最終確認をし、主治医の先生に次女の意思を伝えました。
「分かりました。スケジュールを調整します。またご両親揃われた時に説明します。移植に向けて頑張りましょう!」
と言って貰えました。
そして、心配していた娘の味覚障害は呆気なく終わる事になります。
ある日、お昼に私が菓子パンを食べていました。
娘が
「一口食べてみようかな…」
と言うので手でちぎって渡しました。
娘は恐る恐る口に入れると
「美味しいっ!ママ、味がするよ!!」
「えーー!!」
びっくりしました。
娘は全部ちょうだい!とペロリと平らげてしまいました。
「良かった…ほんとによかったね。」
娘と喜び、看護士さんに報告しました。
すると
「えー!!よかったねっ!ずっと食べてなかったから、いきなりパンは…お腹大丈夫だった?」
と言われ娘が
「美味しかったから全部たべちゃった^^;」
と看護師さんと娘で笑いました。
それから娘はみるみるうちに食欲が戻り、高カロリー輸液も外れ、副作用で苦しんだ日々が嘘の様に元気になっていきました。
院内学級にも行けるようになりました。
看護師さん、CLSさん、先生にも心を開けるようになり、娘なりに入院生活にも慣れて楽しんでいました。
2泊3日一時退院もして、家族が皆んな集まって楽しい時間を過ごす事も出来ました。
あんなに会いたがっていたマロン。
娘は
「別れる時、絶対辛くなるから退院するまで会わない…我慢する!」
とマロンには会いませんでした。
心配していた地固め療法も、副作用もあまり出なく順調に治療が進んでいきました。
そして最終段階の骨髄移植の準備に入りました。