『東京家族』

山田洋次監督が小津安二郎監督に捧げた、
『東京物語』の、オマージュ?というよりリメイクというのが、相応かと思います……

現代に舞台を変えてどの様になるか?
とても楽しみで、ワクワクしながら見ました!

◇ 2013年作品
監督 : 山田 洋次
主演 : 橋爪 功、吉行 和子、妻夫木 聡、西村 雅彦、中嶋 朋子、夏川 結衣、蒼井 優




※ 本筋は『東京物語』と相違ありませんが、時代背景等から、所々に家族設定等が違います。

・1953年 ➡ 2012年
・実家  尾道 ➡ 瀬戸内海の島?
・幸一の病院が東京の東側 ➡ 西側
・次男が戦死 ➡ 昌次(妻夫木 聡)
・次男の妻・紀子 ➡ 昌次の彼女・紀子
・三男・敬三 ➡ いない 
・次女・京子 ➡ いない (ユキちゃん?)
・ペットは飼っていない ➡ 愛犬ゴロー
・熱海の温泉 ➡ 横浜のホテル  等々……

今回は『東京物語』の内容とあまり相違はないので、、ここでは〈あらすじ〉は超簡単に⬇

瀬戸内海の小島に住む老夫婦・周吉(橋爪 功)とみ子(吉行 和子)が、20年振りに東京に住む子供達に会いに行くが、、
子供達の生活も其々多忙で中々二人の世話が出来ず、疎ましがられてしまうが。。

とみ子が次男の昌次(妻夫木 聡)の家に泊まりに行った時に、思いがけない出来事があり上機嫌で長男・幸一(西村 雅彦)宅へ戻って来た……

……………

要所要所に、オリジナルと全く同じ台詞を引用したり、、逆に時代背景を一つのファクターとして第二次世界大戦から東日本大震災に置き換えられていますが、混乱する事無く自然に捉える事が出来ました。


また、最初は父・周吉の性格に、違和感を感じました。。
オリジナル(笠 智衆)での周吉の老後は優しく全く横柄な感じは無いが、
本作(橋爪 功)ではシナリオ上の伏線として、時に横柄で偏屈で子供に厳しく(次男にのみですが、、)しなくてはいけない理由が終盤になってわかります。
子供達から少し敬遠させる事で、オリジナルにはないドラマが構築されていて、、
その辺は、山田監督が一番苦慮されたのでは無いか?等と感じました。。

クライマックスとなる周吉と紀子の会話でのシーン、、オリジナル(紀子・原 節子さん)は非常に自然に理解出来ますが、本作の方は少し無理矢理感があるかなと思いましたが、二人の役者力で、とても素晴らしいシーンに出来あがりました👍
というか…何とか乗り越えたかな!という感じでしょうか……

次男の設定をとても上手くアレンジされていて、
病院の屋上での周吉と昌次との場面は、言葉は少ないが、この映画で、一番の名シーンだと思いました。

鑑賞中ずっと「隣のユキちゃん」の事が、ずっと気になっていて、、想像を膨らませていたが、、
それ以上に抜群にいい子だった事で、、
周吉のその後の生活は孤独よりも幸福を予感出来るラストに仕上がっていて、ほっこりしました👍

小津映画のコアなファンではありませんので、
拘りなく割りと気楽に鑑賞出来ました!
因みに、涙腺が限りなく緩い、私は本作でも、、
大泣きしてしまいました……( ;∀;)

世界的に大変評価の高い作品のリメイクなので、、ファンも多く、厳しい批判も覚悟の上で製作に踏み切られた、関係者の皆様の気概には敬服致します。m(__)m

……………


……只一つがっかりしてしまったのが、

長男幸一の自宅(兼病院)が、東京の多摩方面に変更されていた事。。

山田洋次監督なので、当然東側の下町を設定して貰えると思っていたので、、少し寂しかった。。
個人的にはココが、時代の流れを一番強く感じた瞬間でした。。( ´△`)

※ 『東京物語』のレビューで、理由は解っていただけると思いますm(__)m宜しければ(^-^)/

但し!
その代わり、、
東京見物で、柴又の鰻の老舗川千家での食事シーンがありましたね🎵

我が家でも、柴又に初詣に行った時は、食べに行きました★★★ 年一回のご褒美でした👍⬇




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