コミュニティデザイン  山崎亮著

 

・総合計画づくりのためのワークショップに住民が参加。

 

参加者の興味がどこにあるかを調べてまとめたところ、「ひと」「暮らし」「環境」「産業」の

4つに分類されることがわかった。

テーマを4つに分類するのは、大変な作業である。

みんなが出した言葉をまとめて4つのキーワードを出しつつ、

KJ法など言葉から共通のテーマを導き出す方法を使い、

言葉を出した人の性別や年齢、IターンやUターンといった居住歴を勘案しながら

何度もキーワードを整理し直す。

結果的にバランスの取れたチームが編成できそうなキーワードが出てきたら、

住民に提示してチームごとに分かれてもらう。

どのチームにも、若い人とベテラン、女性も男性も。人数も同じぐらいにする。

 

ここから、アイスブレイクやチームビルディングを行い、各リーダーを決めたら

インテグレーションを行ってチームごとの役割を明確にする。

 

チーム内で主張したいことはたくさんある中で、

チーム内でまとめて具体的なプロジェクトへと結びつけるためには、いくつかの技術が必要。

ブレーンストーミングやKJ法といった会議手法から、

ワールドカフェ(少人数のテーブルをテーマごとに設置し、順次回りながら気楽に話し合う会議の方法)

などのオープンスペーステクノロジーまで、

それぞれのチームが自分たちでワークショップを進められるようにファシリテーションの技術を

何度も伝えた。

 

その後、各チームが独自にワークショップを運営し、さらに非公式な会合を何度も繰り返すようになった。

会合の結果は、議事録として全体共有することになっていたので、他のチームが

どこまで進んでいるのかをお互い意識しながら検討を進めるようになった。

 

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・伊賀の(木材)製材所を閉めて公園の設計依頼に対して、

このまま残し、丸太から木材が生み出される工程を体験できる場所にすべきではないかを提案。

人が集まって楽しむ場所にすることが目的なのであれば、公園でなくても

達成することが出来る。

 

例えば、都市部に住む人が週末に遊びに来て、思い思いに家具を作る場所にするのはどうか。

丸太一本から何枚もの木材がとれ、何週間もかけて少しづつ家具を作り、

完成したら自宅に送る。

そんな家具作りスクールをつくれば、都市部から人が集まるようになるし、

地域の人たちにその運営を手伝ってもらえば、様々な交流も生まれる。

週末に泊り込みで家具作りをする場合、食事とお風呂と寝る場所の提供が必要。

寝る場所は、製材所の中に木製のテントを作成して対応。

 

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