今日は、フライト遅延により夜17時すぎまでジェルバですごす一日となる。本当はさっさとチュニスに戻って見逃しているあちらこちらに行きたいのだが、いかんともしがたい。

 

ジェルバで1日どうやってすごそうか半日ツアーなどないかあれこれ調べる。なかなかちょうどよいのがない。リゾートホテルエリアに滞在していないので、そもそもいろいろなツアーの出発地からも外れてしまっている。また、金曜日なので閉まっている施設もある。

 

行き場所が決まらないまま、この宿は10時にチェックアウトなので荷物をまとめる。空港にむかう17時30分頃まで荷物を置いておいてくれるというので、プールサイドのベンチのところに大きな荷物をおいて、鍵返却を済ませ、宿を出立する。

 

なにかお腹に入れようということでまた、またしてもフームスークの中心地めざして行く。昨日は少し高い観光客向けの無難なレストランで食事したので、今日は少しチャレンジして、現地人でごったがえす店を攻めよう、ということに。注文も席を見つけるのも難易度高い!

 

ひときわ現地人で混雑するカフェで、パンオショコラやコーヒーなど買い、席は見つからないので立食で食べる。まあ味は普通だけど、手軽で安い。しかし皆喫煙するのでとにかくけむたい。

 

おなかが満たされたので、フームスークのタクシーがたむろしているところに行き、この近くにあるらしきなんとか要塞という要塞跡に行ってみることにする。タクシーの運転手に「ここに行きたいんだけど」というと、500メートルもないから歩いて行け、と言われ、はい、と歩いていくことに。

 

500メートルよりはあったけど、すぐに到着。おお、立派な要塞だ。えっと、正式名所は、Borj El Kebir、16世紀オスマン帝国期の海上防衛用要塞とのこと。なかなかすごい施設で、中に入ってじっくり見たいが、今日はお休みで内部は見られない。残念だ。

 

外部から城壁を見て回り、海や空の青に映える要塞の景色を堪能する。

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見張りの窓があちこちにある

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ふと気づくと、ちらほらと現地人の若いカップルが近辺でいちゃいちゃとデートしている。あまり人が多くなく海沿いの雰囲気もあるエリアなので、もしかしたらカップルがデートするスポットになっているのかもしれない。京都の賀茂川みたいなもんかな。

 

ひととおり見終わり、さて次は何をしようかと悩む。かなりヒマである。ネットで調べると、とても古くて美しいユダヤ教のシナゴーグがあると知り、訪ねてみることにする。早速その辺にいたタクシーをつかまえ、向かってもらうことにする。英語は通じない素朴なおじいちゃんの運転手である。フームスークのエリアから20分程度だろうか。そこそこ走って現地に到着するも、銃を持った警官が入口に立っていてものものしい。シナゴーグは最近テロなど標的になることもあるので、警備が厳しいのだ。警官いわく、シナゴーグは2時間後に開く、という。周辺はなにもない田舎なので2時間そこで時間をつぶすことはできず、仕方なくまたフームスークに戻ってくる。タクシーの運転手に待っててもらって戻ってこられたが、ほんの一瞬待っててもらうためだけに余計なお金もとられ、単に行って帰ってきただけで、なんだったのか。。。。

 

少々飽きた感もあるフームスークでランチをとることに。

今日は観光客向けというよりローカルに人気のレストランで食べることにする。昨日目をつけていた、とにかく混みこみの人気店があるので、そこに行ってみる。

 

この店、とにかくいつも地元の人で混みこみ↓

メニューもアラビックのみで難易度高い!!

 

今日も今日とてごったがえしているが、なんとか席を確保することができた。席は本当に一瞬のタイミングをついての奪い合いだ。人気店なのに、ほんの少ししかテーブルがないのだ。

 

他の客が注文している料理などをみながら、ここの人気メニューであろうラブラビ(バゲットを底にしきつめ、ひよこ豆のスープを上からかけて、さらにツナや卵などをトッピングして混ぜながら食べる)やブリックなどを注文。

 

ラブラビはまずバゲットの大きいのとボウル型の器を渡され、自分でちぎっておけ、と言われる。ちぎって再びカウンターに持っていくと器にスープやトッピングを注いでくれる。結構ボリュームがある。スパイシーだが、とても美味しい。

 

ラブラビ。見た目はアレだが、美味しい↓

 

ブリックは揚げたてあつあつ。シンプルなこういう食べ物は揚げたてであることが何より大事なので、人気があるのもうなずける。ただ、席が落ち着かないので、食べ終わるとさっさと退散。ローカルの店は安くていいなあ。

 

