この前はPopol Vuhの3rdアルバム『Hosianna Mantra』をご紹介しましたが、今回は2ndアルバム。
『In Den Gärten Pharaos』Popol Vuh(1971年)
邦題は「ファラオの庭にて」。
Popol Vuhは当初、電子音楽を指向していて、3枚目の『Hosianna Mantra』でアコースティック路線となり高く評価されました。・・・そう聞くと、1stや2ndは習作止まりだったような印象を受けることでしょう。
ところがドスコイ、聴いてみて腰を抜かしました。いや、実際には抜かしてないですけど。
映画『2001年 宇宙の旅』の宇宙空間で流れていたような不穏な音が5分ほど続いたと思ったら、その上にアフリカン・パーカッションが乗ってくるという、原始的な宗教観を思わせる、なんとも形容し難い音楽でした。岡本太郎氏なら「なんだこれは!」と表現していたことでしょう。
Popol Vuhというグループ名でありながら、『Hosianna Mantra』がキリスト教的な世界観だったのでおかしいなと思っていましたけど、本来はこのようなおどろおどろしい神秘性を音楽で表現したかった人たちなのでしょうね、知らんけど。
次作とは全然違う作風ですけど、これも隠れた名盤では・・・と思っていたら、Wikipediaに「代表作は『ファラオの庭で』(1971年)、『ホシアンナ・マントラ』(1972年)」と書いてありました。
私が知らなかっただけで、代表作だったのですね。
4th以降はドラムが加わり、音は「普通の70年代プログレ」に近づいていきました。この頃の音楽性は非常に理解しやすいものの、なにか他人の真似というか、宇宙人が地球人のふりをしているようであまり好きになれませんでした。
自分たちでもこの路線では独自性を出せないと気づいたのか、以降はまた呪術性を取り戻して普通ではない音楽へと戻ります。
その後もさまざまな音楽的変遷があるのですが、『Sei still, wisse ICH BIN』(「静謐の時」)の頃が一番怪しくて好きでした。
やっぱり彼らはこうでないと。
彼らのアルバムを20作、一気に聴いたので頭がおかしくなりそうというか、既におかしくなっているのかもしれません。👽

