昨日の世界の株式市場
NYダウ -106.59 NASDAQ -21.37 英 -134.84 仏 -76.44
独 -144.29 伊 -282.69 スペイン -69.60
英・米市場の取引再開とともに上昇した各国の株式市場ですが、昨日は大幅に下落をしてしまいました。
その切っ掛けとなったのは、冴えないアジア諸国の株式市場であるでしょうし、また好調な米国経済指標を受けて、米国の金融緩和の縮小観測の台頭が理由としてあげられます。
また昨日、経済協力開発機構(OECD)が公表した政界経済の見通しに於いて、日本は上方修正されましたが、中国等は前回の8.5%から7.8%へ下方修正するなど加盟国全体の成長率見通しを1.4%から1,2%に引き下げました。
国際的主要機関としてもっとも楽観的な経済見通しを発表していたOECDまでもが経済指標の下方修正を迫られたことで、市場は一昨日のリスクオンからリスクオフに一転し、欧州各国の株式市場は大きく下落をしてしまいました。
欧州委員会は予定通り、加盟国の経済・財政状況に関する報告で、フランスやスペインなど6か国(フランス・スペイン・スロベニア・ポーランド・オランダ・ポルトガル)の財政赤字削減の目標達成期限について先送りを認めるように勧告をし、緊縮財政一辺倒からの転換をうちだしました。このこと自体は市場に歓迎されるものですが、加盟国に勧告するステージですから、市場へ与えるインパクトは少なかったと思われます。
米国株もこのOECDの成長見通しが下方修正されたことで、リスクオフとなり欧州株式市場が下落したことや、米国債券が買われたことなどから下へ大きく引っ張られました。
一時$200近くの下落となりましたが、FOMCの投票権を持つボストン連銀のローゼングレン総裁が量的緩和の早期縮小に慎重な発言をしたことで下落幅を縮小しましたが、それでも3ケタの下落を2ケタの下落までは回復するまでにはいたりませんでした。
気になるニュースとしては、NYダウ30種の構成銘柄の一つであるアルミ生産最大手のアルコア社の格付けを、格付け会社のムーディーズが投資
適格級を1段階引き下げました。格付けを「Ba1」としました。これは
投機的要素を持っており、相当の信用リスクがある格付けと定義されています。
こうなると当然借入コストの上昇に見舞われ、また投資家からの信用をなくし投資適格企業に限定する投資家を失う可能性があります。これはNYダウには今後重石となることが予想されます。このムーディーズの格下げの背景に、世界的アルミの供給過剰から価格が下落をしていることが挙げられています。そう言えば、非鉄金属価格は最近の各国の金融緩和の加速にもかかわらず、
低迷しています。これは世界の一大消費国である中国の需要減退が大く響いているのが原因です。非鉄金属価格は実体経済に密着をしているものです。非鉄金属と実体経済の関わりについては、おいおいお伝えしようと思いますが、実体経済活動が拡大すると一般的には非鉄金属価格は上昇することは覚えておいてください。
いずれにしても資源株がこのような状態になると、これまで気づかれずに海外資源保有を背景に上昇していた日本企業の銘柄にも影響を及ぼすことになります。
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