昨日は特段目新しい材料はありませんでしたが、マーケットは買戻しで上昇しました。ダウは+135、DAXも+60、商品相場も、原油や、銅などの非鉄金属などのリスク性資産も買戻しで底値からは上がってきており、一方で消去法で買われていた安全資産の金(Gold)は幾分値を下げる展開となりました。
G8を受けて各国首相の発言がマーケットに安心感を与えた(特にユーロ共同債構想の再浮上)、欧州債務危機は緊縮財政政策だけでは解決できないということを各国政策当局が理解し始めたことを好感した、米中の追加緩和観測が高まった、など理由付けはできるでしょうが、後付にすぎず、G8の内容見ても具体策も無く、現状の解決にはほど遠く、今後の相場が楽観に傾くような内容ではありませんでした。昨日の上昇は、先週のリスクオフ相場での売り方、特に週末のG8を控え、イベントリスクを嫌ってリスク資産を縮小させていた相場参加者の買戻しと考えていいと思います。
従って、昨日の上昇はあくまでも下げ相場での調整局面でしかなく、今後もしばらくギリシア情勢が材料視される不安定な相場つきは変わらないと思っております。日経平均などはいい水準まで落ちてきてはいますが、比較的資金に余裕のある方を除いては(評価損に耐えられる方以外は)、足元の反転を受けて株や商品相場を買うのはまだ時期尚早かなと思います。