前後編からなるインタビューの中でCook氏は、Apple製テレビ、Beats Electronicsの買収、Steve Jobs氏が遺したものなどの話題に触れた。PBSは、インタビューの内容を米CNETに公開した。以下はその一部だ。

 

 

■「Apple Watch

Cook氏は、これが市場に出る最初のスマートウォッチでなくとも、商業的に成功するとの自信をのぞかせた。

 

Apple Watchは、当社がこれまでに生み出した中で最もパーソナルなデバイスだ。さまざまなことを模索した結果、完成した製品は誰もが予想する時計という以外に、多くの機能を備えたデバイスになった。

例えば、まったく新しい方法で人々とコミュニケーションをとり、つながるといった機能だ」とCook氏は述べる。

 

 

■「iPhone

Cook氏は新型の「iPhone 6」と「iPhone 6 Plus」を、「iPhone史上最大の進歩」であり、「これまで開発した中で最高のiPhone」と評価した。

大型化したのはサムスンの「GALAXY S5」に対抗するためかというRose氏の問いに、Cook氏は「iPhoneを大きくするだけなら何年も前にできた。

ただスマートフォンを大型化するのが目的ではない。

あらゆる点でより優れたスマートフォンを作ることが目的だ」と述べた。

 

 

Apple製テレビ

Appleは、テレビの開発に取り組んでいると何年も前からうわさされている。

Cook氏は、実際に開発中かどうかは明言しなかったが、テレビは「当社が大きな関心を寄せているもの」だと認めた。

Cook氏によると、現在のテレビ視聴体験は「1970年代のまま止まって」おり、「まるで時計の針を巻き戻し、タイムカプセルに乗って過去に逆戻りしているような感じだ」という。

 

 

Beats

Apple2014年、Beatsを買収した。

Cook氏はこの決定を下した理由について、Beatsのチームに才能を見出し、また同社のサブスクリプションサービスに感銘を受けたからだと語った。

Cook氏は、Beats創設者のDr. Dre氏とJimmy Iovine氏を「クリエーションの天才」と呼び、「Beatsブランドで素晴らしい仕事をした」と評した。

 

 

Jobs氏について

Steveのことは毎日考える。彼はAppleDNAに深く刻み込まれている。

彼の精神は、これからもずっと会社の基盤であり続けるだろう」とCook氏は述べた。

実際、AppleではJobs氏のオフィスをそのままの状態で残していて、ドアには同氏の名前が掲げられているという。

 

Jobs氏から後継者に指名されたときは驚いたが、それでもJobs氏の判断を信頼したとCook氏は話す。

「私が彼のようではないこと、彼のコピーではないことをわかったうえで、彼は私を選んだ。

だから彼がこのことを、誰にAppleを率いさせたいかということを深く考え抜いたのは間違いない」

 

「私は、彼のようになろうとしたことは一度もない。

なぜなら、私がなれる唯一の人間は私自身だとわかっていたから。

私は、私がなりうる最高のTim Cookになろうと努めている」とCook氏は述べた。

 

 

■今後の取り組み

Appleが次に何を思い描いているかについてCook氏は明言を避けたが、「誰も知らない複数の製品に取り組んでいることはたしかだ。

まだうわさにもなっていない製品だ」と述べた。

 

「常に全力を注ぎ続けることで初めて、最高の仕事ができることをわれわれは知っている。

われわれがこれまでに下した最も困難な決断は、過去に断念したすべての取り組みだ」とCook氏は語った。