昨日の世界の株式市場
NYダウ -33.49 NASDAQ +4.04 英 -11.81 仏 -37.00
独 -90.58 伊 -142.07 西 -90.10
尾を引くキプロス問題とイタリア政局の混迷及び、冴えなかった
米国経済指標を背景に世界の株式市場は総じて下落してしまいました。
~欧州~
下落の中心となったのは銀行株ですが、銀行株を売らせたのは
イタリアの政局の混迷です。
キプロス問題については仏財務相が「キプロスはカジノ経済であった」
や、ポルトガル政府報道官が「キプロスへの措置が一般化されるリスク
はない」等、キプロス問題を例外として隔離するような発言があるなど、
鎮静化に努めています。しかし、昨日はベルサニ民主党党首が
「広範囲な連立政権の成立は存在しない」と発言したことなどから、
再選挙の可能性が台頭し、不透明感を嫌がった投資家からの売りが
膨らんでしまいました。また国債の入札が不調だったとも伝えられた
ことも売りを加速させてしまいました。このイタリアの不透明感が
他国にも伝播し、イースター前のポジションの整理を促したと
考えられます。
キプロスは本日から銀行窓口を再開させるようですが、当然のことながら
引き出し金の制限を行い、流出を防ぐ方策をとるようですが、これで
鎮静化をするとは思えません。ムーディーズが「キプロスのユーロ圏
離脱のリスクは大きいがメインシナリオではない」としながらも、
離脱リスクが高まっていることは否定しておらず、これが市場の
コンセンサスであろうと思います。
キプロス問題も終息までほど遠く、イタリアも不安要素を増したことで、
ヨーロッパが足を引っ張る状態は続きそうです。
~米国~
イタリア発の悪材料に引きずられて、NYダウは一時前日終値比
120ドル安まで下落をしています。
昨日発表された2月の中古住宅販売保留数が、市場予想の-0.2%を
下回り-0.4%でした。普通であれば0.2%の差ですから、下回った
としても、あまり重要視されないのですが、昨日は欧州を
始めとして雰囲気が悪かったために、この指標の下落が
下押しをした一因となりました。
しかし、下落場面では米景気や企業業績の回復期待は非常に
根強く、これを背景にした押し目買いによって下げ幅は縮小。
結局ダウは前日比-$33での終了です。
朝方売られて後半上昇するパターンが続いていますね。
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