『秋刀魚の味』
『小さいおうち』で小津安二郎監督について少し触れたので、、久々に鑑賞してみた。
(かなり前だったので殆ど覚えて無く…m(__)m)
◇ 1962年作品
監督 : 小津安二郎
主演 : 笠 智衆、岩下 志麻、佐田 啓二、岡田 茉莉子
〈簡単なあらすじ〉
戦後、目まぐるしく復興・発展を遂げた日本、
恵まれた生活をしている平山家、、
妻を無くし段々と年老いて行く父・平山周平(笠 智衆)を心配して、今は結婚を考えていない娘・路子(岩下 志麻)、未だに親のスネかじりをする長男・幸一(佐田 啓二)と嫁の秋子(岡田 茉莉子)、次男・和夫は学生でまだまだ手が掛かる……
周平の学生時代からの友人達は、娘・路子の将来を案じて、お節介にも縁談を勧めるが、、
路子の気持ちに任せると、気乗りしていない平山だった……
しかし、以外にも路子には意中の人が居た。。
……………………
小津安二郎監督の遺作となった名作ですが、
王道のカメラワークや独特な台詞回しなどなど、、堪能致しましたm(__)m
淡々と日々が流れていく系の映画。、
昔は少し退屈で苦手だったんですが…
年をとり、身体も弱まり、、(苦笑)
無性にその淡々さに愛着が湧きます。
平山らの恩師・佐久間先生(東野 英治郎)と行われたクラス会後に、泥酔の佐久間を家まで見送りするが、そこには、父の世話をするが為に婚期を逃してしまった娘・伴子(杉村 春子)が出迎えた……
伴子を見た平山は、路子をこのまま家に留めておけば、不幸にさせてしまうのではないか?と悩み始める。。
杉村春子さんの憎しみや悲しみを訴える表情には、凄みがあり過ぎて、それまでのんびり構えていた平山も娘の将来を心配するきっかけとさせるには充分に重要な役柄でした。
平山の亡妻に何処と無く似ていた、トリスバーのマダム(岸田 今日子)への淡い恋心も、無茶はせず、ほんの少し前進位のロマンスに留める、、
悪友達に再婚を勧められても、、只々、子供達の幸せを先決に考える父の優しさが垣間見れて微笑ましい。。
そんな平山が、娘の結婚式の後、父として、男としての寂しさから最後にマダムのいるトリスバーを訪れる所に、平山の哀愁を感じ、深く共感してしまった。
また、ほぼ現代スタンダードに近い、共働き家庭にある普通の光景、、旦那がエプロン姿で料理をするシーンや、路子が、連絡をくれなきゃご飯の仕度をしない、と家のルールを決める等々、女性の強さが随所に描かれていますが、、
それに対して、平山の軍隊時代の部下(加東 大介)の態度の横柄さが、既に時代を逆行している様にさえ見える。。1962年頃、
それだけ、時代の移り変わりが激しく早かったのかも知れませんね、、
これから日本はどの様に成長していくのか?
期待を持っていた、良き時代の、
乙な映画でした。
※ちなみに「秋刀魚」は、出演していません…
………………………………
何よりも、
岩下志麻さん演じる娘・路子、、基本日常では無機質な表情なんですが、、兄嫁や兄の同僚に見せる悪戯に笑う表情が、とてもキュートで美しい❗
この時代の岩下志麻さんはどの映画でもホントに美しさ際立ってますね👍
個人的には『雪国』がオススメです🎵
それと、
いい年して、若い奥さんを貰った、平山の親友・堀江(北 竜二)の事が羨ましくて仕方なく、、
「あの方の薬」?=精力剤?の話しで盛り上がるおじさん達…………妙にしつこいです(((^_^;)
終いに、
数年前【日本エレキテル連合】の流行語にもなった台詞「ダメよ、ダメダメ!」
流行した当時から、ずっと聞き覚えがあり気になっていたが、、映画を見て解けました🎵🎵
ルーツは岡田茉莉子さんだったんですね(笑)
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