
財団法人日本生産性本部が毎年実施している「新入社員 春の意識調査」によると、
「今の会社に一生勤めたい」が1997年の調査開始以来、
過去最高の60.1%という結果になったとのこと。
同様の調査結果は、三菱UFJリサーチ&コンサルティングが実施した、
「2012年度新入社員意識調査」にも現れていますので、
ほぼ間違いなく起きている変化なのでしょう。
まさに安定志向への変化を示す結果かと思います。
この結果は、今の景気や今後の経済動向の見通しが関係していると考えられます。
家計消費についても言えることですが、昨年の東日本大震災以降、
「堅実・身の丈」といった意識が強く芽生えるようになっており、
そういった意識背景から、働き方も「堅実」を求める傾向がさらに強まっているのではないでしょうか。
とはいえ、同じ会社で働き続けることが、「堅実」という時代は、
もう終わりを迎えているといって、間違いないと思います。
「日本の人口、過去最大の減少」でも書きましたが、
これからの時代は、「今の会社で働き続けること」が良い戦略(生き方)ではないと思います。
上の日本生産性本部の調査は、3月下旬から4月に行われており、
まだ具体的に仕事をしていない、新入社員たち、と認識すべきです。
仕事を通じ、会社や仕事の実態や、社会の構造や、自分がやりたいことが見えてきた先に、
また違ったことを考える人が多くなるものと思います。
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