今日は

5000円オークションの状況が起こりうる事例

を紹介していきます。



商品を買ってもいないのに、


買う権利を獲得するためにお金を支払う


のです。



そのように聞くと、なんとなくイメージできるかもしれませんね。



たとえば、


オリンピックやワールドカップの開催地争い。



開催地としてA、B、Cという3つの国が立候補したとします。



A国は自国の売り込みのために1億円を投入し

B国は1億5000万円を投入、

C国は2億円を投入します。


すると、A国とB国は追加投資を行います。


A国はプラス1億5000万円、

B国はプラス2億円・・・



どこかの国が一気に大量の資本を投入することで

他国の競争意欲を奪うこともありますが、

開催地の発表直前まで争いが激化することもよくあります。



これが


利権獲得競争


と呼ばれるものです。



オークションも「その商品を購入する権利」を争うのですから、

一種の利権獲得競争といえます。



数年前、ゼネコン各社の談合が社会問題になったことがありました。

権利を獲得すべく不正を働いていたわけです。



よく「規制緩和」という言葉を聞きます。


政府や地方自治体が様々な業界で規制をすることで

許認可の権利を持つと、

このような競争が起こりやすくなります。


そこで、企業が疲弊してしまうことを防ごうという意図もあり

多くの分野で規制緩和が行われているのです。


企業のモラル低下が問われている現在、

緩和すれば良いというものでもありませんから、

どこまでを規制するべきかということは難しい問題です。



・・・今日はちょっと社会派な記事になってしまいましたね(笑




【今日のポイント byマーケティングアドバイザー】




オークションも一種の利権獲得競争です。

熱くなりすぎない程度に楽しみましょう。


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昨日は

5000円札をオークションで買う時

入札価格はどのように動くかについてお話しました。



今回の5000円オークションには


・落札できなかった人も

 最後に自分が提示した金額を支払う


という特殊なルールがありました。



このため、


5000円札を安く落札しよう


という当初の目的から


なるべく損失を減らしたい


と移ってしまったのです。




「実際のオークションではそんなことありえない」

と考える方も多いかもしれませんが、

世の中には5000円札オークションと同じような状況になることが

よくあります。



最近ネット上でよく見かける新しいオークションサイトもそのひとつです。


先日アメリカ版を「ワールドビジネスサテライト」で紹介していましたが

このオークションは


商品が80%~90%OFFで購入できる


という大きな特徴があります。




ヤフオクなど、今までのオークションサイトとの違いはいくつかあります。



・このサイトの運営会社が商品を出品している(すべて新品)


・1円や5円など、非常に低い金額からスタートする


・非常に短い時間でオークションが終了する



そして最大の特徴は


・参加者は入札するたびに手数料を支払う


という点です。



普通のお店で商品を買った時の金額よりも

落札金額は遥かに低いのですが、

入札が何度も行われれば運営会社は売上を得ることができる

というシステムです。



このシステムは5000円札オークションの状況になりやすいでしょう。



出品された商品を安く買おうと思ってオークションに参加したものの、

落札できなければ手数料を支払うだけで損になってしまいます。


そこで、なるべく損を減らそうと

自分の予算以上に入札を繰り返してしまう人は少なくないはずです。




1円や5円という低い金額からスタートしているので

何度も入札したとしても最終的な落札価格は市場価格より安くなります。



また、毎回の入札単位も1円、5円、10円といった低い金額のため

気軽に入札しやすく感じて

ついつい「あと1回だけ」という気分になってしまいます。



しかし自分が落札できれば

新品の商品を安く購入できることもまた事実です。


今までのオークションよりリスクはありますが、

その分リターンも大きいといえます。



このように、5000円札オークションのような状況は

実際にはよくあるのです。


明日はオークション以外の場面で

5000円オークションのような価格競争が起こりうることを

お話していきます。





【今日のポイント byマーケティングアドバイザー】




入札の時点で手数料を支払うオークションは

ハイリスク・ハイリターンです。

入札回数を決めて、ときには降りることも大切です。



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さて、今日は

昨日取り上げた5000円札のオークションの解説です。


「5000円オークション」のルールをおさらいします。


・100円単位で入札ができる

・もっとも高い金額を提示した人が落札できる

・一度入札をした金額を下げることはできない


そしてもっとも重要なポイントが


・落札できなかった人も

 最後に自分が提示した金額を支払う


ということです。



普通のオークションなら、100円からスタートして

200円→300円→400円と徐々に入札価格が上がっていくでしょう。


5000円札を100円で落札できたら4900円オトクですからね。


この5000円オークションを実験してみると

多くの場合は上に挙げたように100円ずつ入札されていきます。



そのまま入札価格が5000円に近づいていき、

4900円になったとき、参加者はどうするでしょうか?



5000円札を5000円で落札したら利益はありません。


しかし、


・落札できなかった人も

 自分が最後に提示した金額を支払う


というあのルールからは免れることができるため、

落札できなかったときよりはオトクなのです。



すると、競争相手はどう出るでしょうか?



今度は5000円札に5100円で入札してきます。



4900円を提示したまま相手に落札されたら

自分は4900円のマイナスですが、

5100円で落札すれば100円マイナスなので赤字が少ない・・・

と考えるわけです。



では次はどうなるか・・・だいたい予想がつきますね。


5200円

5300円

5400円


・・・と、5000円札なのに5000円以上の価格を提示していくのです。



5000円札を安く手に入れることができるオークションだったのに


オークションに勝ちたい


とか


損を少なくしたい


という気持ちが出てくるのです。



もちろん、すべての人がこのような入札をするわけではありません。



このルールにいち早く感づいた人は

いきなり4900円を提示して相手の対抗意欲を奪って

即座にオークションを終わらせようとしたり

もしくは初めから参加しないという人もいます。



こんなオークション現実にはありえないじゃん


と思う方もいるかもしれませんが、

実際はそうでもありません。


明日はこの5000円札のオークションが

現実にはどのような場面で行われているのか紹介します。


【今日のポイント byマーケティングアドバイザー】



儲けを出すことと損をしないことは

表と裏のように感じますが、

人の心の動きは向かう方向によってまったく異なります。



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