BRM719東京200km小諸 【完走】 土砂降りの十石峠を突破する
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BRM719東京200km小諸
完走しました(12時間50分)。
【総括】 7月はいろいろ忙しく、なかなかブログに手をつけることができませんでしたが、もう明日からは8月。いい加減にアップしないと、ますます更新頻度が途絶えます。多少はしょってますが、まとめてみました。
昨年は熱中症で途中棄権したのですが、今年は曇天の下で涼しく、目立った体力の消耗はほとんど無いままに200kmを走破し、信州・小諸にゴールしました。
ただ、初めて挑んだ、群馬・長野県境の十石峠(一部区間は矢弓沢林道)は、激しい豪雨に見舞われ、結構危ないシチュエーションだったかもしれません。あとあと振り返ると、(よく完走できたものだ)との思いが強まりました。
では、スタート前から。
7/19 4:06 世田谷の自宅を出発。池袋のスタート地点へ10数キロの自走。
曇天で、いつ降り出すかわからない、そんな梅雨空でした。
4:37 中野坂上。山手通りを北上します。長年、首都高の工事が続いていましたが、ようやく完成。ずいぶんきれいで広い、走りやすい道になっています。
5:00 新調したR東京のクラブユニフォームに身を包んだスタッフが目立ちます。
というか派手な色調で、目立ちすぎ?www
ミーティング開始。道路向かいではまだ居酒屋が営業しているなど、夜と朝のはざまのような雰囲気でした。が、200km走を控えた、気持ちのいい朝であることには違いありません。
6:09 まず新青梅街道から西を目指します。
Wさん、Hさんと私で、なんとなく当日スタッフ班を形成して走ります。
6:26 昨年ほどではありませんが、信号ストップが重なるので、連なりができます。
ただ、随時会話しながら進めるので、その点では楽しい道中です。
6:51 とはいえ、やはり土曜の朝は道はそれなりに混んできます。
PC1(41.2km ファミリーマート海田岩蔵街道店 8:07着)
ここでトイレに行ったり、のんびり過ごしていたら、Wさんたちスタッフ組みが先に出てしまい、置いてけぼりに(泣)。そこで出発して、すぐに追いつくべく、ペースを上げます。
8:41 山伏峠へ。やがてWさんには追いつきましたが、Hさんは先行したとのこと。
みなさん、休みもそこそこに、結構ハイペースです。
9:29 何度も通った坂です。初めて走った時はとてもつらい坂に思えましたが、何度も通るうちに斜度や峠のスケールに慣れたのか、今ではなんとも感じなくなっています。
お約束のショット。雨が降り出して、霧か靄も出ていました。
坂を登ってきて暑いんだか、それとも外気は涼しいんだか、よくわかりません。
10:18 Wさんの後ろを、秩父の市街地に向けて下ります。
むちゃくちゃ下りが速いWさん。
10:37 秩父鉄道なんですが、なんだか見慣れた車両。そう、東急電鉄から譲り受けた車両を使っているんですね。
10:37 踏切が上がって、また秩父の市内を抜けていきます。
10:46 秩父橋。コースディレクターTさんの「ご趣味」がにじみ出ているコースですねw
PC2(96.8km セブンイレブン長瀞岩畳店 11:10着)
スタッフなので、しんがりスタートでしたが、参加者のみなさん、わりとのんびりやっておられるようで、こちらも追いついてきました。
11:43 さらに先をゆきます。気持ちのいい県道。
ずっとこういう道ならいいのに。
12:28 そうは問屋が許しません。土坂の峠が待ち構えています。
12:53 きょう2つめの峠をこなします。涼しいせいか、体調はいいです。
PC3(130.6km 道の駅 万葉の里 13:29着)
国道462号沿いの道の駅。ソフトクリームが美味しかった。
(食べるのに夢中で、写真とるの失念していました)
13:27 いよいよ群馬・長野県境近くの上野村へ。
この村に来るのは20数年ぶり。
日航機墜落事故が起きた3年後の大学時代に、この先の山奥の事故現場を視察したことがありました。
そして十石峠はもうすぐです。が、、、、。
13:56 峠が迫るにつれ、急に降り出してきました。
しかも大粒で、いきなり土砂降りです。
14:03 (ダメだ、こりゃ)、ずぶ濡れになってきて、はや観念しました。
14:26 十石峠の矢弓沢林道に入ります。
