こんにちは、
杉浦由佳です。先日、楽しみにしていた
ミュージカル『エリザベート』を観ました。
2000年の初演以来、キャストを変えて
上演され続けている作品です。
4ヶ月間で約200公演。
それが、毎回すぐに完売になるほど、
人気の作品なんです。
残念ながら
劇場のチケットは取れなかったので、
ライブ配信で観ました。
今回は、主要キャストがダブルキャスト。
二人の役者が日替わりで演じるので
両方のバージョンを観比べてみたんです。
正直、驚きました。
役者が違うだけで、
演出家も、台本も、衣装もほぼすべて同じです。
条件は全く一緒なのに、
演じる役者が変わるだけで、
訴えかけてくるものが
全然、違うんですよね。
特に、エリザベートを演じた一人の
明日海りおさんは、
少女時代から壮年時代まで、
喜怒哀楽がものすごく伝わってくる演技でした。
それに共鳴するかのように、
他の役者の演技も、
それぞれの感情が伝わってきて、
胸にぐっと迫ってきました。
演じる役者によって、
全く別物の作品になる。
そんなところも、舞台の魅力です。
これって、
ビジネスにおける発信でも、
同じなんですよね。
書き手の個性によって、
全く違う文章になります。
伝えている内容や流れが同じでも、
書き手の表現によって、
伝わり方が変わります。
私が文章を添削する時、時々、
「これは〇〇さんらしくないですね」と
伝えることがあります。
伝えたいことの意味は理解できるし、
言葉も適切に使っていて、
ニュアンスも合っているのに。
でも、
その人の人柄と、文章の表現に、
ズレを感じるんです。
たとえば、
サバサバしてハッキリ言うタイプの人が、
優しく語りかけるように書いている。
真面目で論理的なタイプの人が、
感情豊かに表現している。
優しく癒し系の雰囲気の人が、
ズバッと斬り込むように指摘している。
こんなふうに人柄とズレていると、
読者は戸惑うし、
「本当にその人が書いているの?」と
疑いたくなりますよね。
客観的に冷静に淡々とロジカルに
書くのが魅力な人もいれば、
感情を強く出すのが魅力の人もいます。
ユーモラスだったり、関西弁だったり、
話し言葉でフレンドリーだったり、
皮肉っぽかったり、
ストレートで忖度しなかったり、
やさしく包み込むようだったり。
一人ひとりの魅力が必ずあるんです。
でも、
自分の文章の魅力に気づいていない人が
意外と多いんですよね。
最近は、
AIを使って文章を書く人も増えています。
だからこそ、
自分らしい表現や言い回しといった
魅力を自覚しておきたいところですね。
それがわかっていないと、
それこそ、AIが書いたような
誰でも書ける文章、
誰が書いたのかわからない文章になってしまいます。
私もAIを使って書きますが、
AIが提案してきた文章を
そのまま使うことは絶対にしません。
「私なら、こんな言い回しはしないな」
「私にしては、主張が弱すぎるな」
と、違和感を持つ部分があるので、
必ず手を入れています。
大幅に書き換えることもありますよ。
「自分らしさ」は、
少し尖っていたり、
他の人にはない「普通じゃない部分」に
表れることが多いんです。
そして、そこが、AIには書けないところなんです。
あなたの文章には、
どんな魅力がありますか?
考えてみて。