ブリック てづかみでさっと食べられる 子供らが速攻で完食↓

 

お腹もいっぱいになり満足。

近くのカフェに入り、ミントティーで一服。はあ落ち着く。

 

 

そうこうしているうちにシナゴーグが開く時間になったので再度出発。今度の運転手は若くて英語も少し話せて観光客ずれしていて、値段をふっかけてくる。先ほどの素朴なおじいちゃん運転手の2倍は吹っ掛けてくるが、なんとか折り合って、シナゴーグに行ってもらう。ジェルバ島はタクシーがとても安いと聞いていたが、それはメーターをきちんと使ってもらってこそだ。大事なのは、タクシーに乗る前に値段の交渉するのではなく、「メーターを使ってくれ。メーター分払うから」と有無を言わせず強く主張しないとダメなのだとようやくわかる。つい不安なので乗る前に値段を確認してしまうが、そうすると絶対にふっかけてきて、で、結局どんなに値切っても高いところで決着してしまう。「メーターつかってね、ハイ終わり」にしないとダメなのだ。

 

シナゴーグに到着。ものものしい警官は相変わらずいて、荷物チェックもされるが、私たちは見るからに無害の日本人ファミリーなのですんなりと中に入る。

 

聖堂へのアプローチ。静謐な雰囲気↓

 

聖堂の入り口でフードをかぶる。頭を覆うものがなかった夫は、ユダヤ教の人が頭のてっぺんにつけるあの平たいお皿みたいなやつを載っけられている。子供たちはフード。フードのある服はモスクに入る時などにも役立つし、中東アフリカ地域を旅行するときは必須だなあ。入場料というかお布施的なものを払って中に入る。

 

内部は息を飲むほど美しい。静謐な空気が満ちている。ろうそくに火をともす。

そして、子供らはろうそくの立て方を知らなったので驚く。ろうを何滴か垂らしてその上に置くんだよ、というと「へえ~っ」という感じだった。。。。経験がないとはいえ。

 

微妙な色合いのステンドグラスが光をやわらかくしている。天井のグリーンも効いてる。なにもかもが美しい。

 

祈りの空間だなあと思う。

 

クリスマスカラーのステンドグラス。

 

奥へ行くと、巡礼者?が泊まれるような素朴な宿泊施設がある。

 

ひととおりゆっくり見ても30分もかからない。

 

ここに満ちている空気には訪れる人を厳かで平和な気持ちにさせるバイブスが確かにあるが、今のコンフリクトに満ちた世の中を思うと、とても複雑な気持ちになる。

 

シナゴーグを発ち、またフームスークに戻ってくる。

空港に行くまであと少し時間をつぶさなくては。宿の近くに戻ってきて、こぎれいなカフェに入る。下の子はミルクシェーク、私と夫はカフェラテ、上の子はミントティーを頼んだらなかったので要らない、ということに。コーヒーは美味しかった。

 

そうこうしているうちに空港に向かう時間となったので宿に荷物をとりに戻る。約束の時間に管理人がきて門を開け、荷物をピックアップできるようにしてくれる手筈になっている。しかし時間になっても待てど暮らせど管理人は来ない。オーナーとはWhatAppがつながっていたので連絡を入れるが、「まだ来ない?」「まだ来ない!」というやりとりが繰り返されるのみ。焦りで心臓が痛い。空港に行かなくてはいよいよ間に合わない!という時間になってから、オーナーから「ゲートは開いているから中に入れるよ」とのメッセージが。知るかーーーーー!!!!管理人が開けにくるよ、と言っていたのに!しかもその時に宿代のおつりをもらったり、タクシーのピックアップの手伝いもお願いしたりしていたのに、結局お願いしていたことが全てうやむやに。。。

 

「門が開いている」ことがわかった瞬間から空港へ向かうまでの家族全員のものすごい集中力と迅速な行動は筆舌につくしがたい。皆ひとこともしゃべらず一斉に荷物を持ち、一目散に大通りに向かい、それぞれが一心不乱に手をかかげてタクシーを止めようとし(しかしなかなか空車がこない!)、ようやく止まってくれたタクシーに一瞬で荷物を載せ、空港まで!と伝えるまでの一糸乱れぬ動き。。。。奇跡のような統率のとれた動きでなんとかこの難局を乗り切った。

 

運転手が飛ばしてくれて、ジェルバ島の空港までは20分くらいで着いた。着いてみると思いのほか大きな空港だ。とにかく出発1時間前を少し切っている。一刻の猶予もない。空港内に走り込むも、人気のないがらんとしたロビーで、どっち方面へいけばいいのか全くもってわかりづらい。必死になって、チェックインカウンターにたどり着き、無事チェックインを済ませる。ここでさっきまでの痛いくらいの緊張の糸が少しほぐれた。しかしそのあとも、どこへいけばいいのか動線がわからない!!空港は無駄に広く、移動距離だけは無駄に長い。ようやく端のほうに国内線の表示を見つけ、家族でまた猛ダッシュ。果たして。。。。

