知的資本論  増田 宗昭著

 

CCCは、企画会社

顧客価値

ライフスタイル提案

 

より有効な企画を提案することにより、価値を生み出す

企画の価値とは、その企画は顧客価値を大きくするものかどうか

 

現在は、モノを選ぶプラットフォームが乱立している

この時代に、顧客価値を生み出すのは、「提案力」=デザイン

選ぶ技術、提案することが重要で、競争において優位にたつ

 

 

・企画の価値とは、その企画は顧客価値を大きくするものであるかどうか という、その1点にある。

 

 

・提案力

プラットフォームは無数にある。

しかし、それらは単に「選ぶ場」であって、そこで実際に選んでいるのは顧客自身だ。

とすれば、次に顧客が認めてくれるのは、「選ぶ技術」

一人ひとりの顧客にとって価値の高いものを探し出し、選び抜いて提案してくれる者。

それがサードステージにおいては、より大きな顧客価値を生み出し、そして競争において優位に立つ

ことができる存在なのだと思う。

そして、だから「デザイン」なのだ。

なぜならデザインとは、つまり可視化するということだからだ。

頭の中にある理念や想いに形を与え、顧客の前に差し出してみせる作業。それがデザインだ。

「デザイン」とは、「提案」の同義語なのだ。

 

 

・本能や欲求に惑わされず、理性の声に耳を傾けると、自分が何をしなければならないか、

つまり何が「義務」であるかが、自然とわかってくる。

それに従うことが、自由なのだ。

そのような行動を自分がとらなければならないのか、何をしなければならないのか、

自分に問いかけ続けることは、難しい。

自由が難しいというのは、そういう意味だ。

しかし、自分の夢に近づくためには、自由である必要がある。

私は、経験からそれを知っている。

ともかく、企画を立てるためには自由である必要がある。

管理される心地よさに浸っていてはダメなのだ。

 

 

・デザイナーでなければ、生き残れない。

だから、企業は全てデザイナーの集団となる。

そうでない会社は、これからのビジネスシーンで成功を収めることはできない。

当然だが、企業活動の本質とはクリエイト。

 

 

・これから私たちが立てるべき企画の内容は、プラットフォームをイノベートするということ。

具体的には、企画会社CCCは今、4つのプラットフォームのイノベーションに取り組もうとしている。

書店、図書館、商業施設、家電

 

 

・だから「知的資本論」なのだ。

「本そのものではなく、本の中に表現されたライフスタイルを売る書店を創る」という

書店のイノベーションを可能にするだけの知的資本が、提案力が、

会社の中に蓄積されているかどうかが、問題になる。

 

 

CCCという会社の存在意義。

それは、「カルチュア・インフラを創ることだ」と、創設以来、言い続けてきた。

全国に展開されるTSUTAYAは、社会にとって必要不可欠なインフラになる。

これからの社会生活において、映画や音楽といったカルチュアもまた、人々の生活に欠かすことのできない

インフラになる。

それを供給するのが、TSUTAYAなのだ。

 

CCCは、店舗をライフスタイル提案に再編する。

映画を楽しむ、

家での生活を味わう

コミュニケーションを創り出す

さらに、そうしてテーマ分けされたエリアの中で、より具体的な提案が行われ、

その提案を可能にするための家電がモノの分類を超えて集められる。

提案するライフスタイルに必要なものしか、そこには置かれない。

 

私たちの店舗にあっても、現代の都市生活者の胸に刺さる提案を100打ち出すことができれば、

イノベーションは必ず実現する。

それは家電店というよりは、既に雑誌に近い。

もっとワクワクする生活を送ろうという方針のもとで、100本の魅力的な特集記事が編集されている空間。

 

 

・これからは、さらにデータベースのイノベーションへと発展させていかなければならない。

つまり、この仕組みから得られるデータをもとに、購買者の像をプロファイリングしていくという、

新しい次元にTポイント事業を持ち上げていく。

 

プロファイリングがなぜ必要かは、提案のためだ。

サードステージは、提案の時代だ。

顧客に対してどれだけ的確な提案ができるかが、ビジネスの成否を分ける。

セカンドステージなら、事業を営むものはプラットフォームを創り、商品をそこに並べておけば良かった。

 

 

・「復習中心」というスタイルは、自分一人で勉強する時間は得られた知識をなぞるのにあてられることになるので、

自発性を喚起する力には乏しい。

それを、「予習中心」へとパラダイムチェンジを図ることで、より自由で発想力に富んだ子供を育てることになる。

 

これは間違いなく、地方を変革する。

なぜなら街というものは、人から成り立っているから。

そして、子供たちとはすなわち、未来の人だ。

街の未来を担うのは、大人ではなく子供なのだ。

その子供たちの自発性が高まれば、街そのものが自由な場へと変容する。

 

 

・「約束」と「感謝」

どこか、「自由」と「使命」の関係と、似ていないだろうか?

自由を口にするのは簡単だが、自由であり続けるのは、実はとても困難なことだ。

そして、それを貫くためには、使命感が必要になる。

好きな人と好きな仕事が出来る自由。それを得るには信用がいる。

約束を守り、感謝を忘れない人間として信用を得ることで、そうあろうと努力を続けることで初めて、

人は自由を手にする資格を得る。

 

CCCの社員には、いつも自由でいてほしい。

だから、「約束」と「感謝」という言葉を、社員に語り続ける。自分でも何度も反芻する。

この2つの言葉の中に、私にとって不可欠な養分が含まれていることを忘れないように。

 

「ヒューマンスケール」という言葉を、使った。

人が心地よいと感じられるスケール。仲間との一体感が持てるスケール。

そして、その中にあって、人が自由でいることができるスケール

しかし、その本当に意味するところは、実はこの「約束」と「感謝」という、ごくありふれた、

しかし同時に忘れることの許されない2つの言葉の中に、息づいているものなのかもしれない。