グミッツェルが大ヒットした理由はASMRのみにあらず | なぜ売れた?ヒットの裏に何が? 広告のプロがマーケティング視点で、成功の秘訣を勝手に考察中

なぜ売れた?ヒットの裏に何が? 広告のプロがマーケティング視点で、成功の秘訣を勝手に考察中

売れる商品・サービスには、必ず理由があります。何が消費者の心を掴んだのか?どこがポイントだったのか?
広告(売る側)のプロが、自由気ままに考察します。身近な事例で、マーケティングの面白さを全ての人に!あなたの生活やお仕事に、少しでもお役に立てれば嬉しいです♪

こんにちは。


今日放送されたTBSテレビ「アッコにおまかせ」で、


2021年下半期 SNSで大流行しそうなお菓子〟として、朝日奈央さんが紹介したのが



グミッツェル(カンロ株式会社)



これ、どんな商品かといえば


〜「グミッツェル」は、5年をかけて開発した外側パリっと、中はしっとりの次世代食感グミです。2012年から発売し、累計約600万枚を販売している、「ヒトツブカンロ」の人気NO.1商品です。東京駅の人気お土産ランキングでは、毎回上位に入り、最近ではパリッとした咀嚼音がASMRとしても話題となっています。〜(カンロ社のリリースより引用)



とのことで、なんとASMRブームが到来するよりだいぶ前から開発していた商品なんですね。。


この先見の明にも驚きです。。



「モノ」を売るな! 「体験」を売れ!

 (実業之日本社/藤村正宏さん著)


というマーケティングの名言があります。



まさにこのグミッツェルは、


若者にとっての体験(ASMRを楽しむ)価値が見事に体現された商品だと思います。



でも、それだけじゃない。


もうひとつ、ヒットに繋がった大きなポイントがあると思います。



それは、ネーミング



この商品は、ドイツの焼き菓子「プレッツェル」の形をしていて、


外はパリッと中はしっとりの食感に加えて、食べた時の音があたかもプレッツェルであることが売り。



それでも、あえて商品名に〝グミ〟を入れた



そして、商品名から最初に想起されるグミのイメージからは、かけ離れた食感の咀嚼音



これが、食べた時に、より大きなサプライズを生み出すんですね。。


そして、人間の脳はサプライズが大好きです



もし、商品名に〝グミ〟ではなく、例えば〝キャンディ〟が使われていたら、


これほどのヒットにはなっていなかったのではないでしょうか?



現在も品薄状態が続くグミッツェルの大ヒットの理由は、



単にASMRブームによる追い風だけでなく、


人の本能に訴えることを狙ったマーケティング(ネーミング)の勝利だと、私は思います。




皆さんはどう思いますか?



※ネーミングの重要性を紹介した以下の記事も是非ご覧下さい※

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本日も最後まで読んでいただきありがとうございました!(._.)