ZERO to ONE ピーター・ティール著
■独占企業の特徴
この特徴に従って自分のビジネスを分析することが、
存続可能な企業を作るのに役立つはず。
1.プロプライエタリ・テクノロジー
ビジネスの一番根本的な優位性。
それがあれば、自社の商品やサービスを模倣されることはほとんどないはず。
確かな経験則から言えるのは、プロプライエタリ・テクノロジーは、
本物の独占的優位性をもたらすようないくつかの重要な点で、
2番手よりも少なくとも10倍は優れていなければならない。
10倍優れたものを作るには、全く新しい何かを発見するのが一番。
または、既存のソリューションを劇的に改善してもいい。
2.ネットワーク効果
利用者の数が増えるにつれ、より利便性が高まるのがネットワーク効果。
ネットワークがまだ小規模な時の初期ユーザーにとって価値あるものでない限り、
効果は広がらない。
ネットワーク効果を狙う企業は、必ず小さな市場から始めなければならない。
3.規模の経済
独占企業は規模が拡大すればさらに強くなる。
規模拡大の可能性を最初のデザインに組み込むのが、優良なスタートアップ。
4.ブランディング
■小さく始めて独占する
どんなスタートアップも始まりは小さい。
どんな独占企業も市場の大部分を支配している。
だから、どんなスタートアップも非常に小さな市場から始めるべき。
失敗するなら、小さすぎて失敗するほうがいい。
■関係性
スタートアップに投資する時には、創業チームを調べる。
技術的な能力や補完的なスキルも必要だが、創業者がお互いにどれだけ
よく知っているかや、一緒にうまくやっていけるかも同じぐらい重要。
起業前に経験を共有しているほうがいい。
■共謀者を採用する
才能ある人材なら、君の会社で働かなくてもいい。引く手あまただから。
具体的な問いは、
「グーグルでも他の会社でもより高給でより高い地位につける人が、
君の会社を選ぶ理由は何だろう?」
■企業文化
企業文化とは、企業そのもの。
他の何物でもない。
■コンピュータの活用、ビッグデータ
より能力の高いコンピュータが人間の労働力に置き換わるという前提は間違ている。
コンピュータは人間を補完するものであって、人間に替わるものではない。
これから数十年の間に最も価値ある企業を創るのは、人間をお払い箱にするのではなく、
人間に力を与えようとする起業家だろう。
機械が人間を代替するようなイメージを生み出すもう一つの流行語が、「ビッグデータ」
今時の企業はデータの量が多ければ産み出す価値も大きいと勘違いして、データをかき集めている。
でもビッグデータは、たいていガラクタだ。
コンピュータは人間が見逃してしまうパターンでも発見できるけど、
異なるリソースのパターンを比べることもできなければ、複雑な行動を解釈することもできない。
行動につながるような分析ができるのは、人間だけ。
僕たちがビッグデータに惹かれるのはテクノロジーを特別視しているからだ。
機械と人間の補完関係から生まれた偉業には目を向けない。
でも、最も価値ある未来の企業は、コンピュータだけでどんな問題を解決できるかとは問わないはず。
人間が難しい問題を解決するのをコンピュータがどう助けられるだろうかと考えるだろう。