つなげる力 ・・・和田中の1000日  藤原和博著

 

 

・参考にしてほしいのは、「親と子の「よのなか」科」だ。

話題に困ったら、この本に30以上の話題が満載されている。

学校の先生は、学科などの時間にやる軽い「よのなか」科に利用できるだろう。

子どもに身近なものや物事から入るのがコツだ。

160

 

・卒業式ではいつも「テレビのコメンテーターや人気タレントの言葉を鵜呑みにするのではなく、

自分の頭で考え、行動する人になってほしい」というメッセージを伝えるのだが、

ここ何年かは、その好例として生徒自身の作文を読み上げていた。

君達は、こんなことまで自分で考え、自分自身の言葉で表現できるようになったんだと、

褒めてあげるため。

169

 

・最初のころは、中学生に最も身近なテーマから入る。

「中学生に携帯電話は必要ではない」

「中学校に制服は必要ない」

「電車やバスに優先席は必要ない」

「親しくなった先輩には敬語使う必要はない」

「ボランティアは自分のためにするものだ」

「失敗や挫折はすぐに忘れたほうがよい」

それぞれにまず賛成か反対かを表明し、その理由を述べさせる。

 

3年間で、通常の国語の時間以外に50回は書かされるから、いやでも論理的思考がついてくる。

PISA型学力へのステップアップでもある。

 

200字の作文だが、書く様式は決めている。

まず、第1段落に、問題のテーマについて「賛成」か「反対」かを書くこと。

2段落以降に、その理由や理由を支える事実、経験を書くこと。

また理由を述べる際は、必ず、次のどちらかの言い回しで書くこと。

①なぜなら…だからです。例えば…(こんなことがありました)

②理由は2つ(3つ)あります。1つは…、もう1つは… だからです。

173

 

・他人の動機づけエンジンにどうすれば火がつくのか。

この章では、5つのポイントを示してみたいと思う。

①目に見える成果(目に見える成果を早く、細かく、続けて見せていくこと)

②言葉遣い(言葉遣いを曖昧にしないで、具体的にすること)

③リズムとテンポ(天の時を待つのではなく、自ら機会をつくり出すこと)

④お金の裏づけ(お金の話をご法度にしないで、きっちり流れを管理すること)

⑤それぞれの動機づけ(人は自分の動機付けが実現する場で動く)

 

 

●第3章 従来型の学力とPISA型学力

従来型学力:情報処理力

PISA型学力:情報編集力 …社会のあらゆる局面で応用がきく力

 

導かれるのは?

→(従来型学力)正解 ○×のはっきりしたたった1つの正解

→(PISA型学力)納得解 自分が納得でき、かつ関わる他人を納得させる解を導く力

 

重視されるのは?

→(従来型学力)スピード、正確さ、効率性

→(PISA型学力)試行錯誤、多様性、複眼思考、問題解決

 

必要なのは?

→(従来型学力)記憶力

→(PISA型学力)イマジネーション つながりを連想できる力

 

 

●第4章 情報編集力をつけるためのテクニック

1.作文は会話から始める

 会話体や心のなかのセリフ(心内文)から始める

 それだけで文章が生き生きしてくる

 

2.問題を図で整理する

 他人に説明しやすい

 自分の考えが整理される

 その過程で思わぬ問題点が見付かる

 

3TVPC・ケータイの時間を制限する

 家庭ではよく遊ぶこと

 集中力があがってくる

 バランス感覚を養う

 

4.失敗に対して寛容になる

 情報編集力は試行錯誤によって磨かれる

 まずはやってみる。そこから修正していく

 失敗を恐れるよりも一打目を打ち出す勇気が必要

↓↓↓

(集中力+バランス感覚)×情報編集力がつく

 

 

●第6章 リーダーシップの5か条

自分のイメージどおりに相手を動かす

 

①目に見える成果

 関係者全員が実感できる成果を共有する

 早め早めに成果をあげる

 細かく、続けざまに成果を見せる

 

②具体的な言葉遣い

 曖昧な抽象論では人は動かない

 数字をあげ、具体的な行動レベルまで落とし込んで話す

 

③リズムとテンポ

 成熟社会では事前の計画通りに事が運ばない

 修正主義の時代

 走りながら考えるのが基本

 

④お金の裏づけ

 お金の話をタブーにしない

 当り前の経済感覚を身につける

 

⑤それぞれの動機づけ

 人はつながりたくて生きている

 人はあなたとつながりたいと思うときに動き、そう思わないときには本気では動かない