最近、怖いコントにハマっております。

なので、今のところ鑑賞し終えた作品の感想などをメモ代わりに…。 


コントを見た全体の感想として、今更ながら感じたのは芸人さんは知見が広く、尚且、頭の回転の速さやセンス等を一定数以上持ち合わせている方ではないとなれないということです。。


では、以下感想↓


王道の千原兄弟さんと桂三度さんの『ダンボくん』。状況もさることながら言葉遊びが秀逸で、段々と後半に進むに連れて、意味が反転していく様子はじわじわと追い詰められていくような恐怖があります。最後のシーンは何度見ても、鳥肌ものですね。

個人的に一番のお気に入り、パンサーさんの『銀行強盗』。あとは、『いい加減、気が付かない!?』も良かったです。どちらも最後の最後でどんでん返し!……というのが癖になります!怖いのに、ついつい見ていてどんなオチが待っているのかと、ワクワクしてしまって。。

ラーメンズさんの『小説家のような存在』、『いつかのはなし』、『採集』、『時間電話』。ラーメンズさんのネタは全体的に「時間」をテーマにしているのでしょうか?どれもSFチックで、それでいて文学的な怖いコントが多いなと思いました。全体的に星新一感もありますし、藤子・F・不二雄漫画ぽくもあります。『小説家…』は作家と編集のやり取りが、どこか不気味でありながら文学的でもあり、夏目漱石の『こころ』を感じさせられました。(あくまで個人の感想) 

あばれる君さんの『妻へのプレゼント』。ネタも勿論怖いですし、サイズを図るための手段というのがなかなか斬新で面白い発想だな~と思いました。旦那さん自身、元々元々壊れる前は普通の優しい方だったのではないかと思うと、その旦那さんを壊した奥様の自業自得感がありますね。(ネタバレだなあ、これは…💦)

バナナマンさんの『ルスデン』。こちらも五大ホラーコントの一つと言われているらしく、有名なものですよね。後味の悪さは『ダンボくん』と並ぶくらい…。ヒェ~💦バナナマンのコンビのお二人はゲーム・『トモダチコレクション』の紹介動画で拝見していたのですが、日村さんはイメージ通りのお人好しでコミカルな雰囲気の方で本作の理不尽に事件に巻き込まれていく主人公役にピッタリでしたね!!少し『おばけのQ太郎』のQちゃんに似てる気が…。それに対して設楽さんはしっかり者のクールな性格の方…というイメージだったので、本作の世間知らずな主人公の友達役は少し意外でした。見終わった感想としては…。日村さん、関係ないじゃん!あと、実際の反〇の方はカタギの方にここまでしないと思いますし、警察の方が権力的にも強いはずじゃ…?と、少し野暮なことを考えてモヤモヤもしてしまいましたが、後半は留守電の機械独特の不気味さ、じわじわと不安を煽っていき逃げ場がなくなっていくという作り込まれた演出に引き込まれました!

(あ…、この作品だけ長くなっちゃった…。)

インパルスさんの『貸した物返せよ!』。「アメリカ好き?」でなんとなく察しはしましたが…。なんだかんだで仲良さそうな二人に見えてただけに、最後の終わり方は怖いというより、少し悲しい気もしますね。(パンサーさんの『銀行強盗』もそうですが。)サイコさんの本気で仲良くしていたわけではないという二面性や、あの損得勘定で動く様子は見ていると人間不信に陥りそうです…。

次長課長さんの『同窓会』、『面会』。どちらもツッコミ役の井上さんが演じられる役が不憫で、怖い+少し同情してしまいました。しかし、河本さんのボケは独特でキャラクター的な可愛らしさを感じてしまい、理不尽なオチでもどこか憎めないな〜とも思いました。

フランスピアノさんの『浮気』。話全体は不穏で重苦しいのに、何故かコミカル。でもそのコミカルさは裏切られた狂気からくるもの…。というのがリアルですね。実際、同じような体験をしてしまったら案外こんな感じ…なのかも…?

鬼ヶ島さんの『大好きなお母さん』。話や登場人物達の雰囲気がどこかレトロで、最後のオチもあの、トラウマ児童文学の『お父さんがいっぱい』に出てきそうな終わり方で良かったです。。しかし、「最後の主人公のセリフが余計。」という方も多いみたいですね。

とんねるずさんの『タクシードライバー』。オチは途中から察しましたが、、。う~~ん………。見ていて一番精神的に来る作品でした。怖いながらも、神もいなければ救いもない…、という現実の非情さがこれでもかと詰め込まれてますね。また人の、長年の夢や精神…といったものの儚さや脆さも嫌というほどリアルに描かれており、どこか教訓めいた作品でもあるなと思いました。

かもめんたるさんの『クレーマー』。一番現実的な怖さがある話ですね。怖いは怖いでも、他のコントの怖さとは種類が違うものです。見ていて胃がキリキリしてくるような怖さでした。(これもほぼネタバレか?)優しい人に降りかかる不条理、という意味ではとんねるずさんの『タクシードライバー』と少し似ている気もします。

トンツカタンさんの『気づいて』。これはオチが読めませんでした。ヤバいカップルさんなんだろうなとは思いましたが…。でも優しそうな〇〇さんたち(ネタバレ防止)だからそんなに怖くないかも…。

ラニーノーズさんの『タクシー』。進行がかなりコミカルなので、油断してました。月並みな感想ですが、やっぱり生きてる人間が一番怖い!!女性の方のキャラクターもなかなかキャラが立っており、見ていて愛着が湧いてきていたので最後の終わり方は…。

アリtoキリギリスさんの『耳』。雰囲気や話の構成は不気味なのに、どこかポップな雰囲気のまま話が進んでいくため誰が、何が正しいのかという常識がこんがらがっていきます。。ダンボくん同様、いい意味でよくこの話を出せたな〜という作品でした。


こんなところかな?

ちなみに母は、ジャルジャルさんの『空き巣』を一番気に入ってました。どこか昔の「世にも奇妙な物語」感があり、最後のいい意味で消化不良な感じも想像を掻き立てますよね。


今までお笑いや、芸人さん界隈にはあまり足を踏み入れたことがなかったのですが、(昔、サンドイッチマンさんの動画を数本見たくらい。)これを気にどんどんお笑い作品にも、触れていけたらなと思います✨


あ、あとは、鳥居みゆきさんという方を知れたのも嬉しかったです♥

どこか戸川純さんのような、個性的で危なっかしい雰囲気がある方で私の好み、どストライクです。ネタも昔のいしいひさいち漫画やサウスパークに出てくるようなものばかりで、ブラックジョーク(不謹慎とも言う。)が好きな方はハマりそう…。『赤ずきんちゃん』は今の時代、テレビよりもむしろ、ネットで炎上しそうな攻めっぷりです。

鳥居さんに限らず、こういったブラックジョークは、当たり前だけど賢い方だからこそ笑いに消化できるんでしょうね…。



お笑いファンの方へ

私自身、お笑い界隈には疎い全くの素人ですので、どこか情報を間違えていたり、ファンの方を不快な思いにさせてしまうような部分がありましたら、優しく指摘してくださると幸いです。

また、おすすめの怖いコントも是非、コメントで教えてくださると嬉しいです。


ではまた~👋