少子化のなか定員割れが続出するなど、昨今の大学をとりまく状況は厳しい。
その一方、短期間で志願者が増え、人気大学の仲間入りを果たすケースもあるようだ。
例えば、実践的な英語力を徹底的に鍛える「秋田の公立・国際教養大学」は、2004年の創立と歴史は浅いが、就職率は毎年ほぼ100%。
各メディアが注目する人気大学のひとつとなった。
「これからの時代は、大学生活を通して“就業力”が身に付くかどうかで、人気に差が出るでしょう。
具体的には『語学力の育成』『就活の全面的な支援』『資格取得のサポート』などに力を入れる大学が挙げられます」と語るのは、『就職力で見抜く! 沈む大学 伸びる大学』(朝日新書)の著者・木村 誠氏。
そのような特徴を備えた学校のなかで、今後、特に人気が高まりそうな大学を木村氏に挙げてもらった。
・「例えば、アジア系を含む8つの言語から専攻を選べる神田外語大学は、語学運用能力育成に定評があり、企業からも高評価です。
・毎年1000人以上の卒業生を出す大学のなかで、3年連続就職率1位を誇る福井大学は、就職支援室が学生と企業との個々のマッチングを実施。
そうした丁寧なケアの効果もあってか、入社した後の離職率が低いのも特徴です。
・明治学院大学では昨年度より全学部でキャリアデザインの科目を導入。
論理的思考や協調性、職業意識の育成を図っています。
・ビジネススキルの育成につながるような授業を展開しているのが甲南大学の『マネジメント創造学部』。
企業から出された課題の解決法を学生が導き、企業に直接プレゼンするという実践的な授業が行われています」
社会で活かせる力の育成に重点を置く大学は、学生・企業の双方から求められている。
大学戦国時代を生き残り、さらに躍進する可能性を秘めているのはこうした大学なのかもしれない。