markikoのブログ

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思ったままをつれづれに綴ります

Amebaでブログを始めよう!

今年も今日で最後。

あっという間に31日。


「1年ってはやい」と初めてはっきりと自覚したのは

小学校2年生の頃であった。

あまりかわいげのない子供である。


今は実感とともに1年のはやさを感じている。

年相応といったところだろうか。


2010年に入ってすぐに永住権の申請をすませ、

4月初めに後ろ髪ひかれつつ大好きなタイを去り、

日本でカナダ行きの準備を進めつつ結婚パーティーの準備、

高校、大学、大学院、ひよっこ教師だったころからの

大切な仲間たちに囲まれての結婚パーティー、

そしてやってきたカナダで、今度は結婚式の準備。

カナダでのてんやわんやの結婚式を終え、

参列してくれた両親と友人とともにプチ観光、


と、ここまでは50M走並みの猛ダッシュで慌ただしく過ぎて行った。

その後、典型的「燃え尽き症候群」におちいり、

もぬけの殻状態になった私。


もぬけっていても何とかなってしまうのが無職の強みである。


「markikoは今日何したの?」

というようなことを日常の挨拶代りにするこの国において

人に会うのが苦痛になってきた頃(どんだけ何もしてなかったんだ)、

鳥嫌いな私のもとに、1羽の鳥が舞い降りた。




コウノトリ





大人になったらお母さんになるものだと思っていた子供の頃。

大人になってもお母さんになれるわけではないと痛切に感じ始めたのは

一体いつ頃だったろう。


自分の好きなことを好きなだけさせてもらってきた私の元に、

今こうやって「お母さんになりなさい」と大切な命を授けてくれるなんて

無宗教な私は、一体何に感謝していいかわからないくらいである。


健康に産み、育ててくれた両親、

我慢強い相方、優しい相方の家族、友人、

みんなに感謝しながら今年の総まとめです。


本年も、本当にありがとうございました。

どうか、素晴らしい年をお迎えください。


私のさつま芋への熱い想い については前述した通り。



そんなある日、スーパーの野菜コーナーを歩く私の目に

飛び込んできたのは、sweet potatoとともに並ぶさつま芋「風」の芋。


吸い寄せられるように芋に近寄る私。



(こ・・・・これは!!!かなりいい線いってるではないか!

 いや、騙されるな。焦るな。)



震える手で野菜の名前をチェックする。



(ジャ・・・ジャ・・・マイカンポテト・・・?

 ジャマイカンって!)



ジャパニーズであって欲しいの願いを込めて

スペルを指でなぞって再三確認するが、やはりジャマイカン。



「どうした、どうした」


私の異変に気づいてどやどや近づいてくる相方。


「いや、これ・・・日本のさつま芋に似てるんだけどさ。

 ・・・いや、でもきっとまた傷つくだけだからいいの。やめておく・・・。」


前の恋人の裏切りから立ち直れず、次の恋に進めない臆病な私といったところか。


「買ってみたら?」


「・・・いや、いいよ・・・」


「いいじゃん、もしかしたらそうかもしれないじゃん。」


「簡単に言わないでほしいな。

 そうじゃなかった時に辛いのは私なんだよ!(←どれだけ)」


ぐずぐずとその場に立ち尽くす私に一瞥をくれて、

さくさく大好きな肉コーナーへと行こうとする相方。


「ちょっとまっとくれよ!これは一大事なんだよ!」


「だーかーらー!買ってみればいいじゃん!」


「う・・・」


まさかその場で芋を切って中の芋の色の確認をするわけにもいくまい。


積み上げられた芋の中でもひときわ小さいものを手に取る私。

傷は浅いほうがいい。


「そ・・・そんな小さいの?

 一つといわず、いくつか買えば?」


「いいの、これ一個で。違ったら悲しいから。」


全く理解できんと相方の顔にくっきり書いてあるのが見える。

いいのだ。私のさつま芋への想いは君にはわかるまい。




家に帰り、早速調理。

匂いたつキッチン。


「こ・・・このかほりは!石焼き芋だよ!」


「ああそう。」


「そうって!軽い!

 石焼き芋は日本の冬の代表選手なんだぞ!

