こんばんは。まるマリンです。


見たかった番組を再放送してくれました😊

クラシックの勉強を再開しましたが、いろんなジャンルが好きで、その中でも、角野隼人さんや藤井風さんのような、即興性とグルーヴ感に満ちたピアノ演奏に、1番憧れを持っています。


Youtuberのかてぃんで有名な角野隼人さんがショパンコンクールに出場されるのを知ったときは、本当に驚きました。


即興性のある演奏を得意としている人と、楽譜に忠実に演奏し表現を追求するクラシックを、両立できると思わなかったからです。


でも、天は二物を与えてしまった!


幼い頃からきちんとピアノを習っていて、そのテクニックは折り紙付き。

そこに、耳コピもでき多彩なアドリブも🆗の即興性をも持つ。

ミュージックセンスやアイディアも豊富で、何よりもクラシック畑の人に苦手な方が多い、スウィング感やグルーヴ感があり、それがとても素晴らしい!


4月からニューヨークに拠点を移したかてぃん。街のストリートピアノを巡る。

日本では有名すぎるため、そんな機会はなかったと思う。


そこでの、ひとりひとりとの出会い。

同じ、音楽が好きな者同士のセッション。


ニューヨークに暮らす人々は、あの『かてぃん』とは知らずに、彼の演奏を聴き、話しかけ、コミュニケーションを取り、一緒に弾きあったり、かてぃんに伴奏を頼んで歌ったり!

かてぃんもすごく楽しそう!


2021年ショパンコンクールのセミファイナリスト。そしてYoutubeのフォロワー数120万以上の彼。


「ショパンコンクールの角野隼人」だから、「Youtuberのかてぃん」だからということではなく、ピアノを通じての輪が広がる。


かてぃんの演奏を聴いたあとに、「何かショパンは弾ける?」と無邪気に尋ねるアメリカの青年に、思わず笑ってしまった😁 

経歴も技術も年齢も関係ない。ピアノの前ではみんな同じ。そんな素朴な交流が、ストリートピアノの良いところよね。


引くて数多、大人気の角野隼人さん。なんと5年先のスケジュールまで埋まっているそうだ。

そんな状況に不安を感じた、という。


なんで?なんで?ミュージシャンとして先の予定が決まっているのは安心ではないの?


かてぃんが考えたことは


自分はこのままでいいのか?

ありがたいことに仕事はもらえる。みんなが協力してくれる。

でも、このままこんな快適なところにいたら自分はダメになる。

3年後も5年後も同じことをしているような気がする。

より一段上に上がるためには、と日本を飛び出したそう。自分を試すために。


「学ぶ人は、変わる人」


先だってご一緒した人前演奏で、素敵な演奏をされたブロ友様が、ブログでおっしゃっていた言葉。

これが、頭に浮かんだ。


素敵な方は、常に学ぶ姿勢があって、現状に満足せずに、進んでいく。


ストリートピアノのシーンはどれも素敵だった。

中でも9.11の跡地に平和の象徴の鳩をモチーフとする、白を基調とした建物オキュラスでの演奏シーン。


その前にグラウンドゼロを訪れ、思いを馳せた彼はこの曲を演奏する。


バッハ「主よ人の望みの喜びよ」


地下鉄の駅やショッピングモールも兼ねているという、人で賑わうオキュラスだが、教会の中での祈りの場に見えた。


演奏終了後、話しかけてきた歌手と急遽セッション。

ナットキングコール「スマイル」と「アメイジンググレイス」


かてぃんは、

Michael Jackson「ヒールワールド」をソロ演奏。


音楽が持っている力。

全ての曲に、平和への祈りを感じる。



そんなかてぃんが大好きだという、ピアニスト、エマニュエルアックス氏。

アメリカで彼の演奏会に、かてぃんは駆けつける。


映像はおそらく、アンコールと思われる、アックス氏の演奏。


シューベルト「白鳥の歌」セレナーデ」


この演奏に、私は不覚にも涙してしまった。

なんと優しい音色。そして素敵な表現。

かてぃんはこの丸みを帯びた音色に、憧れを抱いているのだそうだ。


最近、私はシューベルトがとても心に染みることもあり、心を揺さぶられてしまった。


そしてこの「セレナーデ」という曲。幼い頃、コントでわざと哀しさを表す場面で流れていたような気がする(・_・;

もちろんコントだから、この曲が流れると大笑いしていた記憶が


なんてこと、こんなに美しくも切ないメロディーだったとは!

また弾きたい曲が増えてしまった(^^;)


演奏会終了後に、かてぃんはアックス氏と直接会う。

アックス氏にピアノを聴いてもらう。今、現在の自分の位置を知るために、それは必要なことだ、と。


ショパン「バラード2番」


弾き終わった彼に、アックス氏は賛辞を送る。

そして、悩める青年に優しく、そして力強く繰り返すのだ。


『今やっていることを、続けること』


その言葉をかけてもらったかてぃんは、何か安心と、同時に決意を秘めたような表情をしていたように感じた。


番組の最後は、再びオキュラス。


テレビのナレーションが言う。

かてぃんの、覚悟と勇気がほとばしる演奏だと。


ラヴェル『ボレロ』


才能ある若者は、これからもますます私たちを魅了してくれるだろう。

彼の演奏を生で聴いてみたいと思った。