注目のギリシャの再選挙は、緊縮財政派の新民主主義党と全ギリシャ社会主義運動が両党合わせて300議席中161議席前後を獲得する見通しとなりました。
事前の調査でも緊縮財政派が勝つと予想されておりましたが、マーケットは不透明感を嫌うためリスクオフでポジションを減らす動きが続いていましたが、これで政治的不透明感が一つ払拭され、リスクオフのポジションの巻き返しがなされアジア時間からマーケットは上昇すると思います。今週は本日からG20の会合、また明日から二日間F.O.M.Cが開催されます。
G20に関してはギリシャ選挙の結果で安堵感の漂うものになるでしょうが、まだ金融危機が終わったわけではありません。EUを救うことができるのはドイツですが、肝心のドイツが危機に陥っている国に対し提案されている救済策を渋っているのは皆さんもご存じ通り。ですので、注目はG20がこの危機に対して共同で迅速にそして十分な対処をしていくことの声明を出すのは当然ですが、肝心要のドイツの譲歩を引き出せるのかがポイントとなると思います。
F.O.M.CではQE3がなされるのではないかとの期待がありますでしょうが、予想としては今回は見送られる公算が高いと思います。理由としては最近出てきている悪い雇用に関する数字は季節的影響があったこと、物価はエネルギー価格の下落が先導しており、デフレに陥ったとは言えないこと、そして何よりも住宅関連の数字が徐々に底上げされてきていることでしょうか。現在行われている短期国債を売って長期国債を買い長期金利を低く抑えるオペレーション・ツイスト(所謂ツイオペ)と呼ばれる政策がもうすぐ切れることになっていますが、この延長がなされるのか否かです。市場では期間延長がコンセンサスとなっています。蛇足ですがツイオペの期間が長くなると、日米の金利差が縮小したままになりますから、円高傾向は続くと考えられます。
あとはスペインの銀行の救済方法がどうなされるかということが肝要です。先週にスペインの救済方法については書きましたがー例えば資金の拠出がEFSFからなのかESMからなのかー具体的にはまだなにも発表されていませんからまだ市場は不安です。ベストは国家のソブリン・リスクと切り離した形で銀行に直接資金が投下されるのは間違いないのですが。
先ほども言いましたが本日はリスク・オフのポジションの巻き戻しが盛んになり、取りあえず頭の重たい展開の中上値試しとなると考えられます
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