グーグルに依存し、アマゾンを真似るバカ企業/夏野 剛著

ウェブビジネスの未来 次なる広告の形は?

広告はさらにカスタマイズされ、個人レベルでのアプローチへ進化していく。

小売企業で、顧客の購入データをもとに個人の顧客像を分析し、プロモーションに活用。
クーポンやポイントなどのロイヤリティプログラムを活用して収集したユーザーデータを
データベース化し、顧客傾向を割り出している。
いつ、何を、どういう組み合わせで購入したかをデータとして記録し、
そこから個人像を割り出していく。

グーグルのアドワーズ。
グーグルは検索技術を活用することで、ユーザーデータの蓄積なしにカスタマイゼーション
広告を提供することを可能にした。
例えば、グーグルが提供しているメールサービス、Gメールで送受信したメール内容を
表示させると、画面にアドワーズが表示される。
インスタントなカスタマイゼーションにより、経済的に、かつヒット率の高い広告を
実現している。

こういった事例をみていくと、個人を特定した広告はあながち夢物語とも思えなくなってくる。

近未来のカスタマイズ広告イメージは、SF映画〔マイノリティ・リポート〕に出てきた形態。
この映画で描かれる2054年の未来世界では、マス広告はもはや存在しない。
生態認証によって個人が判別されている時代なので、街を歩けばその人に合った広告が飛んでくる。
例えば、GAPの店舗に入った主人公は虹彩認証で特定され、「先日のタンクトップはいかがでしたか?」
といったアナウンスが流れる。

マイノリティ・リポートで描かれた広告がどれぐらい先になるかはわからないが、
現在も研究が進められている広告のカスタマイズがますます精度を増していくで
あろうことが予測されると同時に、個人的に楽しみでもある。