さて、今日は最終日。13時過ぎのフライトでロンドンに帰る。
11時に空港に着いていなくてはならないとを考えても、10時30分くらいまでは時間がある。周辺のカルタゴ遺跡は8時30分から開いている。いつも朝が遅い私たちもこの日ばかりは短期集中、できる限りまわるぞ!と子供らをたたき起こす。
宿を出ると、隣がとても美味しそうなパン屋で朝早くから多くの人がパンを買っている。店の奥でしっかり焼いていていいかおり。クレープのようなものも店先で焼いていてとても気になるが、とにかく今は遺跡観光優先、時間との闘い。わき目も降らずタクシー乗り場に向かう。
カルタゴ遺跡の主要な見どころである、円形劇場、アントニン浴場跡、ビュルサの丘に向かうことにする。円形劇場は開くとともにいの一番に乗り込むことに成功。こんなの人生で初めてかも。朝だし、周辺は緑も多く、空気がすがすがしい。やっぱり朝早起きしないとダメだよね、などと夫と話しながら見てまわる。
ローマ時代の人たちが、動物と人間の決闘とか生贄とかそんな見世物を鑑賞していたと思われる劇場。劇場に向かうため出場者が通る道が残っていて、どんな気持ちでここを通ったんかな、と遠い時代に思いをはせる。
出場者通路↓
ちょっとこわい↓
全体↓
次にアントニン浴場跡にいく。まさにテルマエロマエだ。お湯(水?)を流す水路がめぐらされていて、大江戸温泉物語みたいな感じだったのかな?と。。。なんだかローマ時代、楽しそうだ。
そしてこの遺跡は海をバックにしているところが素晴らしい。海と、浴場跡の柱がそびえたつ風景が異世界感を醸す。カルタゴの中でもここは絶対に見逃してはならないな、と思った。よかった、来れて。
西日のようにみえるが朝日↓
ちょうどよく、日本人のツアーのご一行がいらしたので、ちょいとガイドさんの説明を聞く(盗聴する)ことができた。関係ないけど、すぐそばにチュニジアの首相の邸宅があるとのこと。どうりで往来は銃を持った警備の人が多いわけだ。。
しかしここ、大変貴重な遺跡だが、結構野放図に当時のがれきのようなものがそのあたりに打ち捨てられている。このまま朽ちていくのだろうか。もしかしたら、あと10年もしたら、こんな風に中に入りさわりながら見てまわることなどできなくなっているかもしれない。あたり一帯を建物で覆われてしまうかもしれないな。
こんなふうにあちこちに↓
あっちもこっちも当時のがれきでは。。↓
地面をじっくりみると細かいモザイクなどもあり、ちゃんと時間をとって細部までゆっくり見て回れたらここは本当に楽しかろうなあ、と思う。博物館と違って、往時のままに朽ちている野外の遺跡というのは空気感もともに楽しめてよいなあ。
足元はモザイク↓
次にビュルサの丘に行く。ここは丘というだけあって高台で、カルタゴ遺跡のある一帯の地域を上から俯瞰できる。多分周辺で出てきた出土品などをいったん集めて保管しているような場所でもあるようで、雑多にものが集められていた。時間がないのですぐ横にある博物館はスキップ。屋外にはあまり見るものはないかも。
柱のかけらがごろごろ↓
ビュルサのニケ?↓
なんかライオンの頭みたい↓
しかしこのあたりは高級住宅街のようで、首相邸宅のみならず、豪壮な邸宅がたくさん立ち並ぶエリアがあった。空気もチュニス市街とは違ってすがすがしく、ここなら住んでもいいなあ、などと勝手なことを思う。
さて、そろそろ時間も迫ってきた。シディブサイドに戻り、ドーナツでも食べて出発しよう、ということに。有名なバンバロー二。あの揚げたてのあつあつに砂糖をまぶした軽い生地のドーナツ。。。最初に来たときも食べたが、やはりもう一度食べておこう。ひとつ1.5ディナール。家族4人、一人ひとつずつ食べる。期待を裏切らない美味しさだ。子供らも無心にほおばっている。コーヒーがあるともっと有難いのだが、贅沢はいうまい。
こんなお店↓
バンバロー二↓
シディブサイドの可愛い往来↓
少し高台の眺めのよいところまで登り、街を見渡す。ここは確かに美しい。なんとなく住人も上品そうである。午前中に来ると人が少なくて、より路地や街並みの美しさを楽しめる。
高台からの眺め↓
この界隈の土産物屋は品物もちょっとあか抜けていて素敵なのである。ジェルバ島とはクオリティが違うように思う。その分高いのだけど。。。
ちょうと大き目のティーポットがほしいと思っていたので、通りすがりのセンスのよさそうな土産物屋に入ってしまった。時間ないのに。。。ここは定価で、ティーポットが一つ75ディナール。。なかなかの値段である。しかも「ちょっと高いなあ、、考えます。。」というような反応をしても店のおじさんも「はいよ~」って感じで売り込みもなく、全然がつがつしていないのだ。往来に並べてあるティーポットが店の中においてあるものより10ディナール安くて65ディナールだったので、こちらをひとつ購入。他に絨毯などもよさそうなのがたくさん積み上げられていて購買欲がむらむらとかきたてられたが、いかんせん時間切れ。
宿に一瞬戻って荷物を運び出し、空港へ向かう。タクシーの集まっている場所も近くて、この宿はあたりだった。この界隈でもう少しゆっくりできたらよかった。あと半日くらい時間があれば、景色のいい高台のアイコニックなカフェなどでくつろげただろうな。。後ろ髪ひかれながら出立。
