iDeCoが何か知らない方は、前回記事をご覧ください。
友人たちと資産運用の話をすると、「iDeCoって良いよね」という話になります。
すると「何それ?」という人がいるので説明し、
「面白そう。やってみようかな」と言う反応になるケースが多いのですが、
何ヶ月か経って話を聞くと、「実はまだやってなくて...」という事もよくあります。
毎月1万2千円キャッシュが減ることに抵抗があったり、
逆にその程度の金額をやっても効果が無いと感じたり、
その場では良いと思っても時間が経つとよく分からなくなったり...
と、その人自身の問題もあるのですが、実は会社サイドに問題がある場合もあり、
その実例と対応策をご紹介します。
① 担当部署・担当者が誰かよく分からないケース(中堅・大企業の場合など)
・ 証券会社のHPから資料を取り寄せると、「事業所登録申請書兼第二号加入者にかかる事業主の証明書」という書類があり、会社に提出して記入・捺印をしてもらう必要があります。
・ 通常は総務担当に聞けば分かるのですが、総務担当に自身の業務範囲外だと言われると、行き詰るケースがあります(私がそうでした)。
・ 調べると、人事総務関連の手続きを代行する関連会社に書類を送る必要があったのですが、その担当先を調べる為に、業務中せっせと手引書を確認し、担当窓口を探す必要がありました。
・ 実際にiDeCoの経験者が多い場合はこの様な事も無いのですが、まだ普及は進んでいないようです。
(参考URL)
② 担当者(または経営者)がよく分かっていない or 申込者が会社で初のケース(中小企業の場合など)
・ 総務担当者に依頼しても、業務多忙等で忘れられる事や、「何それ?必要あるの?」と手間がかかることを嫌がられる事があります。
・ 申込者が会社で初の場合は、会社は(1)事業所登録を行い、(2)必要事項の記入(通常と同じ)し、(3)年に一度現況届の提出が必要となります。担当者が知らないだけの場合は、この手順を説明してみて下さい。
・ そしてもし手間がかかることを嫌がる場合は(本来あってはならないことですが)、より影響力のある上司・先輩に相談してみることをお勧めします(それも難しければ、現状は無理せず諦める方が良いかもしれません)。
(参考URL)
この商品は売り手(金融機関)が儲かる商品では無い為、あまり積極的には勧めてきません。
(最近は力を入れる金融機関も増えていますが)
一方、給与が高く税金を多く支払っている方にも、会社の福利厚生が十分でない方にも有効な投資手段です。
一度始めようとしてまだの方は「よく分からないから後でいいや」とせず、早速始めてみることをお勧めします。