昨日の世界の株式市場
NYダウ -312.95 NASDAQ -74.64 英 -93.27 仏 -69.07 独 -144.93 伊 -391.93 西-176.90
市場の予想通りオバマ大統領が再選されました。
開票が揉めるのが最悪のシナリオでしたが、結構あっさりと当選したなというのが率直な私の感想です。
当選のニュースのあとアジアの株式市場は非常に堅調に進みましたが、
欧米の株価は大幅に下落。オバマ大統領の再選のニュースで落ち着いていたのはアジア市場のみという結果。
昨日の欧米市場はネガティブな話題が重なりリスク・オフの動きが強かったと言えます。
~欧州~
アジアの流れで欧州株式市場も堅調に進むのかと思われましたが、流れを汲んだ動きは開始だけで、その後はリスク・オフの動きが非常に強い流れとなりました。これを動機付けたのがドラギECB議長のドイツ経済に対するネガィブな発言とユーロ圏諸国の来年の経済見通しの大幅な下方修正でした。
ドラギ議長はインフレリスクが非常に低いと発言しており、これは融緩和をしやすい/継続可能ということを意味しますのでこれはポジティブな発言として捉えられますが、いけなかった(?)のはヨーロッパ債務危機の影響がドイツ経済に及び始めていると言及してしまったことです。
それを証明するようにドイツの2013年の経済成長率の見通しを+0.8%と従来の+1.7%から下方修正しています。またユーロ圏全体の経済成長も+1.0%の成長から+0.1%へと大幅に下方修正されました。
盟主ドイツの景気が落ち込むことは、ユーロ圏全体の脅威となることですからドイツのことが取り上げられたことは意外であったと思います。
しかしそれは同時にこれまで高債務国への支援に非常に後ろ向きで、ある意味で他人事であったドイツにインパクト(悪く言えば脅し)を与えたかった意図があったかもしれませんね。
またリスク・オフの動機付けとなったほかの要因として、米上下院議員選挙で再びねじれたことで、「税制の崖」の克服の難しさを意識させられたこともあげられます。
~米国~
大統領選や議会選挙は概ねマーケットの予想に沿ったものでありましたが、欧州の経済問題や「財政の崖」への懸念が意識されたことでこちらもリスク・オフの動きです。
ロムニー氏が当選を果たしていたら、「規制緩和される」ことを前提に恩恵を受けると思われていた金融、エネルギー株での下落が目立ちました。
下げ幅はおおよそ一年ぶりの大きさとなっており、終値も本年8月2日以来の安値となっています。
これまで発表されている経済指標などを見ると、米国経済は着実に回復をしています。
総額6540億ドルの財政の崖についても、全てが一気に1月1日から始まり議会が何もしない=妥協をしないというのはあまりにも短絡的なことだと思っています。
選挙結果はあらかた予想されてことであり、また11月を年度末として設定している大手金融機関もありますから、この下落で利益確定の動きもあったこととも思います。
昨日の下げは正直パニック的な心理で起こされたものではないでしょうか。ここで一気に悲観にならず、昨日はオーバーシュートとして終わってしまったと捉えてもよいのではと思います。

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