『未来世紀ブラジル』


最近、いや~な夢をちょくちょく見ます。。
寝覚めが悪くて参りますが、、

逆に楽し~夢を見ると一生覚めないで、
なんて思った瞬間、目が覚めたりするんですよね…‥あれ、なんとかして欲しいですね(笑)

特に、夢に出て来る異性に関しては、覚めても何故か?好意を持ち続けてしまう男の運命。(笑)

そんな夢に翻弄された男のお話。。。

あの【テリー・ギリアム】監督の代表作!
イギリスの先鋭ブラックコメディー集団【モンティパイソン】のメンバーにして風刺に満ちたシュールな作画家、そして映画監督と言う数々の肩書きを持つ、正に奇才!

名作!か駄作!か?
議論が尽きない作品m(__)m

たしか、公開時と併せて三回目の鑑賞です。。


[BRAZIL](イギリス)
◇ 1985年作品(20世紀フォックス)
監督・脚本 : テリー・ギリアム
脚本 : トム・ストッパード、チャールズ・マッケオン
撮影 : ロジャー・プラット
音楽 : マイケル・カーメン
特殊効果 : ジョージ・ギブス
出演 : ジョナサン・プライス、ロバート・デ・ニーロ、キム・グライスト、キャサリン・へルモンド、マイケル・ペイリン、イアン・ホルム、ピーター・ボーガン、ボブ・ホスキンス


〈簡単なあらすじ〉

PM8:49
20世紀のどこかの国…‥
テロが毎日の様に横行している。
情報省は、テロリストのハリー・タトル(ロバート・デ・ニーロ)を容疑者として捜査する為の書類を作成中、担当者のタイプライターに虫が落下して、タトルの筈が「バトル」と印字されてしまった。。
そして、そのミスから、平凡な庶民の靴修理技術者・バトルが連行され、その後、拷問中に死亡してしまった。。
サム・ラウリー(ジョナサン・プライス)は、出世欲のない男で、良家育ちで有能でありながら、記録局に留まって自適に暮らしている。
そのラウリーは毎晩、翼をつけて空を飛び交うヒーローとなりブロンドの美しい女性と戯れる夢を見ている………
バトルが誤認逮捕だと知った上階に住むトラックドライバーのジル(キム・グライスト)は、情報省に再三抗議をするが、書類の不備等を理由に中々とりあってくれず、門前払いを繰り返すばかりだった。

出勤してきたラウリーは、たまたまそのジルを監視カメラ越しに見た途端、、夢に出て来るあのブロンドの美人だと勝手に決め付けて彼女の素性を調べる様になる。。

整形に明け暮れるラウリーの母・アイダ(キャサリン・へルモンド)は、ラウリーの出世と、、
同じく整形マニアの友人の娘・シャーリー(キャスリン・ポグソン)との結婚を目論んでいる…‥
剥奪局に勤務する、ラウリーの旧友・ジャック(マイケル・ペイリン)は、拷問のプロフェッショナル、、
情報省の実力者である次官・ヘルプマン(ピーター・ボーガン)は、アイダの頼みを聞き入れラウリーを出世の道へと導こうとしている、、
記録局のカーツマン局長(イアン・ホルム)、は神経質な堅物で部下からも疎ましがられているが、ラウリーを信頼している。。
政府御用達の配管修理「セントラル・サービス」のスプーア(ボブ・ホスキンズ)、、執拗にラウリーの違反を暴こうとアパートに侵入する。。
そして、
神出鬼没・敵か味方か幻か?、政府無認可の配管修理工のタトル……… 

現社会のルールを無視した、ラウリーの行き過ぎた行為に、、情報省は混乱し、遂には収束が不可能な事態へと向かうが。。


……………………(★ネタバレしてますm(__)m)

………等と、あらすじを書いてる途中で、ワケわからなくなり、、原稿を丸めてポイしてしまいました。。(笑)

ストーリーは単純なんです…‥

要は、夢で見た女に目眩く男が、未来の管理社会から脱線して暴走行為を繰り返す見苦しい程に情けないお坊っちゃんの妄想ラブストーリーから、テロに巻き込まれ大捕物となり、病的で異常なキャラ達が沢山登場して、支離滅裂でハチャメチャな展開。。(笑)

