私の理想は『ハンサムな彼女』や『Papa Told Me』みたいなお洒落な世界で、いい女を目指して成長していくことだった。

でも、それはただの夢なんだということをここ最近で思い知らされている。

私の待っている病気。不平等で理不尽な環境。惨めで悔しくて、それでも泥臭く生きていくことを余儀なくされた殺伐とした状況。

お洒落さも元気さも微塵もない。


綺麗な家の中で、家の中でもお洒落な洋服を着て髪も可愛くしてリボンなんか付けちゃったりして。

お洒落な料理。綺麗な食器。ピカピカのシンク。そんな景色を見ながらの楽しい食事。


そんなものは幻想なんだろう。

現実はお腹が弱いために臭い汚いトイレにこもって自分の汚い部分を嫌でも目の当たりにする。

お洒落で楽しい食事どころか小麦や香辛料、ネギ類を食べるだけでトイレに逆戻り。

だからいつも食べられるのは食べ飽きたお粥とささみ肉。白魚。調子がいいときに少し食べられるお寿司が私の唯一の楽しみ。


私がぶち当たった壁に同じようにぶち当たって惨めな思いをしてる人なんてごまんと居る。

みんな自分が可哀想で仕方がないんだろう。


でも私は自分が可哀想なんて思いたくない。自分を可哀想だなんて思ったらその瞬間、空中に放り出されたような心細さが襲ってくるから。


今ここに、ネットの世界にこの私の戯言を発信しているのだって同情を集めたいわけじゃない。そんな恥知らずなこと私はしたくない。ただ、この文を読んでくれた誰かに私はまだ、今日もみっともなく生きているよと伝えたいだけ。


書いていてなんだかエミネムのラップみたいになってしまった…。


いつか私の一番のコンプレックスである、汚いガスが溜まった出来損ないの内蔵が見えなくなりますように。気にしなくても好きな服を着れる日が来ますように。