ピンク色は評判が悪かったため、青色に戻しました。
またものすごい小さいIPO承認が
ときどきあるものすごい小さな会社のIPO承認。フィーチャという売上高4億円予想の会社の上場が承認されました。画像認識ソフトの開発をしているようですが、従業員も20人ほどですから劇的に成長することもなさそう。技術の内容はわかりませんが、この規模で上場した会社がまともに翌年、翌々年に成長している企業が思い出せない。株価が高すぎるためある程度資金調達できるのでしょうが、Kudanみたいな感じでしょうか。
EDINETはPDFファイルのセキュリティ緩和して
いろりろチェックする場合、有価証券報告書に慣れている私の場合、EDINETはPDF版で読む。しかし、このPDF版、コピーができない。そのためブログにもペーストできない。なぜ?PDF版じゃなきゃコピーできるわけだが、PDF版の方が検索しやすいわけだ。EDINETの有価証券報告書がコピー禁止なら、会社HPに行って有価証券報告書をダウンロードせざるをえない。同じ内容なのに。
EDINETで取得できる有価証券報告書のPDFのコピーを許さない論理が全くわからない。法的に決められた公開情報であり、他のサイトでどうせ転載される情報でもあるし、それであればこの時代にはPDFカードをつけるなんて無意味。
ただ、完了らしい馬鹿らしさとも考えられる。
反○的視点でモブキャストのエンタークルーズ買収を考えてみる
モブキャストが上場前から反市場とされているのはネット上で読んでいた。そして上場後もやまもといちろう氏が元アイシーエフ役員が株主となっている会社を買収したことをブログで教えてくれた。なんだか怪しげなモブキャストであるが、本当にヤバイのだろうか?エンタークルーズの件を検証してみる。
まず、今回買収された会社の筆頭株主はB Dash Fund1 号投資事業有限責任組合。ここが買収に同意したことは間違いない。前ngi group投資事業本部長の渡辺洋行氏が立ち上げたベンチャーキャピタルが作ったファンドとされる。
近年のベンチャーキャピタルは、アイシーエフやアーティストハウス等の反市場勢力及びその周辺関係者の関与に最新に注意を払って投資をしてきたと言われる。怪しい関係者がいると業績が良くてもEXITできないためだ。
今回のエンタークルーズの筆頭株主はネット企業の本部長が立ち上げたVC。その点では反市場勢力という言葉すらあまり聴きなれていない可能性がある。投資前のデューデリジェンスで少数株主を見落とすのは自然な流れと言えよう(投資後ならもっと・・・)。しかし、エンタークルーズの株主にはもうひとりプロがいる。三菱UFJ キャピタル3 号だ!ここが微妙だ!
三菱UFJといえば、モブキャストの主幹事証券会社。そして、モブキャストが買収したのがエンタークルーズの4位株主の三菱UFJ系ファンド。誰がこの買収を薦めたのだろうかと思いたくなる。今回はたまたまの共通項で、三菱UFJはアイシーエフ系は過去のことでもう気にすべきではないとの判断でモブキャストの主幹事をし、エンタークルーズの株主になったのだろう。
もちろん、アイシーエフが良くない会社だとしても、その会社に関与した人が全員悪いわけではない。だが、この流れを見てしまうとなんだかしっくりこないのは私や某ブロガーだけではないだろう。
サンテレホンが買収される
日東工業がサンテレホンを買収するという。サンテレホンというのはMBOで上場廃止となった会社。結局無理にMBOでダルトンから逃げたつもりだったのだろうが、最終的には買収されてしまう。基本的にはMBOでファンドからお金入れて上場廃止になってうまくいく事例は稀であろう。
それでもMBOをしたいんでしょうか。株価ちょっと上がってますが、もっと上がってMBOの機運も下げてほしいものだ。
大証2部から大証1部昇格ブーム
大証2部上場会社の大証1部上場が流行している。これまでは大証2部上場会社は大証1部に上場してもそれ程の意味がないせいかあまりなかったが、今年は大証2部から大証2部への昇格が最新の神戸物産も入れても6社に昇る。
《本年の大証2部→大証1部》
上場日 コード 社名
12/20 3038 神戸物産
12/11 9319 中央倉
