『12モンキーズ』

鬼才!【デリー・ギリアム】監督、異色のSF大作!!

かの『未来世紀ブラジル』よりも、ブラックユーモア少なめ、シリアス増しのラブストーリーって感じでしょうか…?

今回で、2回目の鑑賞です!

[12 MONKEYS]
◇ 1996年作品
監督 : テリー・ギリアム
音楽 : ポール・バックマスター
主演 : ブルース・ウィリス、マデリーン・ストウ、ブラッド・ピット、クリストファー・プラマー、デヴィッド・モース




〈簡単なあらすじ〉

1996年に起きた細菌ウイルステロにより人類の99%が死滅し、生き残った人類は、地下での生活を余儀なくされていた、、
それから凡そ40年後の2035年、犯罪者として服役中のジェームス・コール(ブルース・ウィリス)は釈放の特赦を得るために、
過去にタイムリープして、ウイルステロの実行団体と見られる『12モンキーズ』を突き止め、ワクチンを精製する為のウイルスを入手するという難しい任務を引き受けた。

しかし、テロ実行前の1996年に行く筈がタイムマシンの故障により1990年に着いてしまい、
コールは不審な行動から逮捕され精神病院に入れられた、、
精神医学者のキャサリン(マデリーン・ストウ)は、コールを妄想癖があると診断するが、何処かで会った事があると、彼に対して不思議と興味を持つ様になる、、

任務を遂行する為、その病院の患者ジェフリー(ブラッド・ピット)の協力を得て病院を脱走するが、あえなく失敗に終わり取り押さえられ、独房で監視されていたが、タイムリープされ現世に連れ戻された。

 病院で知り合ったジェフリーの父は細菌学の権威・ゴインズ博士(クリストファー・プラマー)で、その息子ジェフリーこそ『12モンキーズ』のリーダーである事を突き止めた。。

その後、コールは再度タイムリープを試み、ようやく1996年に辿り着き、彼が未来から来た事を理解したキャサリンの助けを受けながら、徐々に真相が解き明かされて行く。


コールは無事、ウイルスを入手出来るのか……?

…………………

(★大事なトコバラしますm(__)mご注意❗)

いきなりですが、
この映画、好きです!
というか、個人的に好みです☝

シュールで、ブラックユーモアも、程よく散りばめ、、シリアスなのに痛快(?)
全てが、邪魔をせずバランス良く配合された作品です👍👍👍

コールが見る夢はシリアス度満点に……
何度も何度も再見され、徐々に真実(?)に近づき明確になっていく。。

空港の搭乗口で、赤毛の長髪の男が逃げ、銃を持ったアロハシャツの男が崩れ倒れる、、そこにブロンドの女性が走り寄る。。それを見ているコール少年の眼差し、、、衝撃のクライマックスへ繋がる。。

特に好きなシーン⬇
コールとキャサリンが逃避行する為に、映画館で変装をするシーンはイミシン、、
上映されている映画は、「ヒッチコック週間」で一本目が『めまい』、二本目が『鳥』、コールの深層心理を其々の映画で表現しているかの様だが、、
『めまい』では、観た事がある映画なのにシーンが思い出せないコール、、
映画でも、ジェームス・スチュアートがキム・ノバクに「前にここへ?」と問うシーン。(※キム・ノバクは何者かが憑依している設定です。)
映画のシーンが思い出せないコール……
これまでの出来事は全て絵空事で、、自分は完全にイカれてしまったのか?不安が過る……

そして、居眠りから覚めると映画は『鳥』の無惨な襲撃シーンに変わっており、、恐怖におののくティッピ・ヘドレンの顔のアップに……
キャサリンが隣にいないのに気付き、、
パニック状態になり探し回るコール、そして、ブロンドに変装したキャサリンをロビーで見つけ、夢の女はキャサリンだった事を確信する。。

コールの夢の中の彼女は、何時しか恋焦がれる存在になっていたのだ。。

そして、二人は抱擁を交わす。。
(※ ここももしかして『めまい』のシーン?
ヒッチコック監督へのオマージュがスゴイ!)