チュニス空港着。旅も終盤である。あとはつつがなく機上の人となれれば、細かいあれこれはあったものの、この旅も無事に終わる見通しだ。
チュニスエアのチェックインカウンターの長蛇の列に並ぶ。なんだあんなに時間がかかるのか全くわからないくらいのろのろしている。というか、遅々としても進んでいればよいが、ひとつのグループでいつまでもあーだこーだやっていて全く進んでいない。となりの列は担当者がもう少し有能なのか、まださくさく進んでいる。並んでるひとたちみんな荷物も巨大なトランクいくつも持っていたり、手続き的に面倒くさそうなひとたちばかり。。。しかも最初から重量の上限わかっているはずなのに余裕でオーバーして追加料金とられるのがいやだからとごちゃごちゃやりとりしている。。。。ようやく我々の順番がまわってきたら、このチュニスエアの担当者、わたしたちのイギリスのビザが切れてるから受け付けられない、などと変なこと言ってくる。切れてるわけないやろ!とったばかりやがな!と返しそうになったが、よくよく聞くと、eVISA(ビザ所有者が必要に応じてオンラインで発行してもらえるアドホックな番号)を今発行しろ、という。すでにもう長時間並んでいるというのに、eVISAをとりなおして列に並びなおせ、といわれ、、 ブチ切れそうになる。並んでいるうちからあらかじめそういう案内しておいてくれ~!!改めてまわりを見ると同じようにeVISAで詰まっている人たちが多そうだ。いかんともしがたいので、言われたとおり列をはずれ、となりの有能そうな担当者の列に並びなおし、順番を待ちながらスマホを駆使してeVISAの発行に没頭する。これはちょっとした慣れが必要なのだ(在住者はイギリス政府のeVISA発行サイトは必ずスマホのお気に入りに入れておかなくてはならない)。私は自分と子供2人分をアカウントを切り替えながら発行し、改めて順番が来る前になんとか整えることができた。夫はこういう事務的な手続きが苦手だし老眼だしで苦労していたが、なんとか発行できたようだ。
にらんだ通り隣の列の担当者の方が有能で、eVISAの番号を知らせると特に深追いもせずさくさくと処理してくれる。あっという間にチェックインがすんだ。ふーやれやれ。こういうチェックインカウンターとか入国審査とかの列で「処理の早そうな人」を見極められる目を持ちたいものだ。
ロンドン出発の日にうっかり乗り遅れそうになった痛い経験をふまえ、搭乗口まで早めに進むことにする。
全てのプロセスを無事に終え、搭乗口にむかう途中、ちらっと眼のはしにとらえたフライト案内の電光掲示板になにかざわざわと不穏な気持ちになる。ん?ロンドン行、、、フランス語だからすぐはわからないのだが、、Londres....なんかretard...って。。。遅延だよね。。。え。。。。?
結局ロンドン行は3時間遅れることになったのだ。またしても、「いそいで空港に向かったのにフライト遅延」のあの状況に!こんなことなら宿の隣でパンも買いたかったし、素敵なカフェでお茶もしたかった。夕方にはロンドンに戻れる算段だったのに裏切られ、子供らは超不機嫌に。
しかもフライト遅延の時って、空港で使える2000円くらいの買い物券を航空会社が発行してくれるじゃないですか。チュニスエアそんなのもちろんなし。空港の飲み物食べ物、全部ユーロ建てでお高いのに、待っている間散財してしまった。。。
しかし子供らはGoogleなどの口コミでチュニスエアの悪評を読んで逆に面白がって楽しそうに待ち時間をすごしている。どちらがよりひどい口コミを見つけられるか競っているようだ。チュニスエアで3時間程度の遅延は普通、というかマシなほう、みたいな口コミも多く、知らなった。。。フライトの遅延やキャンセルは心身ともに本当に疲弊するので、初老の私にとっては今後できたら避けたいことだ。
搭乗口の待合エリアには、もう無になってただ待つのみ、という感じのイギリス人たちが大勢。おしゃべりしたり本読んだりするでもなく、ただ空(くう)を見つめながらお地蔵さんのようになっている。ほんと、待つしかないよね。。。
13時15分発予定だったフライトは結局16時すぎに発ちました。
途中予期していなかった機内食が出て、空腹だったので結構美味しくいただきました。機内食って、あると思ってるとなかったり、ないと思ってるとあったり、脈略がいまいちよくわからない。
クスクスだけは食べました。人参が美味しい↓
うちの子供らはもう大きいのですが、どうもチェックイン時に「ファミリーエリア」の座席をあてがわれたようで、周辺は小さい子連れの家族が多かったです。おおむね寝て過ごし、ヒースロー空港についてからはスムーズに帰宅。英語の通じる環境のありがたみを感じました。
チュニジア、振り返るとやはりサハラは素晴らしかった。もう一度行くかといわれると年齢的にそろそろ厳しそうではある。でも砂漠自体はもう一度行きたいので、今度は中東にいってみようかと思う。
出発前のラストミニッツにシディブサイドで買ったポットを早速夜使った。注ぎ口が直線すぎてものすごい勢いでお湯が平行に飛び出し、洗ったばかりのテーブルクロスがあっというまにびしょびしょになりました。注ぎ口、、、微妙なカーブが大事なのに。。。可愛いんだけどなあ。
直線すぎる注ぎ口↓

















