価格競争を行っている企業同士は

お互いが利益を削りあっていることを

わかっているのに値下げを行います。



牛丼の並盛りも、

250円で売るよりは300円で売ったほうが

企業にとっては売上も利益も大きくなります。


しかし、この消耗戦から抜け出すことができないのはなぜでしょうか?



今日は、その答えを解くヒントになる


囚人のジレンマ


と呼ばれる問題を紹介します。



問題.


あなたと共犯者Aさんの二人は警察に逮捕されました。

それぞれ別の部屋で取り調べを受けています。


今の取調べの状況だと、二人とも3年の刑期になりそうです。

そのとき、ある取引を持ちかけられました。



「あなたが先にAさんの罪を証言すれば

 Aさんを無期懲役、あなたは無罪にしてやる。」


「ただし、二人とも証言した場合は

 二人とも5年の刑期に処する。」



別室ではAさんもまったく同じ内容を持ちかけられています。



あなたがAさんより先に裏切れば、あなたは無罪になります。

しかし、Bさんの方が先に裏切れば、あなたは無期懲役です。


二人ともこのままにしていると3年の刑期で、

二人が同時に証言したら5年の刑期になります。


さて、あなたならどうするでしょうか?




【今日のポイント byマーケティングアドバイザー】

あなたとAさんと牛丼チェーン店に置き換えて考えてみましょう。
もっとも利益が大きくなる判断はどれになるのでしょうか。



ブログランキングをぽちっ!

↓ twitterでもつぶやいてます。もっとゆる~い感じで。↓
Twitter「つぶやく」ボタン
Twitterブログパーツ

マーケティング大学のホームページはコチラ

今日からは価格競争についてお話していきます。


今までオークションにおける価格競争についてお話してきました。

その中で、5000円札オークションの状況は

普通の生活の中でも起こりうると説明しました。


それを踏まえ、価格競争について考えていきましょう。



今日はここ最近の牛丼チェーン3社の

価格競争の状況を見ていきます。



最近、牛丼チェーン3社(すき家、松屋、吉野家)の

価格競争が非常に激しく、新聞やニュース等でもよく報じられています。


昨日もすき家が牛丼250円セールを実施すると発表し、

それに対して松屋も同様に期間限定で250円に値下げすると発表しました。



ここ数ヶ月はすき家と松屋の値下げ合戦に吉野家が追随せず

今月発売した新メニュー「牛鍋丼」のように

他の2社にない独自性で勝負をしています。



結果としてはすき家が大幅に増収

(マクドナルドを抜いて外食産業で1位になりました)

松屋も安定した増収

吉野家だけが前年割れを数ヶ月続いてしまう苦しい状況です。



過去にも、様々な業種や商品でこのような価格競争が起こりました。


マクドナルドの100円バーガーや

缶チューハイが100円を切ってジュースよりも安くなった例など


身近な商品でもたくさんあります。



ビジネスを行う側からすれば、

同じ商品やサービスを提供するなら

なるべく高い価格で買ってもらいたいはずです。


それなのにこのような値下げ合戦が起き、

続いてしまうのはなぜでしょうか?



明日から少しずつ説明していきますのでおたのしみに!




【今日のポイント byマーケティングアドバイザー】




アメブロをビジネスに活用されている方は

「ウチは大企業じゃないから価格では勝負しない」

と考えている方も多いはずです。


しかし、同じ業種や業界内で絶えず価格の競争は起こっています。

今回の記事はご自身の分野に当てはめて考えてください。


ブログランキングをぽちっ!

↓ twitterでもつぶやいてます。もっとゆる~い感じで。↓
Twitter「つぶやく」ボタン
Twitterブログパーツ

マーケティング大学のホームページはコチラ

日本でもっとも不足している職種


はなんだと思いますか?


日本の企業にアンケートをしたところ、


営業職


が一番不足していると答えています。




現在、日本は高齢化と少子化により

人口が減少しつつあります。


つまり、昨日紹介した「市場規模」が

国内では縮小しつつあるのです。


その縮小している市場で企業が売上を伸ばすには

ライバル社からシェアを奪わなければなりません。



ですから、冒頭のアンケート結果のように

市場の奪い合いをするために営業職が不足と感じるのです。



営業コストをかけてシェアを奪おうとすれば

他社も同じように追加で資金を投入します。


しかし、市場は縮小しつつあるので効果は思ったほどではなく、

さらに追加で営業にお金を投入します。


すると他社も同様に・・・と

5000円札オークションのような状況になります。





明日からは、

価格競争が起こる原因をお話していきます。


マーケティングではない内容ですが、

知っていても損はないことですので

読んでいただければうれしいです。




【今日のポイント byマーケティングアドバイザー】

現在の日本国内はどの業界も過当競争になりつつあります。

その中で生き残っていくためにも

マーケティングや経済に関する知識は必要です。



ブログランキングをぽちっ!

↓ twitterでもつぶやいてます。もっとゆる~い感じで。↓
Twitter「つぶやく」ボタン
Twitterブログパーツ

マーケティング大学のホームページはコチラ