仕事 川村元気著

 

 

・ソロクライマーの山野井さんという人がいて、アルパインスタイルといって、集団ではなく一人で登れる山を

最小限の荷物で数日で登頂して下りてくる。

だけど一人で登れない山もありえるわけで、そういう時にソロで生きられる力のある人が緩やかなパーティを組むのが、

何かを達成する時に一番強い。

だから、大切なのは「どこにいてもソロで生きられる力をつけろ」ということ。

新たなパーティに誘ってくれる人がいる時、参加できる準備をしておくことが生き方の理想型。

 

2つの道があったとして、慎重に間違っちゃいけないと思って選んだ道でも、人間は間違えてしまうもの。

常に正解のほうになんか進めない。

だから、間違った道を行っても、戻ってくる力さえ磨いておけばいい。

間違いとか失敗とか、全然関係ないという感じで、何度でも戻ってきて、たまに、

「やっぱりアイツの右ストレートはすごい」っていう仕事をするやつが、最もクリエイティブ。

(秋元 康)

 

1年間、僕は12人に訊ね続けた。

「僕と同じ年代の頃、何をしていましたか?」

 

誰一人として、昔話を自慢げに語るようなことはなかった。

今まで、どんな仕事をしてきたか、これから、どんな仕事をしたいのか。

必ず最後は「未来」の話になった。

その姿勢こそが、彼らを特別な存在にしていた。

 

なぜ仕事を続けるのか?

それはきっと彼らが知っているからだ。

人生を楽しくするのは「仕事」だということを。

 

ただ、同時に思った。

もはや時代が違うのかもしれない。

今や、ありとあらゆる分野が開拓されてしまった。

勝ち負けはもうはっきりしている。

自分が変わることも、世界を変えることも難しい。

 

そんな時、ふと思い出した。

「あきらめたらそこで試合終了だよ」 スラムダンク69

試合終了直前、勝ちをあきらめかけた三井寿に安西先生は言った。