『東京物語』

小津安二郎監督作品『秋刀魚の味』に続き鑑賞しました。

かなりハマり気味です(^^)v

世界的な名作として評価が高く、各国の映画協会のベスト10作品等に必ずと言っていい程ランクインする作品。

今更説明の必要も無いとは思いますがm(__)m


◇1953年作品
監督 : 小津安二郎
主演 : 笠 智衆、東山 千栄子、原 節子、山村 聡、杉村 春子、大坂志郎、香川 京子、


〈簡単なあらすじ〉

平山周吉(笠 智衆)とみ(東山 千栄子)の老夫婦は、末娘・京子(香川 京子)と広島・尾道で暮らすが、東京で暮らす他の子供達に会いに夫婦で
20年振りの東京旅行に向かう。

最初に、町医者を開業している長男・幸一(山村 聡)文子(三宅 邦子)夫妻の家を訪れるが、急病人の診察等に忙しく両親を東京見物にも連れて行けなかった。
次に訪れた長女・志げ(杉村 春子)の営む美容院
でも多忙だった為、戦死した次男の嫁で今は未亡人の紀子(原 節子)に両親の世話を頼む事に、、紀子は優しく義理の父母を快く受け入れてくれた。。

たらい回しにされる周吉ととみ、、子供達は大変だからと萎縮するばかりだったが。。
いたたまれず、予定を早め、尾道へ帰る事になるが、途中でとみの具合が悪くなり、大阪で途中下車して鉄道乗務員として働く三男・敬三の元で世話になる。

とみが回復すると、直ぐに尾道へ帰宅するが、

程なく、末娘・京子から、兄姉へ向けた

「ハハキトク」の電報が届く……

…………

先に『秋刀魚の味』を見てから、こちらを見ましたが、、本当は年代順に見るのが妥当とは思ってましたが、結果、逆順に見て良かったと思いました。

『秋刀魚の味』が「老」を題材とするなら、
『東京物語』方は、その先の「死」をストレートに題材としている。

共に伴侶を亡くした二人のシーン、
【原節子】さん演ずる紀子が、最後の最後に感情をあわらにして嗚咽するシーンは、この映画中最大に抑揚のあるシーンで、、平山が本当の子供たちより優しくしてくれたと言い、、とみの形見の時計を渡すシーンは、ここでどうぞと言わんばかりの涙モノのシーンだった。。

長女志げも幾度となく涙を流すが、、彼女は実直でかなりサッパリした性格なんだろうと解釈したい。。数々の嫌味発言も決して悪気は無いと……
しかし、こういう役回りは、ヒロイン(原)との対照役として必要で重要なポストだ。やはり名女優【杉村 春子】さんは小津映画に不可欠な存在だったんだと感じました……

そしてラストに、
静かに悲しみを滲ませ、
家から瀬戸内海を一人眺める周吉、

名シーンと言って過言ではないでしょう。


「死」に対する気構えを持つこと、

家族の大切さを改めて考えさせて貰いました。

今現在は、元気にしている両親の事をふと考えてしまった。


良い映画でした。

………………

尾道の風景も美しかったのですが、、

長男・幸一の病院は、駅名標から東武線の「堀切駅」周辺と断定出来ます。
※TVドラマ『3年B組金八先生』の舞台と同じ場所です🎵荒川土手沿いに位置し、未だに風情の残る駅。
きっと、とみが孫と遊ぶ、はらっぱのシーンは荒川土手で、奥に見えるのは京成線の鉄道橋です。


私の産まれ育った町、京成線の「堀切菖蒲園」は、そこから荒川~綾瀬川を渡った土手の向こう側で徒歩で20分程の所、、

この付近一帯は、私にとってホントに懐かしい場所です。

それだけでもかなり、
ノスタルジック( ´∀`)に浸れました。