いきなり10%超の坂に突入しますが、路面は雨で濡れており、回す後輪がスリップして、立ち往生したりします。気温も下がってきたらしく、身体が冷えてもきたので、とりあえず、モンベルのレインウエア(上着)を着込んだりします。
15:41 バケツをひっくり返したような豪雨。思わず立ち往生してしまいます。
前に進もうとする意志を剥ぎ取るような、豪雨です。
実際、立ち往生を繰り返しました。
そのたびに、坂の上から滝のように流れてくる雨水が、路面についたシューズの中を抜けていきます。水深は数センチはありました。
雷も鳴り続け、(これは災害の真っただ中にいるのかもしれない)と、いつか自分に何かが降りかかるのかも、とぼんやり思いました。
すると、雷鳴に交じって、
ザザザー、と
自分がいる坂の下のほうで奇妙な音が響きました。
(何の音だろう)と思いましたが、
とにかく峠の頂上を目指すべく、時折立ちすくみつつも、ペダルをこぎ続けました。
頂上を過ぎて少し小ぶりになりました。
あとで、後ろから追いついてきた来たYさんが、こんな写真を見せてくれました。
さきほどの奇妙な音の正体です。
幸い、土砂崩れに巻き込まれた参加者はいませんでしたが、
付近を登っていた参加者たちは、道路脇に避難したそうです。
さらに後続(Wさんもそこに含まれていました)の方々は、峠から引き返しを余儀なくされたそうです。
16:14 峠を越えて、下り始めたところですが、道路には木片や小岩など、いろんなものが流れこんできていて、さながら障害物競走のようでした。
(こんなに道路にいろんなものがあって、まずいなあ。でも仕方ないよなあ。先を急ごう)と思いながら、下り始めましたが、ちょうど、この写真を撮影した先で、後輪がいきなりバーストしました。サイドカットパンクでした。
今回、これまでのマヴィックのタイヤが消耗したので、新たにパナレーサーのRACE Lを装着していたのですが、振動吸収や真円性の高さからくる乗り心地や転がりはよく、同じシリーズのRACE Aと比べてもタイヤ自体が軽量な一方、タイヤのショルダーは薄い構造で、サイドカットにはまったく歯が立たないものでした。
長距離の乗り心地、耐パンク性能、軽さ、、、、、
タイヤのどの要素を重視するかですが、
次はどのタイヤにするか、またまた選考に苦労しそうです。
とにかく、雨の下、フレームをひっくり返して地面に置き、30分ほどかけてチューブを交換しましたが、CO2ボンベがうまく作動しなくて1本無駄にしたりしたので、空気圧が足りないままでとりあえず走り出し、リム打ちパンクしないよう警戒しながら、ゆっくり下っていきます。
17:32 集落の小さな古びた自転車屋で、空気を足してもらったりします。
店のおじいさんが、仏式バルブのアダプターを店の奥から持ち出してきてくれた時は、ちょっと感激しました。
PC4(186.5km セブンイレブン臼田田口店 17:36着)
PCではありますが、ゴールは目の前です。
参加者たちはみな、十石峠のエクストリームな出来事を語り合っていました。
18:12 佐久を抜けていきます。
雨が上がって、遠い空には夕焼けも。
小諸の懐古園の前を通り、信越線(今はなんていう名前の鉄道でしたっけ?)をくぐって北国街道に入り、無事ゴール。
19:20 小諸駅前。
打ち上げが予定されていましたが、私は日曜に所用があったので、日帰り。
輪行で軽井沢で新幹線に乗り換えて、帰京します。
新幹線に乗って一息。
楽にこなせた200kmだったような、いや、十石峠はやっぱり気が遠くなりかけたような、そんな長い一日の冒険旅行でした。
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「ブルベはフランス語で『認定』を意味します。ブルベには様々なものがありますが、オダックス・ジャパン(AJ)が統括する日本でのブルベはBRMといいます。BRMは規定の距離を規定の条件で完走すると認定される長距離サイクリングです」
「同じ年に200km、300km、400km、600kmを認定された人はシューペル・ランドヌール (SR。英語ではスーパーランドナー)として讃えられます」
「BRMの最高峰として位置づけられているのが4年に1度、ACP(オダックス・クラブ・パリジャン) が開催するパリ~ブレスト~パリ ランドヌール(PBP)=1200km」
いずれもAudaxJapan(オダックスジャパン)HPより