1月20日
三芳のお野菜の受け取りをダンナさまにお願いして
ムスコくんとばぁばと一緒に
昼過ぎからお散歩に出掛けてカフェで休憩。




3時間近くお外に出ていたので
ちょっと歩きすぎたかなぁと思いながら夕方帰宅すると
なんだか下腹部にずーんと軽い鈍痛が。

前駆陣痛かしら?
それとも歩きすぎでお腹が張ってるかな?と思いながら

普通に家事を済ませながら
お昼にまんまキッチンのちひろさんに
作ってもらっていたお惣菜を配膳したり

それから
マヤナッツ商品がなくなってきたので発注したくて
いや、私が産後に飲みたくて、
発注メールを送ったりして

ごくごく普通に過ごしていました。




美味しいごはんを作ってもらえるって
ほんとに嬉しいことだなぁ

わたしのしてきたお志事って
やっぱり素敵なことだったなぁ

ってじんわりじんわり実感しながら
少しの前駆陣痛を感じては
まぁそのうち治まるかなと思いながら

早めにお風呂に入って
いつも通りの時間に就寝。

それにしても
ちひろさんごはんが美味しかったー!
とっても満たされました。




いつもの通り
お腹の苦しさで目が覚めたのは
日付が変わって21日零時過ぎ。

トイレへ行くと
おしるしのようなものがあり

お布団に戻ってくると
あれ?なんだか陣痛かしら?と思わせる間隔の痛みが。

スマホを見ながら計ってみると
10分間隔どころか
5-7分間隔の生理痛のような下腹部と腰の痛みが。

いやいや、
わたしは明日(22日)の
ムスコくんの5歳のお誕生日を盛大にお祝いしてから
陣痛を起こすんだもん!!!と

無理に陣痛を陣痛ではないものとして捉えながら
とりあえずダンナさまを起こして
「もうちょっと様子を見ることにするね」
と言いつつ痛みの様子を伺う。

0時30分を過ぎた頃に断念し
「あぁやっぱりこりゃ陣痛だわ。。」と決めて
まんまるに電話。

「2時前くらいに行きます」と伝えて
入院セットを確認したり
ごぼう茶を淹れてもらって飲んだり
義母やムスコくんを起こしたりして準備しながら

いやぁ、それにしても、
こんな深夜に
落ち着いてちゃんと電話に出てくれるまりこさん
日本のお産に関わるお仕事をされている方々、
ほんと尊敬。と思う。

ゆっくり準備をしてから出るつもりだったけれど
なんだか既に痛みが強まっている気がするのと
間隔も短くなっている気がするのとで
ダンナさまには15分頃には出たいなと伝えて

タクシーを呼んでもらって
ムスコくんもなんとしっかり起きてくれて

痛みの合間に
5階からの階段をゆっくりゆっくり下りる。

下まで下りたら
もう前にタクシーが待っていてくれているあたり、
さすが日本だわーー。。とホッとしながら乗り込む。

あ、そうだった、
お産のお写真を撮ってもらうことにしていたあいちゃんに
連絡しようと思いつつも

タクシーに乗ったらそれどころじゃなくなってきて
すっかり忘れて必死で痛みを堪える。

1時30分頃にまんまるに到着。

まりこさんから早かったねと出迎えてもらい
2階のお部屋へ移動。

やっぱりさ
前回のイタリアでのお産と比べるのもなんだけど、
このまりこさんの落ち着きっぷりは
ほんとに安心感をくれて
だいぶ痛くなっていたけれど
ホッと緩むような感覚までもらえたのには驚いた。