何が夢で何が現実…?そもそも全てが非現実だという事も判らなくなってしまう位にハマれば!
「ウェルカム・トゥ・テリー・ギリアム・ワールド!!」

○◆#¥$♪☆◆%◎※&♪$#▲☆

融通の効かない近未来のシステム社会。。
誤認逮捕で拷問により死亡させてしまった男の家族に対しても、恩着せがましく「上から」の事務的な誠意で、適当にあしらおうとするお役所仕事感、、【ケン・ローチ】監督の『わたしはダニエルブレイク』にも通ずる、社会批判を、凡そ30年前に、未来を舞台にして独特の皮肉を込めて作られています。

また、
企業がベーバーレス化を提唱し始めてから久しいが、現在においても未だ進捗状況は…‥?で、
資源の無駄遣いや紙切れ一枚の契約社会についても風刺しているテリー・ギリアム監督の先見の明か?
(タトルが大量の書類によって身動きが取れなくなり消滅(?)するシーンもシニカルでした…)

それに対比して、ロマンティックな夢世界にうつつを抜かし、全てを台無しにするラウリー。

夢の女・ジルの素性を知る為だけに一度は拒んだ情報剥奪局への異動を逆にボスのヘルプマンに直接志願しに行くアホさ加減…‥もう彼を止められない。。

(※ ココからクライマックスネタバレ3倍速でお送りしますm(__)m)

暴走したラウリーは、、
テロリストの仲間と疑われたジルを救出して逃げる➡母の家に逃げ込みジルを匿う➡ジルは記録上死亡したと細工する➡めでたくジルと結ばれる➡翌朝、情報省の兵隊によりラウリー確保➡ジルは射殺される…➡剥奪局で旧友ジャックによって拷問が始まる➡すると!ジャックの頭に弾丸が撃ち抜かれる➡タトル率いるテロ集団が登場!ラウリーを救出➡ラウリーの手によって(?)情報省が爆破される➡タトルが謎の消滅?➡逃げるラウリー、追う兵隊、、危機一髪の所でジルが運転するキャンピングカーに乗り込み逃げ切る➡片田舎で末永く二人仲良く暮らしたとさ。。めでたしめでたし…………
という夢。。。


………………………………


取って付けた様にオートメーション化したレトロなメカニックの不便さと、全く進化を見せない(というより退化している)人間の叡智を、嘲笑う様な映画でした。。

本作では、配給元(?)とエンディング論争があったらしく、、ハッピーエンドバージョンが存在するそうですが、
そもそも、純然たるファンタジーを、あの変人さんに望む事自体が間違っていると分からなかった時点で、、ダメダメでしたね………(苦笑)

勿論私は、この辺の「キワモノ系」キライではありません☝

★★★
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因みに、お得意の夢占い(※)で調べた所☝
翼が生えて空を飛ぶと言う夢は?
束縛から解放されて自由に羽ばたきたいという願望や、性的欲求等々…‥

なるほど、、ラウリーに潜在する心理と欲求そのものかも知れませんね。。

(※)以前、小津安二郎監督の『宗方姉妹』のブログでも夢占いを引用していますm(__)m
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個人的には『12モンキーズ』が、【テリー・ギリアム】監督の最高傑作だと思っていますが…
そのルーツ的な映像美と拘りを垣間見れる作品です!



ルーツと言えば💡
もっと昔のTV版『モンティパイソン』では、、短編コメディーで『自転車修理マン』という作品がありますが、、本作の配管修理工然り、労働者へのリスペクトを忘れていませんね(笑)👍


爽やかで軽快な「BRAZIL」のリズム&メロディーからは凡そイメージ出来ない、とにかくイミフ?なシーンとストーリーのオンパレードでした!

サム・ラウリー役の【ジョナサン・プライス】、、デ・ニーロさんと共演した『RONIN』での冷酷な悪役ぶりとは大違いのヒーロー(?)でしたね………
ジル役の【キム・グライスト】、、
『12モンキーズ』の【マデリーン・ストウ】にも通ずる優美さが、素敵でした!
ハリー・タトル役の【ロバート・デ・ニーロ】氏、、自分から出演を熱望したというのは有名な話で、ジャック役を狙っていたが、既に【マイケル・ペイリン】で決まっていた為に「タトル」役となったらしいですね。。
『キング・オブ・コメディー』辺りからのデ・ニーロ様の吹っ切れ感といい、本作も何気に正義で「ハマり役」でした!


⬆『影武者』?『大魔神』?
奇妙なキャラ大集合でおしまい!

★ とりとめもなく長文となり申し訳ありませんでしたm(__)m

余談☝

今回とても懐かしかったのが「エアシューター」!その昔勤めていたお店がこのシステムでした!
売上明細とお金を入れた筒を最上階にある経理室までエアで飛ばす管!何故かアレやるのだけは楽しかった👍(笑)