昨日の世界の株式市場
NYダウ -39.51 NASDAQ -1.68 英 +6.78 仏 -8.63
独 +0.7 伊 -112.51 スペイン -86.70
~欧州~
予想を上回る数値であった米国小売売上高を好感しましたが、
ユーロ圏財務相会合及びEUの財務相会合において、これまでの
財政緊縮策が緩められ、各国の財政健全化が遅れるのではとの危惧が
でて、勢いのある英・独を除き利益確定から下押しされました。
米S&P社は昨日「ユーロ圏債務危機が2013・14年も主要リスクである」
と指摘するように、債務危機は依然として深刻な課題であることは確か
なのですが、緊縮財政をするあまり経済が失速していくことを目の当たりにしており、厳格な緊縮財政を進めるのがいいのかそれともある程度
ルーズにするのがいいのかは非常に難しいところです。ただフランス・
イタリアとユーロ圏2位・3位の国がルーズにする方向に進んでおり、
債務危機はなかなか解決できそうにない印象です。
昨日欧州で話題になったのは空売りで有名なカーソン・ブロック氏が
英国のスタンダードチャータード銀行の株を大量に空売りをしたことです。
スタンダードチャータード銀行はその90%の収益をアジア・アフリカ・
そして中東諸国から得ているのですが、カーソン氏が注目したのが同行の中国への融資。つまり融資の焦げ付きリスクを気にしているということです。
中国リスクはどの国も頭を悩ますところ、中国への依存度を高めている
今日の欧州を考えると、株式指数は上昇しているとはいえまだまだ米国や日本のように手放し状態にはなれません。
~米国~
昨日発表された4月の小売売上高は予想の-0.3%に反して前月比+0.1%となりました。自動車や建設資材など広い範囲で売り上げが伸びており、米国の景気の底堅さがしめされました。自動車・ガソリン・建設資材を除いても+0.5%となっており、第二四半期には失速するであろうと思われている景気が予想に反した動きをしていることは株式市場に勇気を与えるものです。
その一方で気になるのは金融緩和の縮小・中断の話しが持ち上がってくることです。前回のFOMCでは金融緩和については米国経済の立ち位置によって拡大・縮小両方のスタンスをとっていましたが、最近の経済指標の好転により拡大のスタンスはもうとっていないと考えられます。
16日に発表の消費者物価指数がとても大事な注目ポイントとなります。
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