おはようございます。まるマリンです😊


レッスン曲として、ブラームス intermezzo op.118-2の譜読みを始めました。


この曲はブラームスが晩年、60歳ごろ作曲しています。

63歳で亡くなっていますから、自分の人生を振り返る、そんな心境で作曲したのでは?と思わせる、穏やかな流れの中に、織りなすメロディーが浮かび上がる、とても美しい曲です。


この年齢になり、発表会や弾き合い会で耳にすることも多い、「大人」に人気の曲です😁


この曲は弾けば弾けほど、ブラームスが自分の若かりし頃の恋愛を懐古し、想いを馳せ、突如、湧き上がる「かつての」恋慕の思いに身をよじり、そしてまた想いにふける…そんな風に聞こえます。


ブラームスがクララを愛していたのはあまりにも有名な話。クララとは恋愛を超えた精神的な繋がりが生涯あった、とも言われますが、私たちは想像することしか出来ません😊


あるブロ友さんが、この曲の出だしの音が『クララ〜』と言っているように聞こえる、と書いてあり、私は大ウケしてしまいました😁もう私にはそうとしか聞こえない!笑





そして別のブロ友さんは「冒頭の3つの音が様々に組み替えられて作られている曲」だというコメントをくださいました。


譜読みを進めていくと、そこかしこに「クララ」が!(勝手にクララと名付けています😁)


おー!左手にもクララ!




あれ?クララの思いに何かあった?




なんて感じで、譜読みも楽しい(難しいですけど😅)


ここ数年は、発表会でソナタを弾くことが多く、このようにメロディックで、感情移入がしやすそうな曲は久しぶりです。


ソナタのような、ある形式の中で作られる『形式美』の音楽、私は好きです。

あ、でもこの曲は冒頭の3つの音で展開されていく、という点では形式美に近いですかね?😊ブラームスはロマン派の中でも『新古典派』なんて言われたりもしますし。


最近はテンポも速めの曲が多かったので、ゆったりとした曲調のこの曲で、私の薄っぺらい表現力が少しでも情緒的に、静かながらも情熱を感じさせ、心に訴えるような、そんな演奏になるよう愛でて練習していきたい。


ところで、お若い方がこの曲を演奏したのを見たこと、聴いたことがあまりありません。


若いときの私は、この曲を知りません。その頃の私もこの曲を聴いて美しい、と感じただろうか?


老若男女問わず人気の曲もありますが、若いときは華やかで、勢いがあって、より情熱的で劇的な曲の方を好んでいたかもしれません。


ここは、しっとりと『大人のブラームス』を奏でられるようにしたい(希望、願望✨)


カラオケで、若い女の子がテレサ•テンを歌ったら、

『あら、お上手だけど、まだ若いわね。やっぱりこのぐらいの年代にならなきゃ』

なんて、謎のオバさんマウント発言を聞いたことがありますが😅

もし、その方に私の演奏を聴いてもらったとしたら、

『やっぱり、この曲は人生の長さがものをいうのね〜』

と、言われるような「大人のブラームスの愛」を演奏しなければ!😁

(カラオケで例えるのはちょっと違うか?😅)