 トラックが家々を売り歩くんだ。音楽にのせて!」


「え・・・うそ・・・」


私は石焼き芋のなんたるかを見せるため、

わざわざyoutubeの動画で石焼き芋のトラックを紹介。


「おお!これはいい。カナダでもやりたい。

♪~ホットドーック、スペアリーブ~♪って。

 これ、いけると思うなぁ。」


相方がそんな商売を始めないことを祈るばかりである。

結構本気そうな相方を横目に、はやる思いを胸にジャマイカンポテトの皮をむき口にする。


「おおお!こ・・・これは!」


その味は甘みこそやや少ないが、さ・つ・ま芋。

ジャマイカン!やるじゃないか。

久々にテンションが上がった。


「こんなに嬉しそうなmarkiko久しぶりにみた・・・」


私もこんなに嬉しいのは久しぶりである(大丈夫か、私)。

喜びのおすそ分けを、と相方にしぶしぶ半分渡す。


「ほうほう、どれどれ。」


おもむろに バター、塩、こしょうをかける相方。


「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおいっ!

 こ!こしょうをかけるやつがあるか!」


「だ・・・だめなの?」


「バターと塩までは許すが、さつま芋にこ・・・こ・・・こしょうはなかろう!」


「じゃ・・・じゃあもういらない。markiko、全部食べなよ・・・。」


寂しそうな相方の顔を見て、はっと我に返った。

まさか・・・この人・・・じゃが芋と同じ感覚でさつま芋を・・・。


時々、こういった食文化の違いにおののくことがあるが、今回も驚いた。

いや、驚いたばかりか怒った。相方にしてみればハタ迷惑な話で、

たったふたふりのこしょうの何が私の逆鱗に触れたのか全く解せなかったであろう。


この場を借りて謝っておくことにしよう。すまん。



いらないというので、ありがたく頂戴し(←鬼)、

残りのわずかなさつま芋で小さなスィートポテトを焼いて

ひとときの幸せを味わった。


ああ、あと1か月半ほどでお正月。

母の作るさつま芋っぽさ満点の栗きんとん、もう何年も食べていないな。

「紅白」を見ながらこたつで年越しそば、そして「ゆく年くる年」を見ながら

膝を正して「あけましておめでとうございます」やりたいなぁ・・・。


スィートポテトを食べながら、突然にそんな気持ちが胸に広がってしゅんとしてしまった私。

喜んだり、驚いたり、怒ったり、そして幸せそうにしたかと思えば肩を落とす。


人はこういう状態を情緒不安定というんだろうか。

ファイト!自分。ファイト!相方。


私はさつま芋が好きだ。


友人に、「markikoってほんと芋ねーちゃんだよね。」と言われたことすらある。

言われた時は一瞬凍った。



「石焼き芋」


なんて郷愁をそそる響きなんだろう。


その昔、まだ東京に住んでいた子供の頃、

心細くお留守番をしていた私に

母が石焼き芋を買って帰ってくれたことがあった。


そのおいしかったこと。


その味が忘れられず、それから何度か石焼き芋にトライしたが、

あの時の石焼き芋ほどにはおいしくなく、

「あの石焼き芋屋さんは凄腕だったのか」とか、

「東京の石焼き芋やさんはレベルが高いのか」とか

そんなことを考えながら青春時代を過ごした。


もう少し大人になった今、

そのほくほくした甘さと一緒に思い出すのは、

母が帰ってきたという安心感と、

お芋からふわふわと立ちあがる湯気と、

そして黄金色のお芋の優しい色。



さつま芋は幸福の味がする。

さて、というわけで今日はさつま芋のお話。




みなさんは、「丸干し芋」をご存じか。




       これ

        ↓


これは芋をまるまる干し芋にしているという、干し芋界の常識を覆す一品である。


アナログ人間の私、ネットショッピングなんて一生縁がないと思っていたのだが、

この「丸干し干し芋」をネットでたまたま発見し(暇つぶしに「干し芋」を検索していた)、

あらがえぬその魅力に数日悩まされた末、えいや!と購入。

これもさつま芋への情熱のなせる技かと、自分の大胆さに驚いた。


届いた時にあまりの嬉しさに小躍りしたのも、今となっては素敵な想い出である。


この「丸干し干し芋」、電子レンジでチンしたら、なんとびっくり

いきなり「石焼き芋」レベルのおいしさなのである。

それも、あの想い出の「東京ほかほか石焼き芋」にかなり近い感じで。

自他共に認める芋好きだという方には、是非試してもらいたい一品である。



そんな芋姉ちゃんの私が、ここカナダにきてがっかりしたことの一つがこれ。

                    ↓


そう。


このオレンジっぽい「sweet potato」 は、我らがさつまいもとは異なり、

スウィートとは名ばかりで甘みが少ない上、

さつまいもの最重要ポイントである「ホクホク感」がない!


もうそれはさつま芋と名乗ってほしくない代物だ(名乗ってないし)。

これは私の主観だが、食感はゆでた後のみずっぽい人参といったところか。


いってみれば、ステーキを食べたら豆腐だったみたいな裏切り行為である。

スーパーでこの芋を目にする度、日本のさつま芋への思慕の情は募るばかりであった。



つづく