インプライドボラティリティの低下 | Investment Nuggets

インプライドボラティリティの低下

今朝の日経金融新聞によると今、日経平均のインプライドボラティリティが空前の低さだそうです。ボラティリティが低いのですから投資家が売りか買いかどっちつかず状態が続いているということでしょう。

この背景にはリスク限定投信の純増があるということでしたが、これは
数年前で言う日経平均リンク債ですね。すなわち、投資家側から言うとプットの売りです。これが積み上がっているのが原因だということです。しかしリスク限定投信の総額が13,342億円。大きいといえば大きいのですが私にはそんなに大きくないのではないかと思えました。どのように計ると大きいかどうかは私には検討もつかなかったのですが・・・。

私も数年前の証券マン時代に日経平均リンク債を嫌々たくさん販売したのですが、やはり頭をよぎるのはノックイン価格まで無理矢理でも売ってきてノックインさせてしまうという発行体関係者の動向です。

数年前にリンク債とEB債でしこたま個人投資家に損をさせて、数年後に再度投信という形式に変えて銀行で販売してるわけですが、底を打ったといわれる日経平均もこのIVからわかるように膠着感から思わぬ下ぶれもありえます。

再度、損失限定投信という名のリンク債の被害者が出ないことを祈るのみです。それは相場が上がるしかないのですが・・・。