日経平均株価予想レンジ(1万3200~1万3600円)
(昨日終値1万3533円、シカゴ日経平均先物 1万3570円)
NYダウが123ドルの上昇をしたものの、ドル円が1ドル=100を割り込む
などしたことから、寄り付き前の注文は主力輸出企業に売りが先行した一方で、
寄与度の高い銘柄は売り買い拮抗状態。外国証券の注文状況は売りが1130万株
に対して、買いが1920万株とおおよそ800万株の買い越しでした。
寄り付くとNYダウの上昇の好影響よりも、為替が円高になった悪影響の方が
大きく、売りが先行する形となり昨日下値メドとしたフィボナッチ係数が示す
1万3145円を越え1万3100円を割り込み、75日移動平均線の1万3064円
に急接近しましたが、そこで押し目買いにより跳ね返され、また為替が一㌦=
100円に向かったことから日経平均は反発。
昨日は株式市場にはプラスとなる報道が朝から2つありました。
一つ目は政府が年金積立金管理運用独立法人など公的また準公的年金資金
の運用方針を見直しの作業を開始し、株式や外貨資産などのリスクの高い資産
の割合を拡大させる方針であること。(菅官房長官はこれについて記者に聞かれた
際ノーコメントを通しています)二つ目は日銀が最近上昇している長期金利
に対処するため、10~11日の金融政策決定会合で0.1%の低利資金を金融機関
に供給する期間を現在の最長1年から2年以上に延長を柱とする追加策の検討に
入るということ。
これは巨額の資金の株式市場への流入の可能性と文字通り金利の安定化とさらなる
量的緩和示し、好感できる物で金利敏感業種は上昇しましたが、日経平均を
あげる主動力までは行きませんでした。
その後も為替の動きが一㌦=100円を目指す勢いは衰えず、またこれまでの下落を
リードしてきた先物市場に断続的に買戻しがみられたことなどから反発は続き、
一昨日ポイントとなった1万3400円、1万3500円を突破し1万3600円を
超える場面もありましたが、引けにかけて反落しましたが結局前日比271円高の
1万3533円で終了しました。売買高は51億2473万株、売買代金は3兆5613
億円とボリュームも回復です。
業種別では、証券、銀行、不動産、鉄鋼、海運、倉庫、電機などの上昇が目立ち
ました。
さて、本日はいよいよ午前中に安倍首相が講演で成長戦略第三弾を発表する
予定です。「サプライズが用意されている」「いやいやこれまで出ている民間
資金を使ったインフラ整備の促進策であって、新しいものには期待できない」
との声が聞かれます。他には「国家戦略特区、先進医療の保険適用」も聞こえて
います。市場は大胆な規制緩和や法人税の引き下げをも期待していますが、
はたして何が発表されるでしょうか。
NYダウが76ドルの下落をしている一方で、NY時間帯で一㌦=100円を
割り込んだドル円も昨日の大引けより円安が進んでいるため、この円安が安定
を促してくれるのではと思われます。ただし、安倍首相が発表する成長戦略
第三弾の内容次第では失望売りにつながることも懸念され、下値のリスクが
あると言わざるを得ません。ただし、個人的には割安感が出ている中、下値では
拾っていきたいと思っています。
<テクニカルの視点>
昨日は75日移動平均線のサポートが確認された形です。また昨年11月14日から
直近の5月23日の高値の幅を基にしたフィボナッチ係数や三分の一戻しなど、
テクニカル上の調整を達成したことから、売り一巡感が出ています。
下値のメドはボリンジャーバンドの-2σの1万3237円、移動平均線の75日線
にあたる1万3064円、また節目の1万3000円があげられ、また上値としては
月末月初にできた窓にあたる1万3681円、その上としてはボリンジャーバンド
-1σの1万3876円が挙げられます。

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