ITビジネスの原理 尾原和啓著
・課金ビジネスがあまりうまくいっていないのに対して、フリーミアムという
ビジネスモデルが一定の成功を収めていることもあって、
フリーでなければお客は来ない、インターネットはフリーでなければならない
という考え方がある。
けれど、逆だと思っています。
課金ビジネスがうまくいっていないのは、集金システムが整っていない為です。
お客がお金を払うための環境ができていないから、本来課金すべきものであっても
フリーにせざるを得ないのです。
ユーザーがお金を払うかどうかは、情報の対価だけでなく、
その情報を調べる時間や支払いにかかる時間、手間、
そういったトータルのコストに見合うかどうかで決まります。
「情報そのもののコスト」「その情報を探すための探索コスト」
「情報を手に入れるために必要なコスト」この3つを合わせたものが、
価格に見合うかどうかです。
・コンテンツ課金の代表的な存在は、ゲームコンテンツ。
ゲームコンテンツは商品の性格として、Evernoteや情報を売るタイプのビジネスと違って、
その為にお金の取り方も違っています。
いわば、快感に対してお金を払ってもらうというビジネスで、
ゲームをすることの快感をどういうかたちでユーザーに提供し、
その対価としてお金を払ってもらうかが、問題になってきます。
ゲームコンテンツの中でも、GREEやモバゲーなどのソーシャルゲームと、
最近のスマートフォンのゲームとはお金の取り方がまた違っている。
「パズル&ドラゴン」などのスマートフォンゲームにしても、
原型は「ポケットモンスター」なのです。
ゲームの主要な要素としては、「交換」「収集」「育成」「対戦」
をあげています。
これらの要素が子供を含めて人をゲームにはまらせている。
ポケモンを友達と交換する、
新しいポケモンを集める、
友達のポケモンと対戦させる。
ソーシャルゲームというものは、「交換」「収集」「育成」「対戦」の
それぞれの部分で、ネガティブな言い方になるが、お金をかすめ取ろうというもの。
「怪盗ロワイヤル」では、アイテムを集めて、それをコンプリートすると
レアなアイテムが手に入るというものですが、
その自分が必死で集めたアイテムが他人に盗まれるようになっている。
ゲームのストーリーとして、盗まれることになっている。
・アメリカというのは、ローコンテクストの国なので、外資系企業では、
ミーティングでも自分の前提条件や背景を言葉にして説明しようとします。
前提条件プラス自分の主張を述べて相手を説得させようとします。
隙間が伝わらない可能性が高いという前提で生きている国であるので、
そこも言葉で語ろうとする。
ところが日本人は、その前提条件を喋らない。
よくある文化論、日本人論では、日本人はちゃんと言葉にして説明するのが苦手、
そんなことでは国際化に対応できないというような主張をされることが多い。
アメリカ人はローコンテクストなので、言わないとわからない。
でも日本人はハイコンテクストだから、言わなくてもわかるのです。
言葉にする必要がないのです。
この「ハイコンテクスト」は、これからのインターネット、ITビジネスを考える上で
最も重要なキーワードである。
・アメリカ的なビジネス(Amazonなど)では、効率化してインターネットビジネスを考えている。
確かにAmazonは、インターネットというツールを有効に使ったビジネスとして
最も成功した例の一つ。
ただ、別のやり方もあるのではないか。
------------------------------------
モノを買うというのは、ただ品物を買っているだけではなく、
その商品にまつわる物語を買っていたり、
売っている人との関係性を買っていたりすると思う。
その関係性を手に入れたとき、人はもっと幸せになれるし、
インターネットはそれを実現できる力を持ったツールであるはずだ。
------------------------------------
例えば、ダイソーは100円の商品を売っているのではなく、
お客様が店に滞在している30分という時間を売っているのである。
店の空間全体、個々の品物が背景にもつ物語、それを買った自分の物語、
それらをひっくるめて売っている。
これは非常にハイコンテクストな考え方であり、ビジネスのやり方です。
このことが、インターネットにおいて単純な価格勝負の競争に
陥ってしまうことから救ってくれる。
楽天も同様。
楽天のページは基本的なフォーマットはあるものの、
細部は店舗ごとに違っていて、そこには自分の商品に対する思い入れが、
力を込めて書かれていたりする。
それが個性になっている。
・チームラボの猪子さんが面白いことを言っていた。
グローバル社会は英語だ、これからは英語が重要だということを
言う人が多いけれど、本当にいけているグローバル企業は英語よりも
非言語を重要視しているのではないか、というのです。
その証拠に、ナイキやスタバのロゴからは英語表記が消えた。
英語という言語ではなく、アイコンだけで、非言語のコミュニケーションを
指向しているのではないか、という話です。
言語を介さなくてもコミュニケーションはできるし、むしろ言語を介さないほうが、
Pinterestのようにハイコンテクストな豊かなコミュニケーションが
取れるのではないか、ということです。