挿入映画にまで伏線を取り入れる所等、オシャレで良く演出されたシーンでした❗


一方、主役(?)の『12モンキーズ』の首謀者ジェフリー(ブラッド・ピット)の狂気に満ちた異常な行動には恐怖を感じ緊迫して行くが、、彼等のテロは、何と❗あまりにも幼稚なオチ・・イタズラが過ぎる若者たちめ!から、多くの伏線もしっかり回収され、コチラの完敗……ミスリード……
タイトルにまでして、これかい!👊

結局、テロ実行者は赤毛の長髪の男。。
ゴインズ博士の助手で細菌ウィルスの管理を任されていた、Dr.ピータースだった。。

ラストの「保険屋?」は未来の科学者の女史…

コールがお役御免となる、オチには痺れました!

⬇私の勝手な解釈m(__)m
この後……
未来の科学者グループは思惑通りに、、
過去の歴史を変える事無く、細菌ウィルスにより人類の99%は滅亡、ワクチンを精製し存命した1%の生存者の延命に成功したのだろう。。

ジェームス・コールは、最後に細菌テロを阻止する為、ピータースを射殺する様にと拳銃を渡されたと思っていたが、、
これは、コールを警官に射殺させる為の目印及び正当防衛化する為のアイテムに過ぎなかった。
拳銃を持ったコールから逃走するピータースが、細菌ウィルスを保持していると確認出来た時点で、コールの最後の任務は自死を以て完了した………

やはり、未来平和(?)の為、歴史を変えてはいけないのであった。。チャンチャン🎵

ハッピー or バッドエンド?
どちらにしろバッドエンドなのは間違い無いが、何故か?キャサリンの笑顔の様に、清々しかったりする。。(*´-`)

冒頭に、「異色のSF大作!」と、、
少し大袈裟に書きましたが、、
実際は、、「SFラブストーリー」位が妥当かも知れませんね、、

ジャンルやカテゴリーに拘らずに、
間違い無く、いい映画でした★★★★

…………………

これぞ【テリー・ギリアム】の世界観!と思えるのが、、未来の科学者グループが、如何にも、インチキ臭い変質者的なシュール感……『未来世紀ブラジル』しかり、かの『モンティパイソン』をも彷彿とさせますね。。

【ブルース・ウィリス】氏、、巻き込まれ系の困り顔は相変わらずハマり役です!
何か、アラフィフ男の無様な姿には哀愁を感じました……

そして、何と言っても【ブラッド・ピット】のブッ飛びっぷりが最高で、、同年作品『セブン』と共に、彼の代表作ともいうべき名演技だったと思います👍

やはり、こいつ怪しいと思ったヤツは、、
【デヴィッド・モース】!90sから00sに掛けての名脇役ですね👍『グリーンマイル』『交渉人』なんかは良かったですね!

【マデリーン・ストウ】徐々に逞しく暴徒化する(?)医学者役でしたが、、、この方は昔から大好きで、どちらかと言うと、、お淑やかでしっとり系の、お顔立ちですが、、本作の様に髪色がブロンドに変わると相当イメージが変わり、これがまた、華やかで美しかったです👍
出演作品では『張り込み』『不法侵入』そして本作が、断然イイです!


あと……
どうしても、気になって仕方ない、違和感満載の、コールとキャサリンを乗せたタクシードライバー【アニー・ゴールデン】……?
本業は歌手らしいですが、、あの演技は監督からの指定か?アドリブか?または、何かのオマージュか……?ヒッチコックっぽいシーンにも思えて、、モヤモヤが治まりません。。
どなたか分かる方いらっしゃいますでしょうかm(__)m

…………………

余談⬇
人類の殆んどが細菌ウィルスによって死滅してしまう設定と言えば☝、あの『復活の日』ですが!それよりは、まだまだマシな世界でしたね。。

ホントに最後に音楽的余談🎵⬇
本作のテーマは、
アルゼンチンタンゴの巨匠【アストル・ピアソラ】の曲をアレンジしたそうです🎵
(日本人ですが、、何故か)郷愁にかられるバンドネオンの音色とその不思議なメロによるオールドクラシカルなサウンドは、
凡そSF映画には相応しいとは思えませんが、、
妙にマッチしている様に聴こえてしまう……
ここでも【ギリアム】マジックに、してやられましたf(^_^)