お布団に横になる前に
トイレに行く?モニター付けるよ?
と言われてトイレに行ったら

まんまるの講座でよくご一緒してきたママがいて
どうやら産褥入院されている様子で

「わぁーー○○さん、産まれたのね、おめでとう!
 お互いにゆっくりしましょうね」
と話してさらに緩んだのは
すごくすごーく有り難かった。

お部屋にはお布団が用意されていて
空調も程よく暖かく
さすがだなぁとここでも感じたのはほんの束の間。

横になってモニターを付けられたら
その間どんどん痛みがすごいスピードで増してきて
間隔もすごいスピードで縮まってきて
私がその対応に追い付かない。

その間も
よしださんという助産師さんが
この日の夜勤で来て下さっていて初めましてをして

隣で「あとなんぷんくらい?」と
パパに聞くムスコくんの声も
よく分からなくなってくるくらいになってきたら

なおこさんの声が聞こえてきて
モニターは恐らく途中で外された。

痛すぎて
痛みが増すスピードが速すぎて
痛みを処理することができない自分が不安になって

その瞬間に
数週間前にクラニオをしてもらったディンパルさんに
「出産の痛みへの恐怖があるね」と言われたことを
思い出した。

その時は
「え?お産、楽しみでしかないのだけれどなぁ」
と思っていたけれど、

やっと、やっと、

あぁーー!

わたし、怖い!

痛いの怖い!!

痛いの嫌だ!!!

と痛みを堪えながら

痛みを恐がる自分を

しっかりと受け入れる自分がいた。

そして、

横にいたダンナさまの手を強く握りながら

イタイーーーー!!

いたいよーーーー!!

と何度も叫び続けていたら

なんだか痛みと痛みへの恐怖が
解放されていくような気がして

ずっとずーっと叫び続けた。

そんなのを繰り返し
まりこさんから「いつでもいきんでいいのよ」と言われ
あ、そうなのか、と我に返った辺りからいきみ始め

いきみ始めてもなんだか力が入りきらない、
あ、そうだった、
反り腰ではなく
腰を丸める態勢でないと力は入らないんだった、

とまんまるの講座で聞いたことを鮮明に思い出し
腰を丸めるとほんとに力がすんなり入る。

めちゃくちゃ痛くて叫び続けていたけれど
とても冷静に見る自分もいて

「わたし」自身にしっかりとフォーカスを当てていた。

そんなのをまた何回か繰り返したら
「ほら、頭が出てきたよー、触ってみる?」と言われ
その辺をそっと触ってみると
ふわっとしたねっとりもした髪の毛の感覚。

はぁぁぁーー
もう少しで会えるのね、出てくるのね、と思うと
またいきむことが出来て
頭がつるんっと出てきてくれました。

その後は講座で聞いていた通り
ハァハァという息づかいにしていきむのは終わりで

肩が片方ずつ出て
2時38分に
つるりんとぜーんぶ出てきてくれました。

すぐに胸の上に乗せてくれて
暫くの間
産まれたてのホワホワ赤ちゃんと

がんばったね

よく出てきたね

ありがとうありがとう

だいすきだよ

と会話しながらの

言葉にならない程のたくさんの感謝と
希望の光に包み込まれた至福の時間でした。




ふと横を見ると
ムスコくんは赤ちゃんが出てくる様子を
ずーっと見てくれていたようで

パパにがっしり抱っこしてもらいながら
わんわん泣いていました。

衝撃すぎるシーンを目に焼き付けてくれたことが
私にとってはとても嬉しかった。

妊娠中に会陰マッサージをしている時に
毎回「なにしてるの?」と聞かれるから
「ここから赤ちゃんが出てくるんだよ」とお話ししていて

怖くなかったらよーく見ていてね、
ママはじぶんでは見られないからさ、
と伝えていたの。

ほんとうによーく見ていてくれて
想像を遥かに超える衝撃さに驚きすぎて
気持ちの整理が付かず
本当に見たかったかどうかは分からないけれど、

いのちの尊さ
リアルな生を産み出すこと
いのちを繋いでいくこと

私がだいじにしてきたいのちに関わる営みを
わたし自身が表現して伝えられたことが
なによりも嬉しかった。

ムスコくんのことを
またまた大きく信頼して
安心して見られるようになった気がした。




私の想像も遥かに超えるスピーディなお産で
わたし自身が追い付かなかったけれど、

短時間の間に
じぶんの中にある恐怖心と対峙し解放し

またひとつ
生まれ変わったような快感がしあわせ。

赤ちゃんもわたしも
元気で無事でいられてほんとうにしあわせ。

家族みんなでしあわせなお産を迎えられて
ほんとにほんとにしあわせ。

ありがとうありがとうありがとう。