諸先輩がたくさんいらっしゃる中、若輩者ながらCEO論を語らして頂く。
CEOとしての役割はその会社の性質、時期、規模、状況等に応じて大きく変化する。
最初に心得なければいけないのは企業としての心得である。それは非常にクリアであり、
「全ての利害関係者に利益をもたらし、会社を継続的に運営していく事」である。
全ての利害関係者といえばエキサイトの場合で言えば、ユーザー、顧客、社員、株主
である。
これらの利害関係は実は相反している。簡単に言えば利益を追求するという事は社員の
給料をも下げるという事であるし、社員の給料を上げるという事は株主の利益を損なう事
にも繋がる。
顧客にあまりにも有利な取引というのは社員や株主の利益を損ねる事にもなる。
それらのバランスを調整、綱引きしながら全利害関係者の満足度を常に向上させなければ
ならない。
これは企業運営のCEOとしての前提条件である。

そしてCEOは会社の指針を決定し、方向を定めてその企業のゴールを示さなければ
ならない。
そして企業の夢を自分の夢として利害関係者に語らなければならない。
そしてそのゴールと夢を実現する為に常に社員を勇気ずけ、モチベーションを最大化し
組織をサプライズさせ刺激しゴールを目指す。
そして臨機応変な対応力。状況は常に変化する。
ハンドルを握るCEOは飛行機の水平飛行ではなく、F1レーサーの様に数秒の間に状況
判断し対応し続けてゴールする。
それがCEOの役割である。
CEOは自分の役割は当然のこと、カメレオンのように変化し、時にはトップセールスマンで
あり、トップマーケッターであり、トップ財務責任者へと対応しなければならない。

しかし1人でできる事はやはり限られている。
ではどるするか? 
簡単である。社員にやってもらうのである。
それを考えれば社員がいかにモチベーションを上げて仕事をしてもらうかが最大のテーマで
ある事の結論にたどり着く。
実際に企業を支えているのは社員なのである。社員の成果、苦労、努力、汗、気の積み
重ねが会社の力であり売上げであり利益なのである。
社員がモチベーションを上げて働く環境、ステージ、テーマを常にCEOは模索し続け
なければならないのである。
言葉だけでは、戦略や戦術に長けているだけでは、CEOの意志は社員には伝わらない。
なぜなら社員は生身の人間だからである。
コンピューターのようにプログラムが正しく書かれていれば動くものではない。
よくビジネススクールをでたCEOが嵌る落とし穴はここにある。
マニュアルどうり戦略を立ててもそれを実行するのは人間なのだ。
そしていくら数多くのビジネスモデルを分析・研究しても人間の遺伝子の様に同じパターンは
ない。
では何が大切か?
なによりも大切なのはCEOの夢への実現への思い、情熱なのである。
情熱、そうパッションのさがCEOとしての力の深さなのである。
それが社員を動かす、「山を動かす」という事である。