NYダウ +147.52 NASDAQ +35.17 英 -46.15 仏 -55.46
独 -188.31 伊 -274.46 スペイン -133.60
予想以上の米雇用統計の数値の解釈の違い、またその温度差がそのまま欧州と
米国の株式市場の動きに現れたと言えます。
欧州は前日に欧州中央銀行やイングランド銀行の金融緩和姿勢を好感し、
上昇したのですが、この日の米国の雇用統計をうけて、FRBによる早期の
金融緩和縮小観測が台頭したことで欧州の株は下落をしています。ただドイツ
をのぞき、下落幅は木曜日の上げ幅をすべて失うほどのものではなく、悲観視
をしているわけではなく、利益確定の動きの範囲以内の下落だとも言えます。
欧州株の下落のなかで、資源株が4.3%下落をしたのが際立っています。
資源株は確かに景気敏感株の側面があり、この下落は景気後退を意識したと
いえますが、実は中国が製造業PMIの月間統計で特定の業界に関するデータ
公表を停止した影響もあったのではと思っています。ブルームバーグによると
データ発表が停止された業界には鉄鋼業等が含まれるとのことです。
当局者はサンプル数の多さをその停止理由としているのですが、これをその
まま受け入れている人はいません。中国が悪い数値を公表したくないから停止
するのだという発想にどうしてもなってしまいます。この中国との経済関係が
強い欧州ですから、この停止も下落に響いたのではとも考えています。
さて、昨日発表された米国6月の雇用統計は非農業部門雇用者数が市場の
16.5万人に対し、結果は+19.5万人と発表されました。6月の非農業部門
雇用者数が予想以上の上振れを下だけでなく、5月が2万人、4月が5万人
それぞれ上方修正されるなど、雇用環境が大いに好転し、拡大していること
が確認された形です。これでFRBによる金融緩和縮小がより現実味を帯びた
ものとなり一時的に株価は下落をし1万5000ドルを割り込む場面もありました。
しかし、売り一巡後は最近の雇用の伸びが米国の経済成長を促すとの思惑が強く
なり、1万5000ドルを再び回復し、これをサポートする動きになり市場には
より安心感が拡がり一段上昇をして終了をしています。
さて、FRBが重視する失業率ですが7.6%と前月と変わらずで低下をして
ゐません。その一方で労働参加率は改善しており、今回の失業率の高止まり
は良質な失業率の高止まりと言えるのではないでしょうか。ある意味で
FRBが失業率を質よりも重視をしているのならば、これは経済回復に
非常に心強いものとなります。
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