昨日は

オークションは時として

必要以上に価格を吊り上げる心理効果がある

ということを説明しました。



今日は、

誰にとっても同じ価値のものをオークションしたとき

人はどう動くのか

を考えていきます。



商品をオークションで買う時、

人によって「この金額まで出せる」

という予算があるはずです。



その予算がその人にとっての

「商品に感じている価値」なのですが、

これが誰にとっても同じ価値の商品だったらどうでしょうか?



たとえば普通の1000円札や5000円札で考えてみます。

(この例は海外では「1ドル紙幣のオークション」として有名です)



実際にはありえないことですが、

オークションで5000円札を競るとします。



ルールは以下の通りです。


・100円単位で入札ができる

・もっとも高い金額を提示した人が落札できる

・一度入札した金額を下げることはできない



ここまでは普通のオークションと変わりません。

しかし、もうひとつルールを追加します。


・落札できなかった人も

 最後に自分が提示した金額を支払う


落札できなくてもお金を支払うオークションです。


これに参加したとき、人はどう動くでしょうか?

詳細は明日の記事で説明しますので

みなさんも考えてみてください。




【今日のポイント byマーケティングアドバイザー】




誰にとっても同じ価値であることと、

落札できなくても支払わなければならないこと


この2点がどう影響するのか、考えてみましょう。


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今日もオークションに関してのお話です。



みなさんは、オークションで商品を落札したあとに


もっと安い価格で落札できたかも

とか

他の人はこの商品に低い価値しか感じていないのでは


と思うことがありませんか?



これは


勝者の呪い


と呼ばれ、オークションで勝った人は

逃れることができない感情です。



欲しい商品を買ったあとに後悔することは

普通の買い物でもあるかもしれませんが、

オークションではその感情がより強いものになります。



ヤフーオークション(ヤフオク)は

終了時間直前に入札が行われると

終了時間を最後の入札から10分間自動延長する

というシステムがあります。



以前もこのブログで書きましたが、

人は今しか買えないものに価値を感じます。


もうすぐオークションの終了時間になり入札できなくなる

=もうすぐこの商品が買えなくなる

という気持ちが、参加者同士を競わせるのです。


オークション終了後、落札できなかった人は悔しがりますし

落札した人も上に挙げた「勝者の呪い」にかかることがあります。



オークションには人の心理が表れています。


お店を持っていたり、ビジネスを行う方

(特にBtoCのビジネスの方)は

こういった「心の変化」を知っておくと役に立つでしょう。



明日はオークションを使った面白い実験を紹介します。


誰にとっても価値が同じものをオークションにかけたとき、

価格の動きはどう変化するのでしょうか?




【今日のポイント byマーケティングアドバイザー】

オークションには勝ったからこそ後悔する

「勝者の呪い」があるということを知っていると

普通の買い物やビジネスに応用できます。



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みなさま、ご無沙汰しております。

1週間ほど記事の構想を練っており

久々の更新です。



今日からはオークションに関してと

価格競争に関するお話をしていきます。


マーケティングとはちょっと違うのですが、

価格競争の起こる原因やそのときの人の心理を知ることは

ビジネスにおいて決してムダではないはずです。



まぁ、そんな堅苦しく考えずに

いつものように気楽に読んでいただければ嬉しいです(笑



さて、本題のオークションです。


インターネットが普及する前まで、

オークションといえば絵画や彫刻のような

芸術品や骨董品を落札するという印象がありました。


しかし、ヤフーオークション(ヤフオク)やモバオクのように

PCや携帯電話から気軽にネットオークションに参加できるようになり、

誰でも簡単にオークションができる時代になりました。




オークションは、もっともわかりやすい


価格競争


です。




ある商品を、複数の人が欲しがっているときに

もっとも高い価格を提示した人に商品を売る。



ネットオークションでは、低い金額からスタートして

徐々に高額になっていくのが一般的ですが、

逆に高い金額からスタートして

価格が下がっていくオークションもあります。



代表例は、閉店前のスーパーのお惣菜売り場です。



夕方から夜になり、閉店も近づいてくると

スーパーのお刺身やお惣菜は割引や値引きのシールが貼られ

少しずつ価格が下がっていきます。



値引きのシールが貼られるのを待って買おうとするお客さんは

「どこまで安くなったら買うか」を競っている、

いわばオークションの競争相手です。



閉店前のお惣菜売り場は、主婦だけでなく

一人暮らしのサラリーマンや学生も多く見かけます。



このように、普段の生活の中でも

実はオークションのような競争が行われているのです。



明日は最近ネット上で広告をよく見かける

「新しいオークション」

について書いていきます。


最新の家電製品が80%~90%OFFという格安の値段で

買うことのできる理由はどこにあるのでしょうか。




【今日のポイント byマーケティングアドバイザー】

オークションはもっともわかりやすい

「価格競争」の形です。



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