び入れました。
退院する日、なぎちゃんと
「オンラインで一緒にゲームしようね。」
と約束していました。
LINEも交換して、お互い手紙を渡し退院をしました。
娘はなぎちゃんの体調が良い日を聞いて、時々オンラインゲームで一緒に楽しんでいました。
2ヶ月ほど経った時
娘が
「なぎちゃんから、連絡が来なくなった…
なんでかな…嫌われてないかな…」
私は
「体調もあるし、もう少し待ってみたら?」
と言いましたが連絡が途絶えて心配していました…
そしてある日、娘のLINEになぎちゃんのお母さんから連絡がありました。
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『娘ちゃん。
連絡返せなくてごめんね。
なぎはもうゲームも、会うことも、話す事も出来なくなってしまいました。
今まで遊んでくれてありがとうね。
娘ちゃんはずっと元気で過ごしてください。』
娘と状況を理解し…泣きました…
入院の中で、娘にとって1番の友達でした。
とってもとっても優しい子でした。
今でもなぎちゃんの笑顔を思い出す時があります。
娘と入院中、なぎちゃんと同じ時間を共有していたころの記憶を忘れずにいよう…
これからも治療が続くけれど頑張って乗り越えていこう…
そう言いました。