こんにちは
まーにゃです
今日は武家の結婚式と婚礼調度品について。
江戸時代の武士の結婚制度は
武家諸法度に規定されていて
身分違いの結婚を禁止していました。
武士の結婚相手は君主・両親に決められ
その命令を拒否できません。
江戸時代の武士には自由な恋愛は許されず
家と家を繋ぐための結婚だったのです。
武家にとって家と家が結びつく婚礼は
最も華麗な儀礼でした。
姫君は行列を整え
たくさんの婚礼道具や衣裳を携えて
入輿していました。
嫁ぎ先に到着し乗り物から降りた花嫁の絵です▼
一勇斎国芳「三定例之内 婚礼之図」
待上臈(まちじょうろう)に手を取られて
家の中へ入って行くところです。
黒漆に唐草模様の豪華な乗り物です。
この花嫁さんは
かなり身分の高い姫君のようです。
江戸時代の輿入れは
夜にするのが普通だったそうで
ろうそくや燭台がたくさん有りますね。
現存する日本で一番豪華な婚礼道具は
徳川美術館にある国宝《初音の調度》という
三代将軍・徳川家光の長女である千代姫が嫁ぐ際に整えた婚礼道具と言われています。
幕府に仕える蒔絵師の工房に
サンゴや金を用いて作らせたそうです。
▼目が眩むほどの豪華さですね✨✨✨
《初音の調度》全貌
そんな婚礼儀式や婚礼道具の中で
「貝桶」は、重要な意味をもっていました。
婦女の貞節の象徴である合貝(貝覆)を納める桶で
二合一対です。
婚礼調度の中で最も重要な意味を持ち
大名の婚礼行列では先頭を飾り
家老や重臣が「御貝桶渡役」を務めていました。
武家にとっては婚姻が「家」を
繁栄させる最大の基盤であり
娘の輿入れに際して持参する道具一式は
その家の格を示すものとして
労力と費用が惜しみなく投じられたそうです。
溶姫が加賀藩に輿入れする様子『松の栄』/三代歌川豊国
「初音の調度」は
室町時代以来の蒔絵師である
幸阿弥家十代の長重が制作を担当し
近世大名婚礼調度の最高峰とされています。
この婚礼道具を携えて
千代姫が嫁いできたのは数え年の3歳!
幼い子供の死亡率のまだ高い時代。
「初音」という
めでたい情景を描く『源氏物語』の一節を
調度の意匠に選んだのは
父将軍家光が
我が子の無事の成長と幸福を
心から祈ってのことだろう、とのことです
国宝《初音蒔絵鏡台》
別世界のような豪華な調度品も
そう思って見ると
身近な暖かさを感じます
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