12/03 2266 六甲バター
12/03 6458 新晃工業
12/03 6932 遠藤照
09/03 8917 ファースト住
(出所)トレーダーズウェブ
2011年がキリン堂1社、2010年~2008年が0社だったことを考えると、今年は明らかに大証1部上場が多いのがわかる。これが示唆するのは・・・大証1部が東証1部になるということでしょうか?そういうことでしょう。
セレブリックスのMBO
ジーンテクノに情報の非対称性
ジーンテクノサイエンスがバイオベンチャーとして3年ぶりの公開価格比上昇を演じたそうだ。いいこととだけいいたいところだが、なんだかいろいろありそうだ。そもそも上場承認時の想定発行価格が1500円 にもかかわらず、仮条件は1200~1500円。最終的に1200円の公開価格だった。
そこで初値は?なんと3年ぶりの公開価格超の1550円(29%UP)。ネット上では初値低調とイメージが支配的だった。そりゃ、当たり前だよ。ネットで言ってる人って知らないでしょ。少なくとも2chのIPOスレにはそんな発言はなかった。どんな発言?11月21日の訂正報告書で書いてあるでしょ!そう、ここのパイプラインは承認されたんですよ。上場承認時には販売承認されてなかったけど承認されてるんですよね。これはきっちりEDINETに載ってるんだけど、これに食いついてる書込みもツイッターも皆無。
ジーンテクノサイエンスの募集期間は11/21-11/27。募集期間の初日に訂正報告書が出たのは公正な話だよな~。っていいたいけど、実際にはブックビルディング終ってる時期。これってな~。法的にはなんや問題はない。しかし、毎日EDINETを見てる人なんて普通にいない。でも見てる人はいる。誰?見てる人ですよ。
インターネット上では初値が高かったのはびっくりというが、それは個人投資家の論理。申込み期間中にパイプラインがOK出ればやたら印象いいよね。でも普通の投資家なんて訂正報告書なんて読むわけないんだから。結局個人jは知らないままに参加し、機関投資家が儲ける構図です。仮に21日の承認が周知できていれば何の問題もありませんが。
MBO後にコロワイドの子会社となったレックスホールディングス
2012年9月12日の日経MJは、現在安易にMBOをして上場廃止を検討している上場会社経営者が必読すべき記事だと考える。同日日経MJ4面には「MBOは何のためだった」との大きな見出し。すなわち、MBOは失敗したという意味だろう。安易なMBOでハッピーになった事例をあまり聞かないだけに意義深い。
「西山氏はMBOで株主を排除したかに見えたが、MBO後のほうが株主と向き合うことが多かったのではないか」。きっとそうだろう。特に金融関係者からのMBOの利点ばかり強調されて勘違いしてMBOしてしまうとこういうことになるのではなかろうか。
牛角等の創業者の西山氏は、MBO後もTVで牛角や温野菜のおいしい食べ方を語るなど以前ではなかったような努力もしているように映った。しかし、コロワイドの子会社化だ。不動産屋もしていた西山氏が起業家となり、一度成功し、その後にサラリーマン社長になってしまったようにすら映る。
MBOの代名詞とも言えるレックスHDがこの結果なのにどう考えるべきかだな。
JALの1年前の増資
JALの再上場に自民党が反対してるみたいです。有価証券届出書で1年ちょっと前の第三者割当増資を覗いてみました。平成23年3月15日に京セラや大和証券が株価2,000円で増資を受入れているようです。ただ、京セラ、大和証券、その他の民間企業もロックアップしており、これだけを見ると、すぐに売却もできないわけですし、他のIPOと同じ取扱いとも言えます。
しかし、やはりJALの場合は国有企業であり、1年ちょっと前に2000円で買った株が1年ちょっと後に3790円前後になったわけです。これが最初からわかっていたのであれば、私も買いたかったなぁというところでしょうか。ということで、国民の税金が投入されていなかったら何ら問題なかったとも言えそうです。
平成23年3月期業績は大幅増収なだけに、自民党議員が言う平成23年3月15日の増資は必要なかったのではと言われるとそのとおりの気がしてしまう。