はじめに
先日久々にWOWOWで映画を見た。タイトルは「あのこは貴族」。原作は山内マリコさんの小説でタイトルも同じ。今回は本は読まずに映画を見ただけのわたしが薄っぺらく感想を述べていきたいと思う。
あらすじ
ひとことでいうと、庶民(女)・上級国民(女)・超上級国民(男)の三角関係とその恋愛を通して女たちが生き方を改めて考えるみたいなはなし。
名家の生まれの榛原華子は婚約者と別れ、家族からのプレッシャーなどで婚活をいそぐ。癖が強い整形外科医とのお見合いや、血迷って関西系庶民と食事会に参加するも撃沈。それでも出会いを求めつづめる華子を神は見捨てなかった。義兄の紹介で青木幸一郎という華子より上の階級の男性をゲット。順調に結婚までこぎつけるが実は幸一郎には時岡美紀という女の影が……
感想
第一章は華子を中心としたはなしで、しょっぱなから上級国民のイヤミっぽさを感じさせられるのだけど、すぐに華子にはなぜか共感できて、結局最後まで見てしまった。 冒頭の榛原家食事会のシーンで華子のお姉さんが自分のおばあさんのことを「おばあちゃま」と呼んでいたのには面食らったなぁ
ちなみに幸一郎も自分のおじんさんのことを「じいじ」と呼んでいたけど、高圧的な感じでじいじっぽさなしだった。そして華子もこのじいじに圧倒されてる感じで上級国民にも階級があるんだなということがよくわかった。
ちょっと脱線するけど、政治家の家に嫁ぐのって大変なのね。興信所で調べられたり、離婚したら子ども取り上げられたり……。子どもにもキラキラネームなんて絶対につけられない(太郎や一郎などのだれでも書ける名前をつけるらしい)。
普通ってなんなんだろうと思わさせられる映画だったとか言いたかったけど、日本の階級社会を垣間見た衝撃で終わった。ただ階級が上がれば上がるほどその家庭ごとのルールみたいなものが強く存在し、それを維持するのに親族の期待を一身に背負ってるっぽいので、なかなかしんどそう。美紀が言っていたように「その日何があったか話せる人がいるだけでとりあえず十分じゃない」ってことなんかな。この映画に悪者らしき悪者はいなかったけど、面白かった。
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「あのこは貴族」は第一章から第三章に構成されており、第二章は地方から東京に出てきた美紀を主軸にして語られている。そしてこの章の冒頭では、大学での階級分けである外部生(受験で入ってくる美紀のような人)・内部生(エスカレーター式で上がってくる幸一郎のような人)のちがいが紹介されるのだけど、ここで思い出したのがこの「愚行録」。「あのこは貴族」とはテイストが全然ちがうので、同じテンションで見たら挫折するほど暗い映画だけど、そこそこ面白かったと記憶しているのでよかったらどうぞ。
ちなみに「愚行録」いわく、外部生が内部生になる方法は「ルックス」だそうです。
めっちゃ余談だけど、この幸太郎と美紀の関係を見て森鴎外の舞姫を思い出した。あんまり覚えてないけど、ドイツ留学に行った主人公が現地のドイツ人女子と恋仲になるのだけど、主人公は階級がちがうとかいう理由で結婚なんかするつもりなんてさらっさらなくそのままジャパンに帰って、そのショックでこのドイツ人が病んだっていうような話だったような。おそろしいのは、森鴎外の経験談をもとにされた作品ちゃうかったかなぁ。知らんけど。
おわりに
とりあえずWOWOW加入者は2022年8月25日まで見れるのでお時間があればどうぞ。