・課金ビジネスがあまりうまくいっていないのに対して、フリーミアムという
ビジネスモデルが一定の成功を収めていることもあって、
フリーでなければお客は来ない、インターネットはフリーでなければならない
という考え方がある。
けれど、逆だと思っています。
課金ビジネスがうまくいっていないのは、集金システムが整っていない為です。
お客がお金を払うための環境ができていないから、本来課金すべきものであっても
フリーにせざるを得ないのです。
ユーザーがお金を払うかどうかは、情報の対価だけでなく、
その情報を調べる時間や支払いにかかる時間、手間、
そういったトータルのコストに見合うかどうかで決まります。
「情報そのもののコスト」「その情報を探すための探索コスト」
「情報を手に入れるために必要なコスト」この3つを合わせたものが、
価格に見合うかどうかです。
・コンテンツ課金の代表的な存在は、ゲームコンテンツ。
ゲームコンテンツは商品の性格として、Evernoteや情報を売るタイプのビジネスと違って、
その為にお金の取り方も違っています。
いわば、快感に対してお金を払ってもらうというビジネスで、
ゲームをすることの快感をどういうかたちでユーザーに提供し、
その対価としてお金を払ってもらうかが、問題になってきます。
ゲームコンテンツの中でも、GREEやモバゲーなどのソーシャルゲームと、
最近のスマートフォンのゲームとはお金の取り方がまた違っている。
「パズル&ドラゴン」などのスマートフォンゲームにしても、
原型は「ポケットモンスター」なのです。
ゲームの主要な要素としては、「交換」「収集」「育成」「対戦」
をあげています。
これらの要素が子供を含めて人をゲームにはまらせている。
ポケモンを友達と交換する、
新しいポケモンを集める、
友達のポケモンと対戦させる。
ソーシャルゲームというものは、「交換」「収集」「育成」「対戦」の
それぞれの部分で、ネガティブな言い方になるが、お金をかすめ取ろうというもの。
「怪盗ロワイヤル」では、アイテムを集めて、それをコンプリートすると
レアなアイテムが手に入るというものですが、
その自分が必死で集めたアイテムが他人に盗まれるようになっている。
ゲームのストーリーとして、盗まれることになっている。
・アメリカというのは、ローコンテクストの国なので、外資系企業では、
ミーティングでも自分の前提条件や背景を言葉にして説明しようとします。
前提条件プラス自分の主張を述べて相手を説得させようとします。
隙間が伝わらない可能性が高いという前提で生きている国であるので、
そこも言葉で語ろうとする。
ところが日本人は、その前提条件を喋らない。
よくある文化論、日本人論では、日本人はちゃんと言葉にして説明するのが苦手、
そんなことでは国際化に対応できないというような主張をされることが多い。
アメリカ人はローコンテクストなので、言わないとわからない。
でも日本人はハイコンテクストだから、言わなくてもわかるのです。
言葉にする必要がないのです。
この「ハイコンテクスト」は、これからのインターネット、ITビジネスを考える上で
最も重要なキーワードである。
・アメリカ的なビジネス(Amazonなど)では、効率化してインターネットビジネスを考えている。
確かにAmazonは、インターネットというツールを有効に使ったビジネスとして
最も成功した例の一つ。
ただ、別のやり方もあるのではないか。
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モノを買うというのは、ただ品物を買っているだけではなく、
その商品にまつわる物語を買っていたり、
売っている人との関係性を買っていたりすると思う。
その関係性を手に入れたとき、人はもっと幸せになれるし、
インターネットはそれを実現できる力を持ったツールであるはずだ。
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例えば、ダイソーは100円の商品を売っているのではなく、
お客様が店に滞在している30分という時間を売っているのである。
店の空間全体、個々の品物が背景にもつ物語、それを買った自分の物語、
それらをひっくるめて売っている。
これは非常にハイコンテクストな考え方であり、ビジネスのやり方です。
このことが、インターネットにおいて単純な価格勝負の競争に
陥ってしまうことから救ってくれる。
楽天も同様。
楽天のページは基本的なフォーマットはあるものの、
細部は店舗ごとに違っていて、そこには自分の商品に対する思い入れが、
力を込めて書かれていたりする。
それが個性になっている。
・チームラボの猪子さんが面白いことを言っていた。
グローバル社会は英語だ、これからは英語が重要だということを
言う人が多いけれど、本当にいけているグローバル企業は英語よりも
非言語を重要視しているのではないか、というのです。
その証拠に、ナイキやスタバのロゴからは英語表記が消えた。
英語という言語ではなく、アイコンだけで、非言語のコミュニケーションを
指向しているのではないか、という話です。
言語を介さなくてもコミュニケーションはできるし、むしろ言語を介さないほうが、
Pinterestのようにハイコンテクストな豊かなコミュニケーションが
取れるのではないか、ということです。