 

搭乗口と思われるところにたどり着くと、暇そうな乗客たちがあちこちにだらーっと座っている。その辺にいる人に聞くと、チュニス行フライトは3-40分遅れている、フライトに使う機体がまだ到着してないんだって、とのこと。おーーーーーーい。。。。

さんざん焦って空港にたどり着いたがフライト遅延という、あるある状態。。。

この焦燥とストレスで一気に5歳くらい老け込んだというのに。

 

結局40分くらい遅れただろうか。ようやくゲートが開き、無事機中の人となった。

ジェルバからチュニスに行くこの飛行機はLuxwingという会社がやっていた。聞いたことないわ。。こぢんまりしたプロペラ機で、満席だった。

 

21時頃チュニスに到着。今日の宿はシディブサイドにとっている。明日は早朝から見逃したカルタゴ遺跡を時間が許す限り巡りたいので、偶然とはいえカルタゴに近いシディブサイドに宿をとっていてよかった。

 

チュニス空港で早速タクシー乗り場にむかっていると勝手にスーツケースを運ぶやから(おじさん)がいる。大丈夫だから、と取り返してもニコニコと愛想よくまた荷物を奪って運ばれる。なにこれ、なんかのサービス?と思っていると、しっかりお金をせびられた。油断ならない!だけども、、、もしこのおじさんが自分の親だったら、、、と想像力を働かせるとなにかむげにもできない。わずか数ディナールのために空港で荷物を無理やり運ぶ人生も大変だろう。

 

ようやくシディブサイドの宿につく。今日の宿もbooking.comで予約した、個人の方のアパートメントである。飛行機がキャンセルになったり遅れたりで、到着が22時近かったので申し訳なかったが、宿の徒歩数分のところに住んでおられるようで、連絡したらすぐに来て鍵を開けてくれた。清潔で居心地もよく整えられオイルヒーターもありなかなか素敵な宿である。ここは今日一泊だけで明日の13時のフライトでロンドンに戻るのだが、もう少し長くいたいと思わせる、惜しい宿である。

 

シディブサイドの中心地の裏路のようなところにあるため、ロケーションも抜群。夜遅いが23時頃まで周辺の店はやっているので、なんとか夕食にはありつけそうだ。ちらほらとしまいはじめる店もあり、あまり物色している時間はなさそうなので、ぱっと目についたレストランに入ったが、なんだか少し不潔感があるのと、メニューを見ると観光客価格でちょっと萎えた。。(本当は今日は18時頃にはシディブサイドに到着して、素敵な雰囲気抜群の海沿いのレストランで食事する予定だったのだ。。はりきって予約もとっていたのだ。。。)

家族が頼んだケバブプレートのようなものは見るからにあまり美味しくなさそうだった。私が頼んだ海鮮オジャだけ、海鮮のだしがしっかり出ていて美味しかったが、値段が高かった。チュニジア最後の夜なのにこの食事じゃなあ、、とちょっと盛り上がらない感じ。

 

食事を済ませ、宿に戻る。もうずいぶんと遅い時間だ。旅行にきて、普段から夜更かしのわが子らは輪をかけてずるずるに夜が遅くなっている。

 

シャワーを浴びるとこれまた構造的な欠陥で場外の床がびしょびしょになる。なんで床に段差をつけないのか、とかいろいろ不思議でしょうがない。

 

ベッドに横たわると、マットレスのスプリングが古いようで内部の固い構造が骨にあたって痛い。が、部屋もあたたかく、布団も薄掛けのようなものがきちんとあってなんとか眠れそうだ。。。と思っていた矢先。。。

 

周辺でものすごい犬の吠え声が止まらない。ずっと吠え続け、なんなら複数の犬に伝染して吠え吠え大合戦となっている。先ほど夕食を食べに往来に出たときに、野良犬が多いな、と思ったのだった。こういう犬が夜とんでもなく狂ったように吠えまくるのである。半端ないつんざくような声で、とても聞いてはおれない。ああ~勘弁してくれ~・・・

 

しかしじっと我慢しているうちになんとか眠ることはできた。はあ、なかなか居心地よく安眠できる環境というのは難しいものだなあ。今度旅行に出るときは耳栓を忘れないようにしよう。

 

今日は途中からばたばたすぎて写真をほとんど撮っていない。。。