ファーストエスコ(9514)、内部告発か、風説の流布か

　東証マザーズのファーストエスコが、昨日5分割権利落ちしたところだったが、本日は大幅安。ネットの掲示板に匿名の内部告発者という輩が、同社と野村證券によるインサイダー取引が行われた旨の書込があったらしい。

ファーストエスコ　401,000円 　-49,000円( -10.89%)

　株価下落の理由がネット掲示板かどうかはわからないが、5分割前の大幅安であることに間違いない。会社側は社内調査の結果、社内に内部告発の該当者はいないとしている。匿名で書込しているなら、ちょっとした調査では該当者がいないと言えるのだろうか・・・・。

　ただ、これは悪いニュースであることは間違いないので株価が下げる要因にはなっただろう。逆にこれまでの大幅分割銘柄は権利落ち後に大幅高するのアノマリーは常識なので、それを見越したインサイダー取引ができないでもない。そして、この権利落ち後の大幅高現象も来年からはなくなるので、最後にこれを利用したいと考える経営者もいるかもしれない。これも、インサイダー取引などをしなければ違法ではないわけだし。

　この件は会社は否定しているので、それが真実なら風説の流布に当たる。顛末は個人投資家が告発されるか、インサイダー取引で誰かが捕まるかというところだろうから、今後の成行に注目。今後の株価は、あまり注目には値しないだろうが。